壮絶魔界大戦！

ステージ内のマスを一歩ずつ進んでいき、止まったマスによってアイテム入手や敵との戦闘などのイベントが発生する。

戦闘は基本的にオートだから、細かく戦闘の指示をする必要はない。

世界観はファンタジー。それも非常に重厚なテイストだ。

絵画のような厚塗り技法によって描かれた2DCGと、3DCGの組み合わせによって、本格ファンタジーの風格が漂っている。

特徴的なのは、主人公が魔物側という点。

魔物側に立って、なんと人間と戦うことになるのだ。

もちろん、最近のアニメやゲーム、ライトノベル等を見れば、主人公が魔物側というのは珍しくない設定。

しかし、何せ雰囲気がかなり本格的で重厚なので、非常に新鮮に感じられる。

本格的なファンタジーが遊びたいが、いつもいつも似たようなゲームは嫌…という人にオススメだ。

ソシャゲ風っていうか、もうまんまソシャゲと言ってしまってもいいように思える。

だが実際には、そうではない。

例えばバトルは基本的にオートだが、マニュアルに戻してスキル発生タイミングを指示することができる。

一般的なソシャゲのようにカードを編成したら終わり…というものと違い、戦略性を持っているのだ。

このため、プレイしている際の感覚はカードゲームではなく、RPGそのものだ。

ただ、オートに切り替えることができたり、演出がスピーディーに進むということもあって、短い時間でも気軽にプレイすることができる。

スピーディーとは言っても、演出はかなり凝っているぞ。

攻撃の際には敵味方すべてのキャラクターが動くし、スキル使用時のエフェクトはド派手で凄まじい迫力を持っているのだ。

RPGの持つ本格的なバトルシステムを上手に簡略化し、気軽さとバトルの満足感を上手に両立したバトルだ。

すると、ある程度ゲームが進んだ段階からゲームが進みにくくなってしまう。

このため、プレイ中は意識してキャラクターの成長を行った方がいいだろう。

本作の育成システムは非常に多彩なシステムになっている。

ソシャゲのようにカードを合成して終わり…というものではない。

通常のRPG同様の「レベル」、「スキル」、RPGにおける職業的な要素と言える「血統」をそれぞれ育成、ここにさらに「装備」といった要素が絡んでくるのだ。

やることが多いため忘れがちになってしまうが、こまめに育成していくことが攻略の鍵になるぞ。