メルファリア マーチ

メルファリアマーチは敵進軍ライン上にユニットを配置して敵の進撃を防ぐラインディフェンスだ。

ウォリアー、スカウト、ソーサラー…といったクラスに属するユニットを召喚、召喚したユニットの攻撃ですべての敵を倒せばステージクリアとなる。

敵を倒せず、敵が自軍の陣地の最後部に到達してしまうとゲームオーバーだ。

同じディフェンス系ゲームであるタワーディフェンスと比較して、ユニット同士が直接交戦するため、タワーディフェンスよりはRPGの戦闘に近いハラハラドキドキ感を味わえるぜ。

メルファリアマーチの世界観は、こうしたゲームシステムにピッタリマッチする世界観が用意されている。

オンラインRPG「ファンタジーアースゼロ（FEZ）」の世界観に基づく世界観なのだが、剣と魔法…まさしく王道ファンタジーの世界観だ。

「FEZ」のファンであればより楽しめることは間違いないが、そうでなくとも、ゲームシステムと一致した王道の世界観に引きこまれ、システムと物語の両方を充分に楽しむことができるだろう。

メルファリアマーチはゲームシステムやグラフィック、音楽などゲーム内のあらゆる要素のクオリティが非常に高いが、中でもストーリーが非常に作りこまれている。

5人の王が世界の平定を目指し争う戦乱の世界で、プレイヤーは5カ国のうちいずれかの国の新米司令官として就任する。

そこで様々な任務をこなし司令官として認められながら、大きな物語へと巻き込まれていくというのがおおよそのストーリー。

王道ファンタジーということもあって、一見よくあるタイプの物語に見える。

しかしバトル後に仲間になるキャラを事前のイベントでしっかり印象づけたり、会話のかけあいによってキャラの性格を生かしたりといった細かい点がとてもよくできているほか、ストーリー的な盛り上げ方が上手い。

例えばチュートリアルにおいても、本格的な戦闘に巻き込まれる→大量の敵登場でピンチ！→一気に逆転といった流れがよく描けていて、ちゃんと物語的に盛り上げてくれる。

またバトルシーン途中にも会話演出を挿入するなど、ストーリーの中だけでなく、演出面でもしっかりストーリーを盛り上げている。

しっかりしたストーリーを持つRPGが好きだという人でも満足できるストーリーだ。

メルファリアマーチのユニットは、ウォリアー、スカウト、ソーサラーといったクラス同士が有利・不利の関係を持っている。

ウォリアーはスカウトに強く、スカウトはソーサラーに強く、ソーサラーはウォリアーに強い。

またこれら3クラス以外にも、お互いがお互いに強いというセスタスやフェンサー、さらに5クラスのどれにも分類されないその他というクラスがある。

敵ユニットもこれらクラスのいずれかに属するため、バトルの都度、敵ユニットのクラスに合わせて自軍を編成する必要がある。

…が、それだけでは足りない。

どのラインにどのクラスの敵ユニットが現れるのかを見て、敵が苦手とするクラスのユニットを素早く配置することも必要だ。

このため、ユニット召喚に必要なクリスタルが溜まったとしてもすぐにユニットを召喚するのは得策ではない。

敵の進軍状況や敵のクラスなど…つまり戦況をよく見て最適なタイミングにユニットを召喚することが重要だ。