画像出典：http://kousyou.cc/archives/13806
長良型軽巡洋艦の6番艦。
酸素魚雷の運用が可能な唯一の長良型。
それが―――
軽巡洋艦「阿武隈」
姉妹艦と違う特徴を持つ改装軽巡洋艦の結末を語ろう。
やられた… ねぇ、潮ちゃんそばにいる…？ 後のこと…また、頼んでもいいかな…？ by阿武隈
軽巡洋艦「阿武隈」
画像出典：http://wikiwiki.jp/kancolle/?%B0%A4%C9%F0%B7%A8
「阿武隈」は、旧日本海軍の長良型軽巡洋艦の6番艦。
建造中、1923年9月の関東大震災により、造船所の施設が被害を受けたため、建造が一時中断していた。
その為、他の姉妹艦より建造期間が長くなっている。
また、姉妹艦と幾つか相違点があるのも特徴。
1930年、北上との衝突事故により艦首を大きく破損。
修理の差異、凌波性に難があるスプーン・バウ型の艦首から、ダブル・カーブ型に変更されることとなった。
画像出典：http://wikiwiki.jp/kancolle/?%B0%A4%C9%F0%B7%A8%B2%FE
姉妹艦の中では、阿武隈だけの特徴となる。
1938年、長良型としては唯一、魚雷兵装の換装があり、酸素魚雷の運用が可能となった。
これは、阿武隈以前の長良型5隻と、夕張は老朽化から第一線を退く予定であったため。
画像出典：http://wikiwiki.jp/kancolle/?%B0%A4%C9%F0%B7%A8%B2%FE%C6%F3
その最後―――
1944年10月、第5艦隊の遊撃部隊へ編成された阿武隈は、「レイテ沖海戦」へ参加することとなる。
阿武隈の所属する志摩艦隊は、先行した西村艦隊の後を追う。
25日、西村艦隊は先陣をきってスリガオ海峡へ突入していった。
それを追って敵を殲滅する・・・そういう計画であった。
画像出典：https://ja.wikipedia.org/wiki/阿武隈_(軽巡洋艦)
志摩艦隊も後に続くが、その前に米魚雷艇群が立ち塞がる。
敵の魚雷のうち1本が、阿武隈の1番砲塔付近に直撃し、艦内に一酸化炭素が充満する被害が発生した。
これにより50名の乗員の命が失われてしまう。
速力は大きく低下したため、戦線離脱することとなった。
旗艦を駆逐艦霞に譲り、潮とともに離脱を開始。
この時、前方海上に燃え上がる炎を確認―――日本の戦果かと阿武隈の艦内は沸き立つ・・・
が、それは、先行した西村艦隊の戦艦扶桑の炎上するものだとわかり、痛い程の沈黙に包まれた。
鎮痛の想いでミンダナオ島ダピタンへ到着し、そこで修理をうける。
そして運命の10月26日―――
応急処置の後、阿武隈と潮はコロンへ向かいミンダナオ島を出港。
画像出典：http://kochi.michikusa.jp/newpage786.html
10時頃、米軍機B-24爆撃機30機の空襲が開始された。
高度3000m以上の対空砲火が届かない高高度からの爆撃だった。
続いて高度700mからの低空爆撃―――この攻撃で直撃3発、至近弾4発を受けて上甲板の乗員は全滅。
艦橋要員もほとんどが負傷、または戦死。
機関停止、艦体は火災が発生。
艦上は死屍累々の様相を呈し、やがて炎は発射管の魚雷、または予備魚雷へ―――誘爆。
艦体は亀裂が生じ重油が流出しはじめる。
炎上した阿武隈を確認した米軍機群は、標的を潮に変更した。
応急処置は諦めるしかなかった・・・。それほどに被害は大きく、艦内は地獄絵図と化していたのだ。
画像出典：http://rengoukantai1942.web.fc2.com/warship04013.htm
総員退去命令が下され、数少ない生存者たちは艦首より退艦していった。
阿武隈の艦体は、炎上、爆発を繰り返しながら海上を漂い続ける。
およそ3時間後、艦首を立てた状態でネグロス島沖に沈んでいった。
北緯09度09分 東経121度54分―――その座標が、阿武隈の墓標。
戦死者、512名。
生存者は米軍機の攻撃から生き延びた潮に救出され、全員がマニラへ送り届けられたという。
大海に還った魂に敬礼―――
スマホで遊べる軍艦ゲーム
【戦艦】Warship Saga ウォーシップサーガ
「【戦艦】Warship Saga ウォーシップサーガ」は、リアルなグラフィックの艦隊で戦う架空戦記ストラテジー。
第二次世界大戦を舞台としているので、登場する艦船はもちろん「艦これ」同様に人気のものばかり。
システム的には、入手した設計図から造り出した軍艦で艦隊を結成し、敵国と戦っていくというもの。
艦のカスタムに重点を置いたやり込み要素が豊富で、好きな艦をとことん強くしていくコトができる。
また、艦のグラフィックがとびぬけていて、ウェザリング（汚し）まで再現しているこだわりようがスゴイ。
戦艦帝国
戦艦帝国は、戦艦を集めて艦隊を作り、他の艦隊と戦っていくシミュレーションゲームだ。
戦艦のグラフィックは非常にリアルで精密に描かれており、これならミリタリーマニアも満足できるのではないかという出来だ。
基本的には、戦艦を集めて装備をパワーアップさせて艦隊を編成。
海域を選んで他の艦隊と戦っていく。
海域等の構成は、第二次世界大戦から採用されている模様。
…つまりこれは、リアル版「艦隊これくしょん」といっていいゲーム。
「白露型」駆逐艦を入手した場合、艦名を「白露」「時雨」「村雨」「夕立」「春雨」「五月雨」「海風」「山風」「江風」「涼風」などから選ぶ事もできる。
ただもちろん、あの「艦これ」とは全く別物。
美女は登場するが美少女ではなく、グラマラスで大人な雰囲気。しかも音声がカタコトでSiriみたい…なので「艦これ」を期待してしまうと、「コレジャナイ！」と叫びたくなるだろう。
だが、リアルな戦艦が好きな人なら、必ずやその出来に満足できるゲームだ！
「鋼鐵少女」
「鋼鐵少女」は、美少女化された軍艦を育成するシミュレーションRPG！
システムは、ほぼ「艦これ」で台湾版の艦これと噂されている程。
だが、本家よりかなりユーザビリティな作りで―――
・海域の進行条件が見える
・資源回収後に鎮守府に戻る選択肢が出る
・陣形効果が見える
などなど、艦これでの不満点が解消されているような感じ。
イラストやUIは、完全にオリジナルで作られていて完成度が高いぞ。
ローカライズされていないものの、ボイスや書き文字だけ日本語だったり、かなりおススメできる逸品だ。
アプリゲットが贈る艦これ特集「魂の還る海」をご覧ください！
記者むらさきが、艦これファンのために書き下ろした「【魂の還る海】シリーズ」をご覧ください……。
