現代の縦スクロールシューティングの起点。
「ケイブ」の元となった「東亜プラン」最初のSTG。
それが―――
「タイガーヘリ」
メインショット+パワーアップ、そしてボムを最初に採用した名作シューティングを大特集!
これがボンバーだ byインストカード
「タイガーヘリ」って?
「TIGER-HELI(タイガー・ヘリ)」は、1985年に「東亜プラン」が制作し、「タイトー」からリリースされたアーケード用の縦スクロールシューティングゲーム。
後の「ケイブ」の系譜となる「東亜プラン」が初めて開発したシューティングゲームだ。
「怒首領蜂」などの原型とされ、広範囲への強力な攻撃であるボンバーを初めて起用したゲームでもある。
現代のシューティングゲームの起点となった名作シューティングと言えるだろう。
メインショットに射程距離があるのが特徴で、一定距離までしか届かない。
パワーアップは小型ヘリを左右に1機ずつ装備でき、正面へのショットと真横へのショットの2種類の小型ヘリが存在する。
自機の移動速度はやや遅めで、敵の弾が高速になっていくのがポイント。
敵弾の方向を予測、または誘導して避けるのが定番となる。
ボムの使い勝手
現代のボムというと緊急回避につかえるモノがほとんどだが、本作のボムは緊急回避には使用できない。
ボム投下から爆発までのタイムロスがあるからだ。
大ダメージを狙ったり、決め撃ちで敵を減らしたりする使用用途になる。
また、グラフィック的に自機のサイドにボムが1つずつ装備されていて、敵の弾がその部分に命中すると自動でボムが発射される仕様。
狙ってボムの位置に命中させるのは難しいので、ボムで助かったらラッキーだったという程度のもの。
ちなみにパワーアップの小型ヘリも被弾すると無くなってしまうシビアなシステムだった。
どちらも防御に使えるというか、被弾のリスクを減らしているように見えるが、実は被弾箇所が大きくなっているだけなので、実質難易度が上がってしまっているw
縦スクロールシューティングの転機
これ以前の縦スクロールシューティングゲームは、1983年にリリースされた「ゼビウス」から世界観が加わり、地上や空中といった概念が生まれた。
そして、翌年の1984年リリースの「スターフォース」で連射ブームとなっていった。
その中で、「ゼビウス」のような世界観を持ち、「スターフォース」のような地上と空中の撃ちわけを無くしたスタイルと、独特のパワーアップやボムの採用で大きく変化を見せたゲームと言える。
本作以降の縦スクロールシューティングは、ショットのみではなく、ボムやパワーアップといった概念が強調されていくコトとなる。
セイブ開発が1990年にリリースした「雷電」は、本作の影響を多大に受けた作品で、パワーアップ要素や緊急回避ではないボムの用途などにその影響が見て取れる。
「東亜プラン」のスタッフが多く移籍した「ケイブ」の「怒首領蜂」シリーズ以降の作品にも本作から引き継がれてパワーアップされた要素は多い。
メインショット+パワーアップ、そして強力な攻撃であるボムというスタイルを確立した本作は、現代のシューティングへの転機だったのだろう。
ただ、おそらく現代のシューティングに慣れてしまった状態で本作をプレイすると、その高難易度に舌を巻くコトになるだろう。
特に現在では、地上の敵に接近いしていると弾を発射してこなくなるようなシステムなど無く、小回りの利かない機体に、所見殺しのオンパレード―――
後のゲームに比べればゲームバランスは非常に悪いものかも知れない。
だが、もし機会があるなら是非一度プレイしてみてはどうだろうか?
スマホで遊べるSTG
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だが本作がスゴいのは、縦スクロールシューティングのクオリティとは何か?に徹底してこだわっている点!
たとえば、指の動きで画面が見えなくなることのないよう、指を置くべき場所には武器選択メニューが表示されている。
また、シューティングゲームでは自機がダメージを受ける場所は、実は自機の中央だけ。本作ではこのことがよくわかる色分けになっていてダメージを受けにくいし、たとえダメージを受けても自分が悪かったと納得できる。
同じ王道縦スクロールシューティングでも、完成度スーパーな縦スクロールシューティングなのだ!
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