いよいよその時は訪れた。2つの陣営に分かれて大戦争を繰り広げる新作MMORPG『ロードオブロイヤルブラッド(ロイブラ)』。
10年近くネトゲに関わりのある者として「無課金でも本当にやり込めるか」「70vs70の大規模バトルは面白いのか」という2つの実態に迫りつつレベル上げの日々を過ごしている。
前回は第6回ということで「大戦争」で活躍するための修行編&対戦ルールについてを語らせてもらった。
そして両者のルール案から、編集部が最終的に決定した対戦ルールがコチラの2つだ。
・1戦目 精鋭ボスのエキスのドロップ数で勝負
90分間の大戦場で2回発生する精鋭ボスモンスターを倒し、エキスがドロップした合計数を競い合う。
・2戦目 採集&釣りで得点勝負
大戦場開始から占領戦が発生するまでの30分間で採集・釣りを自由に行い、取得物によって設定された得点の高いほうが勝ち。
ふふ……なるほど。どちらも大戦場でのみ強化できる限定サブステータスに関わるコンテンツか。
内容的に職業面では有利と言い難いけど、時間内での立ち回りや生存戦略がより大きく重視されるようなバトルになるだろう。
ということで今回は、第1戦目「精鋭ボスのエキスドロップ対決」の実戦レポートをお送りするぜ! 負けられない戦いが、ここにある。
ロードオブロイヤルブラッド(LORD OF ROYAL BLOOD:LORB)
目次
全てはこの時のために、レベルを上げて備えてきた。
前回から更に大戦場での経験を積み重ね、30分間の「占領戦」だけでも3キルカウントを記録できるほどに成長した。
上手くスキルを決めてキルログが流れた時の嬉しさときたら、心の中でガッツポーズしちゃうよね。
キャラの育成面では十分に渡り合えるレベルまで育ってきているので、やはり今回の勝負を分けるのは立ち回り=プレイングが重要視されるハズ。
「精鋭モンスター(ボス)」については第5回で軽く説明する程度だったので、内容のおさらいと共に戦略を改めて練るとしよう。
精鋭モンスターのエキス収集における定石
大戦場開放から10分後の40分、そのあと占領戦を挟んで一時間後の40分。前半・後半として8体が計2回出現するコンテンツとなっている。
「イシリスの聖域」なら一番強いラケシュル相手でも推薦戦闘力は30万だし、足りなくても周りの人と協力して闘うから案外心配無用だ。
大切なのは「場所」と「各陣営の動き」である。これを押さえれば初心者でも効率的にエキスが集まるし、逆にノープランなら収穫無しで終わるのもザラ。
自陣の近くへ出現するボスは、駐屯地からワープ後にすぐ到着するのでとても狩りやすい。
一番競争が激しくなるのは真ん中の盆地に出る「カルカドン」と「ラシュケル」。両陣営にとって同じぐらいの距離だから真っ先に人が集まるのだ。
味方が多くのダメージ貢献で討伐した場合は全員にエキスドロップのチャンスがあるけど、敵陣営に負けるとグッと落ちなくなってしまう。
つまり人気が高くてボスが早く死ぬ場所から回っていき、遅れても間に合う自陣近くのボスは後から参戦すればいいのだ。
戦況を見極めてパターンを変える柔軟性も必要
しかし例外もある。それは敵陣営が強くて領地内への「侵攻・妨害」を許して横取りされてしまう不利な戦況のケースだ。
上の画像でたとえると、真ん中盆地では敵の赤マークが圧倒的な数的有利を取っている。競い合って勝つのは厳しいだろうから早々に諦めるべき。
更に自陣一番近くの進入路にいる「ダイン」。本来は有利に狩れるハズの場所だが、敵の精鋭部隊によって味方が押し負けていた。
こうなると人員を割いて撃退するか、自陣近くだろうと捨ててから他の空いている場所を狙うか、という選択肢が発生する。
各プレイヤーの戦力にも大きく依存してくる場面だが、今回はあくまでエキスドロップ数の勝負なので回収効率に徹したいと思う。
数回試した所、前半後半の精鋭モンスターで平均2個エキスを拾えるのが分かった。前半後半で4個回収できれば引き分け以上は堅いか……?
いよいよ開戦!勝ちに行くぜィ!
予行練習もそこそこに、迎えた最終決戦の第一試合の日。
対戦相手のむらさきさんには「互いにベストを尽くそう」と言い合ってチャットを離れた。ヒゲオジさまは最後まで紳士的な態度だったぜ。
しかし私の腹の底は勝利への渇望を掻き立てられていた。せっかく攻略的な内容メインで連載してきたのだから、この勝負は負けられないと。
そんな執念が通じたのか、イシリス解放直後のプレイヤー数は圧倒的にアスランが有利という戦況に!
前述したように味方陣営が押しているほど有利なので、これは大きなアドバンテージだと言えよう。
しかし容赦も油断もせず、確実にエキスを回収することだけに専念したい。悲しいけど、これ戦争なのよね。
モンスターの出現により、火蓋は切られた
40分になって全モンスターが一斉に出現!
さっそくイシリス盆地で味方陣営が圧倒的に有利だったので「カルカドン」を叩きにいくことに。
人数もさることながら、敵陣営よりも素早く倒したい人気モンスターなだけあって個々の戦力的にも強者が揃っている。
ボスのHPゲージバーは40本近くあったけど、一瞬で溶けて討伐完了!こうなると袋叩きにされるボスが可哀想なくらいだ。
無事にエキスをドロップして一安心。時間も掛けずに順調なスタートを切れた。
その足でマップのすぐ南にいる「ラケシュル」へ向かうけど、ここで思わぬ問題が発生。
敵陣営との争いもなかったせいか、なんと到着時にはボスのHPがメリメリと減っているではないか!
エキスドロップの判定基準は不明だが、味方陣営有利で討伐&ある程度参戦して攻撃を加えていないとチャンス自体が得られない。
悪い予感は的中して、まともに攻撃する前に死なれてドロップを得られなかった。一番大事な序盤なのにかなりの痛手。
アクシデントを前に最適解を導き出せるか?
他のボスも盛り盛り減っているので、適切な判断と迅速な行動が求められる。
マップを見るに人が多すぎる場所は逆に間に合わないと思い、一番バトルへ参加できそうな「ダイン」を選択。
駐屯地から一番近い場所だけど、侵攻されにくいし周辺モンスターも弱いから後回しにされやすい。確実に狩るのを優先したワケだ。
後から来たので不安だったが、何とかエキスを回収。これで平均値となる前半2個は確保できた。
再度マップを見ると他が全滅していたので、必然的に最後の生き残り「デススワーム」討伐へ向かうことに。
一度駐屯地へワープし、さらに「黎明の泉」へと再ワープ。占領戦以外だとワープを使って自由に移動できるのはありがたい。
しかし到着時には虫の息となっており、少し殴った程度じゃエキスドロップには至らなかった。
味方が強すぎても狩るのが早すぎて参戦できないから、完全に有利とは限らないのか……。土壇場で学んだ教訓だ。
インターバル中に思わぬ刺客が忍び寄る……?
その後は占領戦が始まって前半終了とし、結果的には「カルカドン」「ダイン」のエキスが2つドロップ。対戦相手のむらさきさんは前半0個という結果に終わった。
後から聞いた所、ハルミオン側は悲惨だったらしく。戦況不利による敵の妨害でまともに狩ることを許してもらえなかったそうな。
今回はドロップ回収に専念したが、味方陣営が押している場合は敵陣地へ乗り込んで相手側のモンスターを先に奪うぐらいが戦法的に正しいのかもしれない。
対戦において有利を取れたので、後半はどうするかと悩みながら釣り場でノンビリと糸を垂らす。素材が美味しい。
なんとなく相手のむらさきさんが気になったのでマップを開くと、変な位置にアイコンが表示されるではないか。
まるでアスラン陣営に単身で乗り込んで来るような――そんな疑問を胸にしながらメニューと閉じたその瞬間。
ん……?この殴ってこない大柄なプレイヤーはもしや……。
えーー!!ほんとに来ちゃってたのか!!
実はコレ、むらさきさんが思い付きで実行した「コッソリ忍び寄って会いに行く」サプライズ企画だったそうな。
私が提示してた潜入ルールにもちょっと乗っかれてるじゃないですか!なんというエンターテイナー!
そうか……記事連載を開始して以来、一緒に書く企画とは言えどもサーバーが違うから直接会える場が無かったもんね。
初めて対面した戦友。正直勝負そのものよりガチで驚いたし、一番テンションが上がってしまった。
オンラインゲームは対戦するだけじゃなく、こうした形で成長した姿を見せ付け合うことも楽しみの1つなのだ。
敵エリアへ深く攻めすぎるとダメージを受けるので、攻撃を受ける前にヒゲオジさまは倒れてしまった。無茶しやがって……。
ウィザード、単騎で突入します!
こんな面白いことされたらヤり返さずにゃあいられない!ということで逆挑戦も決行!
タフなナイトと違って紙耐久のウィザードじゃ道中何度か殴られて死んだけど、相手戦力が薄いルートを選べば釣り場に到達できた。
試しに全力火力のスキルを撃ち込んでみたが、ペナルティダメージでHPが減りまくる状況ではどうしようもなく、あっさり返り討ち。
占領戦以外なら案外楽に忍び込めるし、ドキドキ感がハンパ無いので一度は試してみることを勧めたい。
違うサーバーに知り合いがいれば尚更だ。チャットが通じずとも、エモーションの仕草で語らうだけでも超楽しい。
後半戦も抜かりなく、そして確実に
予想外の展開を前に初めてネトゲで他人と意思疎通できたときみたいにハシャいでしまったけど、勝負は別だ。
占領戦も終わって後半がスタートすると、前半と違って各陣営のプレイヤー数が拮抗しているではないか。
それどころか重要なイシリス盆地での人数が負けているし、初っ端から戦力的には不利を強いられていた。
他の場所にはそもそも人が集まっていないなど、とにかく安全に狩れるボスが少ない。
前半で大きなリードを取れたので、ここは確実に1個だけでも確保できるよう「デススワーム」を初手に選択。
人数は多くないけど敵陣営の妨害も無い場所だったから、時間はかかれども無事にエキスを回収することができた。
つづいてHPバーが残り16本ほどの「ダイン」に遅れて参戦。こちらも妨害は少なく安定しそうな場所だったが……。
討伐時のドロップ無し!HPバーが20本以上の時から参戦していないと権利が貰えないのか?とにかくこれは痛い。
やはり単身だと団体相手には勝てなかったよ
最後の味方陣営側ボス「トルジャン」の元へ向かうべく「アシュリネ湖」へワープするが、アクシデントが発生。
対戦において初めて敵陣営の精鋭部隊が攻め込んできた! 圧倒的な戦力差だけでなく、ボスを倒すよりキルに専念してくるので厄介だ。
一度不利になってしまうと押し返すのは厳しい。侵入に成功したのを知った敵の増援が次々と押し寄せてくるからだ。
結果的には復活後のワープ地点に陣取られてリスキルされてしまう。相手は同一ギルドのようだったが、連携を取るとここまで差が出るなんて。
この後にキルを取って一矢報いれたものの、2個目のエキスを貰えずに後半を終えてしまった……。
第1戦目の結果発表を前に、拾ったボスエキスでパワーアップ。希少なアイテムだからか1個で戦闘力が260もアップ。今回なら780増しだ。
確実なステータス上げとして有用なので、大戦場に参加可能な時間があれば対戦記録を参考に回収へ挑んでみてほしい。
第一試合目の結果は……?
【ノスミス 合計3エキス】
・前半 カルカドン・ダイン
・後半 デススワーム
【むらさき 合計2エキス】
・前半 無し
・後半 トルジャン・クラカトゥーラ
結果を見ると、なんだかんだで前半のリードを守りきれた私の勝利!! ヨッシャア!!
戦況の有利不利に関わらず、大体採れるのは一回につき2個が安定。3個取るのは難しいから安定する立ち回りが望ましそうだ。
この2本対決、先に勝ち点を奪えたのは大きい。次戦の「採集&釣り勝負」も、この勢いで挑みたい。
次回はいよいよ「決戦2試合目&幻の3戦目!?」の実戦レポートをお送りするぞ。いよいよラストスパートだ!
ロードオブロイヤルブラッド