スマートフォンが普及する中、デジカメがわりにスマホを使うひとが増えてきた。もっと便利にデジカメっぽく使えたら、手軽にトイカメラみたいな写真を撮れたらというときぴったりのカメラアプリを紹介する。
まずは有料の「カメラZOOM FX」。このアプリだとスマホをまるでデジカメのような感覚で使うことができる。 とにかく色んな機能があるが、特に使えると思ったのが連写・ズームの機能だ。ズームは光学/デジタルズームで最大6倍、連写の速度もそれなりだ。確かにズームを使ったときの画質は気になったがそれこそデジカメの感覚でスマホを構えることが出来る。
ホワイトバランスの調整やオートフォーカス、フラッシュ撮影や夜景撮影の設定も手軽だ。筆者はもっぱらデジカメを使っているのだが、スマホだと気負うこともなく簡単に使うことができた。
広い場所や動く被写体、じっくりと腰を据えて撮影するには細かくいじれてぴったりだ。連写後の動作も、少し待つ感じはあるが気にならない程度だ。肝心の被写体があまり動かなかったが。
ここからさらに撮影後の画像処理も行うことができるが、カメラ機能の豊富さがこのアプリの本領だろう。スライド操作から本体の音量スイッチにズーム調整を変えたりとボタンの機能カスタマイズもできるので、自分なりに使いやすい操作にしていくことができる。
もうひとつは画像処理メインの「Fx Camera」。こちらのアプリのいいところはエフェクト付きの画像が簡単に撮れること。 まずアプリを起動すると、「ToyCam」「Polandroid」「Cartoon」「Fisheye」などのエフェクト選択画面があらわれる。そこから好みのものを選んで撮影という手順だ。エフェクトそれぞれに細かい設定があり、色彩や色温度など変えていくことができる。
風景や静物といったものには向いているが、動いているものには向かない。エフェクトの効果も色々ありすぎて、どれがどうなるのかはわからないので最初は「なんとなく」で選択した。けれど単純に標識と曇り空を撮ってみただけでも雰囲気が出るので、そういった直感的に「おもしろい」と思った構図を切り取るのに向いているようだ。
最初はどのエフェクトが実際どのくらい効果があるのかがわからないので戸惑うが、ひとつお気に入りのエフェクトを決めてしまえばどんどん撮っていくことができる。
とにかく上を向いてビルや空を撮影してみた。中華料理屋の店先にあった造花の花をニナミカっぽくするために「ToyCam」の「Super high Contrast」に設定。散歩のちょっとしたスナップにはもってこいのようだ。
スマホのカメラ機能をどういった場合に使うのか、それによって必要なアプリは異なってくるだろう。Fx Cameraでも勿論ノンエフェクトの普通の写真が撮れるし、カメラZOOM FXでトイカメラ風な写真も撮れる。けれど、どういった機能が欲しいのかシーンによって使い分けるのが楽だろう。デジカメも使いたい、トイカメラも使ってみたい、それならスマホ一台あればそれなりに叶う時代になったのかもしれない。
カメラZOOM FX(通常価格399円)
https://play.google.com/store/apps/details?id=slide.cameraZoom
Fx Camera(無料)
https://play.google.com/store/apps/details?id=ymst.android.fxcamera
(アプリの価格は2012年6月22日現在のものです)