利根型重巡洋艦の2番艦
艦長や乗員の判断で沈没の危機を乗り切った。
それが―――
重巡洋艦「筑摩」
真珠湾攻撃やミッドウェー海戦など重要な戦闘に参加した熟練の重巡洋艦の結末を語ろう。
姉さんは無事ね…?良かった…なら…いいの…。 by筑摩
重巡洋艦「筑摩」
「筑摩」は、旧日本海軍の利根型重巡洋艦(二等巡洋艦)の2番艦。
真珠湾攻撃やミッドウェー海戦など太平洋戦争の重要な戦闘に参加した。
「ミッドウェー海戦」では、筑摩から発艦した1号機が敵機を発見できなかった事があり、敗退の大きな要因とされていた。
他にも様々な要因があり、発艦の遅さも敗因の一つとされている。
「南太平洋海戦」では、筑摩は沈没寸前のところまで追い詰められた。
米空母エンタープライズの航空機の爆撃が筑摩を襲い、艦橋両舷への被弾と至近弾による右舷缶室の浸水で危険な状態になった。
誘爆の危険性のある魚雷を早急に投棄し、難を逃れた。
そう、魚雷を投棄した3分後に魚雷発射管に直撃。この判断が筑摩を救ったのだった。
その最後―――
1944年10月、筑摩の参加している第七艦隊は、栗田艦隊に所属してレイテ沖海戦に参加することとなる。
筑摩艦長「則満」は、利根艦長「黛治夫」にこう語ったという。
「だいたい沈められることになる」
彼は作戦の失敗を予見していたのだ。
筑摩は水上偵察機5機を搭載し、索敵任務へ投入。空襲直前に1号機と2号機を発艦させた。
そして運命の10月25日―――
金剛、羽黒とともに米空母ガンビア・ベイへ攻撃を仕掛ける。
筑摩は最も接近し、沈没寸前まで追い込むことに成功。だが―――
8時53分頃、筑摩はガンビア・ベイを追撃している最中、米艦載機の魚雷1本を艦尾に受け火災が発生してしまう。
舵故障と速力低下のため艦隊より取り残されて落伍、応急修理を実施することとなる。
10時20分頃より、再び米軍機による空襲をうける。
やむことのない空襲に応戦し続けるも、弾薬も尽きて最終的に演習弾で応戦することになったという。
16時頃、ついに艦中砲部に複数の命中弾。
左舷に傾斜、総員退艦が発令されることとなる。
警戒艦として司令を受けていた駆逐艦野分に、戦闘不能となった筑摩の雷撃処分が言い渡された。
満身創痍で海上を漂う筑摩は―――野分の放った魚雷で夕闇に包まれる海へ沈められたのだった。
筑摩の生存者120名は、野分へ収容される事となる。
その後の野分の運命も、また―――則満艦長の語った通りとなってしまう。
大海に還った魂に敬礼―――
スマホで遊べる軍艦ゲーム
【戦艦】Warship Saga ウォーシップサーガ
「【戦艦】Warship Saga ウォーシップサーガ」は、リアルなグラフィックの艦隊で戦う架空戦記ストラテジー。
第二次世界大戦を舞台としているので、登場する艦船はもちろん「艦これ」同様に人気のものばかり。
システム的には、入手した設計図から造り出した軍艦で艦隊を結成し、敵国と戦っていくというもの。
艦のカスタムに重点を置いたやり込み要素が豊富で、好きな艦をとことん強くしていくコトができる。
また、艦のグラフィックがとびぬけていて、ウェザリング(汚し)まで再現しているこだわりようがスゴイ。
戦艦帝国
戦艦帝国は、戦艦を集めて艦隊を作り、他の艦隊と戦っていくシミュレーションゲームだ。
戦艦のグラフィックは非常にリアルで精密に描かれており、これならミリタリーマニアも満足できるのではないかという出来だ。
基本的には、戦艦を集めて装備をパワーアップさせて艦隊を編成。
海域を選んで他の艦隊と戦っていく。
海域等の構成は、第二次世界大戦から採用されている模様。
…つまりこれは、リアル版「艦隊これくしょん」といっていいゲーム。
「白露型」駆逐艦を入手した場合、艦名を「白露」「時雨」「村雨」「夕立」「春雨」「五月雨」「海風」「山風」「江風」「涼風」などから選ぶ事もできる。
ただもちろん、あの「艦これ」とは全く別物。
美女は登場するが美少女ではなく、グラマラスで大人な雰囲気。しかも音声がカタコトでSiriみたい…なので「艦これ」を期待してしまうと、「コレジャナイ!」と叫びたくなるだろう。
だが、リアルな戦艦が好きな人なら、必ずやその出来に満足できるゲームだ!
「鋼鐵少女」
「鋼鐵少女」は、美少女化された軍艦を育成するシミュレーションRPG!
システムは、ほぼ「艦これ」で台湾版の艦これと噂されている程。
だが、本家よりかなりユーザビリティな作りで―――
・海域の進行条件が見える
・資源回収後に鎮守府に戻る選択肢が出る
・陣形効果が見える
などなど、艦これでの不満点が解消されているような感じ。
イラストやUIは、完全にオリジナルで作られていて完成度が高いぞ。
ローカライズされていないものの、ボイスや書き文字だけ日本語だったり、かなりおススメできる逸品だ。
アプリゲットが贈る艦これ特集「魂の還る海」をご覧ください!
記者むらさきが、艦これファンのために書き下ろした「【魂の還る海】シリーズ」をご覧ください……。