アスラクロス

人類が歩んだ歴史の影で、地球の支配をもくろんできた「宇宙人」。

彼らは人類の天敵である「天使」の血統を人間社会に潜ませ、その真の力を復活させるため、300年ものあいだ実験を繰り返してきた。

今宵もまた実験――『トーナメント』が開始される。

第14兄弟会、グノーシスも巻き込み、世界は混乱の渦に包みこまれる。

という中二病ド真ん中ストーリー。

しかも格闘ゲームなのに8つのマルチエンディングが搭載されている。

こういうの嫌いじゃないぜ。

ランダムで対戦相手が選出される「アーケード」の二種類。

操作感は、GBA等で遊んでいた2D格闘ゲームに似ている（グラフィックの雰囲気がとくに）。

キャラによってはＡやＢボタン連打でコンボ攻撃が可能。

けっこう特殊なんだけど、投げ技→ダウン中の相手に連続寝技をしてダメージを稼ぐ「寝技キャラ（ヒロイン）」がいるのは斬新だった。

通常攻撃→必殺技につなぐようなコンボ操作よりも単発技をいかに当てるかが重要で、立ち回りを要求される格闘ゲームだ。

また、ストーリーモードでグッドエンディングを見るなどの条件を満たすと隠しモードが開放されるようだ。

ただ、作りこまれたストーリーと懐かしい操作感は好きなんだけど、強制終了が多い。

アーケードの途中で終了することがしばしばある。

APにおいてもストーリーで獲得できる値があまりに少なく、先に進むと攻撃を受けてものけぞらないスーパーアーマー付きの敵がでてきて詰む……。

同じシーンを何度もリプレイし、小まめにAPを稼いでキャラを鍛えるか、パターンを読んで倒すしかない。

近距離か通信かは不明だが「対戦モード」が追加されるようなので、今後の更新には期待したい。

全体的に荒々しいんだけど、そこが逆に良いな、懐かしいなと思える格闘ゲームだった。