ほとんど伝説

BGMもドット絵グラフィックとテイストを合わせ、ファミコン音源で作られたかのようなレトロなものになっている。

操作は画面に配置されたバーチャルパッドで行い、プレイヤーにできることは左右の移動とジャンプ、攻撃。

ステージ内のどこかにある鍵を入手し、ゴールに到達すればステージクリアだ。

舞台はファンタジー世界で、冒頭から王様が登場する等、どこまでも正統派のレトロゲームを目指しているように見せつつ、主人公は現代風のオッサン！

バンダナを巻いた髭のオッサンが、ファンタジー世界で銃を片手に敵を倒していく。

このコミカルな世界観が非常に魅力的だ。

だが、遊んでみると本作はアクションゲームとして物凄く作りこまれていることが分かる。

アクションゲームとしての本作の特徴は、プレイヤーに頭を使わせるギミックが豊富な点だ。

いや、ただステージを攻略するだけならば、それほど頭は使わない。

だが、ステージ内に隠された3つの星を全て集めようとすると、頭を使う必要が出てくるぞ。

ギミックには、搭乗することで攻撃力が大幅に上がるロボット兵器のようなパワーアップ系のものに始まり、アクションゲームにつきものの動く床、スイッチによって出たり消えたりする足場など多彩なパターンがある。

これらを単に使うのではなく、使い方を工夫して使ってゆく。

「あ、こう使えば星が取れるのか」と気付いた時の感覚がたまらないぞ。

星を取得するための鍵は、大概の場合何かしらの怪しさを持っている。

例えば、不自然にスペースが空いているとか、付近に用途のわからないスイッチがあるとか…だ。

こうした場所を見つけたら、これは何かあると思おう。

そして、スイッチがオンの時とオフの時の二回、他の場所を探索してみるとか、不自然なスペースに向かってジャンプしてみるとか、様々なアクションを試してみるのだ。

試した結果星の取得に至らない場合もあるが、そんな時は気にせず他の手段を試してみよう。

怪しいと感じたところに色々試すことが、星の取得に繋がるはずだ。