Dead Ahead

逃げ続ける……というところで、ランニングゲームを連想するかもしれない。

だが、ゲーム性の部分が随分異なっている。

一般的なランニングゲームでは、障害物を避けることが重視されているものが多い。

それに対してDead Aheadはゾンビを倒すことが重視されている。

倒す方法も、バイクで体当たりして轢き殺す、ゾンビを誘導して障害物にぶつける、銃で撃ち殺すなどの豊富なパターンがあるぜ。

だが、ゾンビを倒すことに夢中になっていると、自分が障害物に激突して死んでしまう。

ゾンビを倒しながらも、上手いこと障害物を回避していく必要がある。

このために重要なのがスピードだ。

一般的なランニングゲームと異なりこのゲームでは、加速ボタンを押して自分の意思で加速することができる。

上手に加速してスピードを操り、ド派手にゾンビを撃破し華麗に障害物を避ける……そんな奥深いアクションが楽しめるゾンビゲームだぜ。

ゾンビを攻撃することでブシャーとはじけるド派手な血しぶきの爽快感。

緊張感が高まったシーンでゾンビがこけたり、障害物にひっかかったりといった笑いを誘う要素。

そう、「怖さ」と「笑い」と「爽快感」の3つが楽しめるという点こそがゾンビ映画やホラー映画のおもしろさなのだ！

Dead Aheadのグラフィックはディフォルメされているため「怖さ」こそ薄いものの、「笑い」と「爽快感」を誘うスプラッター演出は素晴らしい。

バイクで轢くと飛び散るフレッシュブラッド！

主人公を追いかけて来たはずが障害物に激突して肉塊に変わるゾンビ。

主人公を襲ってきたのにかわされてしまい、急に止まれないためか明後日の方向に走り続けるゾンビ。

Dead Aheadではこうしたゾンビ映画やホラー映画好きが歓喜する演出が随所で味わえる。

優れたスプラッター演出によって、愉快で爽快なゾンビワールドを堪能できるってワケだ。

じゃあ、とにかく速く走ればいいかと言えばそういうものでもない。

スピードを上げれば、当然障害物が避けにくくなる。

Dead Aheadにはゾンビ以外にもバリケードや放置された車などの障害物が出現する。

バリケード程度なら、ぶつかってもスピードが遅くなるだけでそこまでマイナス要素はない。

だが放置された車に激突すれば、当然ゲームオ―バー。

バイクとともに道路に投げ出された主人公は無残にもゾンビにたかられてしまう。

このためスピードは常に、自分が障害物を回避できるギリギリくらいの速度に保つのが攻略のコツだ。

また、加速ボタンを押している間はバイクがウィリーする。

ウィリー中であればゾンビに当たっても速度が落ちないため、ゾンビに当たる場合はウィリーを活用するとイイぜ。