デーモントライヴ Ver.2.0

助っ人や対戦プレイ、合成強化などのソーシャルRPGの要素を盛り込んだステージ選択式のアクションRPGといった感じ。

一定時間、悪魔に変身して強力なスキルを放つ「デモナイズ」や、やりこみにつながる豊富なキャラ＆悪魔強化のシステム。

女神転生のようなダークファンタジーを見事に構築した世界観も魅力的で、ログインボーナスやゲーム進行によって無料で課金通貨を1000円分ももらえるなど無課金プレイも行いやすい。

ただ、各所に違和感というか……もったいない部分が見えてしまう（ある意味、セガさんのゲームらしいんだけど）。

そこから現れた幾多の「デーモン」を使役、討伐するために「秘密結社オメガ・サベイランス」が結成される。

プレイヤーは秘密結社の総督となり、個性的なエージェントたちを従えてデーモンに立ち向かう、というのがメインストーリーとなっている。

ゲームの流れは「出撃」からひとりプレイ、対戦プレイなどのルールが違うステージを選択し、デーモンを討伐して資金や仲間のデーモンを獲得する。

それらを使って各エージェントの装備品やデッキに編成しているデーモンの強化を行い、より強力な敵が棲むステージに挑んでいく。

バトル中の操作は、行きたい場所をタッチして移動、敵をタッチして自動攻撃。

敵を倒してグレードをアップさせるとデーモンに変身できる「デモナイズ」を使用でき、サブとして連れていける2人の仲間キャラもこのシステムを使える。

最大で3人×5の計15体のデーモンを編成し、バトル中に自由にデモナイズできるため戦略の幅も広くなっている。

縦画面ということもあるだろうが、本作のかなめであるはずのバトル演出が弱く、迫力に欠ける。

画面が移り変わる際に発生する通信待ちも多く、テンポを損なっているのが非常に残念だ。

また、各種システムが豊富なおかげでチュートリアルで説明されていない、プレイヤーが理解しきれない仕様も多く、初見で感じたおもしろさがぼやっと薄れてしまった。

個々の素材はしっかりしているのに味付けに失敗したような、個人的にものすごくもったいないと思えたRPGだった。