新･生存率0％！地下鉄からの脱出

「新･生存率0％！地下鉄からの脱出」はサスペンスホラーなノベルゲーム。

いわゆる「かまいたちの夜」みたいな文章を読み進め、選択肢によって行動が変わるノベルゲームだ。

都内深夜の地下鉄。終電が突然暴走を始め、乗客が一人ずつ殺されていく。乗り合わせた14人の男女は、見えない殺人鬼から逃れ、地下鉄からの脱出を目指す…。

3人の主人公、バッドエンド含め90のエンディング、とボリュームフルだ。恐怖感を際立たせるムービーやBGMはけっこうビビるし、疑心暗鬼になる展開はスリリングだ。

ただ、ストーリーパス（毎日5時に付与される）を消費して読み進めるスタイル、というのはやはり馴染みがなく違和感がある。

ぐいぐい引きこみ、先が気になりまくるストーリーなだけにテンポよく読み進めないのは正直残念だが、それでも読み進めたくなるなこれ。主人公のキャラも立っている。

このゲームッ！

ストーリーのテンポもよく、何よりキャラクターが立ってて読みやすい。

まぁちょこちょこと誤字があったり、展開が急だなーとか思うところもあるのだが、それを置いてもずいずいと読めるあたりが楽しい。

BGMも緊張感があってよいぞ。一枚絵が頻繁に出るのも嬉しい。

スタミナ制はやっぱり苦手だけれど、たくさんあるバッドエンドにたどり着いたりアイテムを集めて章を進めていくというシステムもなんだか斬新だ。

選択肢ごとに点数が加算されるのが目に見えるのも面白い。

一応ホラーサスペンスのため、出血シーンがあったり悲鳴が聞こえたりするのもで若人たちは自己責任でな。

僕も昔、刺し殺したいような気持ちだけが愛だと思ってた時期があったけど、ただの迷惑だったんだろうなあ…。

とりあえず、第三話までは体力も回復するしチュートリアルのようなものなので気楽に選択肢を選んだりして楽しんでみよう。

やはりうかつな選択をすると死に繋がるものだ。

バッドエンドを見まくるか、真実＝脱出をするかはユーザー次第。

ただチケット制なのと、随所に存在する「捜索」（数時間後に帰ってくる経験値稼ぎ）をしてアイテムを集めないと突破できない「ゲート」がキツイ…。

探索を無課金でやるのは正直しんどい…。

バッドエンドを選ぶことも真のエンディングに辿り着くまでに必要なこともある。

正直作りがいいため「課金しないとクリアできねー」ってくらいのバランスなのはちょっともったいない気がした。

でも、いつからだろうな、ゲームって無料でたくさんたくさんリリースされるようになったのは。なっちゃったのは。