うさぎとかめ

「うさぎとかめ」はその名の通り、童話をモチーフにしたランアクション。

童話と違うのは、ウサギがぐーたらしてる間にカメが地道な努力をして勝利する話ではなく、

疾風のごときスピードで爆走するカメに必死にくらいつくウサギの努力の物語だということだ。

直線で走るカメにくらべウサギはジャンプしなくちゃいけないためスピードに劣る。

そのためなるべくハイパワーで飛距離のあるジャンプをしなくてはいけないのだ。

フラットデザインのグラフィックはそこはかとなくオシャーレ。

個性豊かな１２種類のカメ、３種類のウサギが登場し、それをコレクションするのも楽しい。

しかも音楽は、「リッジレーサー」「太鼓の達人」などで有名な、スーパースイープのめがてん細江氏が担当。

現在、マナーモードでも音が出るため、音量を最小にするか、イヤホンの使用が必要なのがやや残念だが、それをさしおいてもこの緊張感のある、童話を反転させたラビット・ジャンプ・アクションはプレイする価値がある。

うさぎとかめ。努力の尊さを伝える童話だ。

誰もが一度は考えただろう、もしウサギが自分のスピードにあぐらをかかず、寝なかったら…。カメなんかに負けずぶっちぎりで勝利できたと。

しかし現実はそうもいかない。
亀もまた進化したのだ。
いつまでもウサギが絶対的強者である時代は終わったのだ。
群雄割拠のバトルロワイアル、下克上の戦国時代なのである。

で、このゲーム。
後半のステージでは、カメのスピードの早さは、まるでFF5の賢者ギードの如く、早い。
対してウサギはパワーゲージの高い時に飛ばないと、飛距離も稼げない。

その敗北ギリギリで戦う、ギリギリの戦いだからこそ、美しいのだ。
しかしジャンプのタイミング、中々シビアだ。

直進するカメに対して、ウサギの対抗策は、ジャンプ。タイミングよくジャンプを繰り返し、レースに勝とう。カメが寝ている間は、一発逆転のチャンスだ！

ジャンプするゲージは、ジャンプ毎にリセットされ、かつスピードの遅い、Ａタイプ（デフォルト）の方が、タイミングが取りやすい。
とにかくクリアーして先に進みたい場合には、Ａタイプを選ぶと良いだろう。

逆に、スピードが速いＢタイプは、ハイスコアを狙うのに向いている。
馴れてきたら、ぜひＢタイプに挑戦してみよう。

ウサギより先行すると、油断するため、カメの寝てしまう確率は高くなる。
カメに引き離されてしまっても、諦めずに落ち着いて追いかければ、巻き返すことができるかも知れないぜ！