SCHOOL

「SCHOOL」は、夜の廃校を彷徨う脱出ゲーム。

『あいつ勇者』シリーズでおなじみのHappyHoppyHappyさんの新作は、洒落やジョークを廃したホラー脱出ゲームだ。

陰鬱な空気に包まれた夜の廃校。
気まぐれに参加した肝試し。
そこは死に憑りつかれた学校だった…。

廃校に隠された凄惨かつ猟奇的な事件。
呪われた校舎から生きて脱出する術はあるのか…？

校舎を彷徨う影、仕掛けられた罠と謎。
そして戦慄の…！

脱出ゲームとしての面白さ、完成度は今までのシリーズで保証済み。
今回もヒント機能もあるが、幽霊に襲われると画面を連打しないと死亡。
廃校の罠で死亡することもある。
ゲーム中には様々な死亡エンドが用意されており、実績の対象になっている。

この夏を終わらせるにふさわしい本格派。
洒落にならないほど怖いホラーアプリだ。

夜の廃校。和モノホラーとしては定番の場所である。美術室、トイレ、音楽室…開かずの間…。
センチメンタルな青春の舞台だった校舎が恐怖を帯びる。

「スウィートホーム」

「学校であった怖い話」

「サイレントヒル」

「零」

「SIREN」

そんなゲームに心奪われた瞬間があるなら、このゲームはマストってやつだ。
「勇者やめるって」シリーズでコミカルに描かれた、ドット絵RPG風の作風とは一転しどこまでもシリアス。

ギャグ漫画から一転し、シリアス路線になった古谷実「ヒミズ」
ほのぼのホラーから救われない惨劇を描いた押切蓮介「ミスミソウ」
などと同様、そのすさまじいギャップもまた恐怖感を増しているような気がした。

恐怖に耐え切れなくなったら、作者の他作品も高いクオリティなので、息抜きにプレイをおすすめしたい。

操作方法について。
画面をタップすることで移動または調べることができる。
アイテムをタップしてから、調べることで、アイテムを使用する。
一部のアイテムは2回タップすると拡大することができる。
拡大してから調べることで新たな発見もあるぞ。

幽霊に襲われた時は画面を連打し逃げよう。
だが死因もコンプリート要素になっているので死を恐れないで探索しよう。

校内に日記の断片が落ちている。

世界観の説明だけでなく、これも収集要素となっている。

そうそう、ヒント機能だが、最初の教室のTVモニターを付けることでヒントを聞ける。

そして更なるホラーを望み、臨場感あるプレイをお好みの方には、イヤホン、ヘッドフォンでのプレイがおススメだ。
ただ、マジでびっくりすることがあるので、住宅環境には気をつけよう。
筆者は絶叫したせいで壁ドンされた。