カセットビジョンの次世代ハード。
ファミコンに単独メーカーとして挑んだ。
それが―――
「スーパーカセットビジョン」
ファミコン・SG-1000と肩を並べたサードパーティー無しの家庭用ゲーム機を大特集!
もうどれをとっても興奮ゲーム!! byキャッチコピー
「スーパーカセットビジョン」って?
スーパーカセットビジョンは、1984年7月17日にエポック社がカセットビジョンの次世代機としてリリースした家庭用ゲーム機。
カセットビジョンとの互換性は全くない。
任天堂のファミリーコンピュータやセガのSG-1000が発売されるまでの数年で、カセットビジョンは約45万台を売り上げ、日本の家庭用ゲーム機のシェア70%を席巻するまでになっていた。
しかし、他社機との性能差が大きくなり、販売台数は伸び悩むこととなる。
そこでエポック社はNECと共同開発で次世代機となるスーパーカセットビジョンを発売するに至った。
1987年までに30タイトルが発売され、固定ファンからは「スパカセ」の愛称で親しまれた。
だが、ファミコンブームと呼ばれる程、任天堂のファミリーコンピュータのシェアは圧倒的で、その牽引力は数多くのサードパーティーの参戦にあっただろう。
ゲーム雑誌が多数乱立していた時期であったが、そのほとんどはファミコンメインの雑誌で、本機が取り扱われることは少なかった。
本機の情報を取り扱っていた雑誌は、『ゲームボーイ』(マガジンボックス刊)と『Beep!』(ソフトバンク刊)の2誌のみに留まった。
単独メーカーとしての戦い
発売直後から大苦戦を強いられたスーパーカセットビジョンの巻き返しを図り、エポック社は数々の対策を練った。
海外でヒットしたゲームを移植
日本ファルコム・ナムコなど他社からのライセンスを受けたソフトの発売
人気アニメのキャラクターゲームの発売
女の子向けのセットを発売、などなど・・・
単独メーカーの開発としては毎月1本程度のソフトのリリースは、決して少ないものではなかったものの、流石にサードパーティーの豊富さで物量が桁違いなファミコンとの差は歴然だった。
その後、ゲーム市場から一時撤退を余儀なくされたエポック社だが、1989年12月15日に発売されたファミコン用ソフト『ファミコン野球盤』でファミコンのサードパーティーとして参入。
再びゲーム市場へ、一ゲームソフトメーカーとして帰ってきた。
また、スーパーカセットビジョンの共同開発元だったNECは、スーパーカセットビジョンと入れ替わりで1987年にリリースとなったPCエンジンで再起を狙うこととなる。
それはまた、別の話。※PCエンジンの回を参照。
こうしてファミコンの初期対抗馬としてのハードは、ファンに惜しまれつつも終焉を迎えていった。
多くのサードパーティーを抱えるファミコンは正に豊富な飛び道具を抱えた状態、それに単独メーカーで対抗しようというのだからナイフ一本で飛び込むようなもの。
そんな中でも、少なからずファンを獲得したのだから善戦だったと言えなくもない。
本機で出ていたキャラクターゲームは、なかなか人気のものもあったので、結構勿体ないとは思うのだがw
SCV発売タイトル
発売全30タイトル
アストロウォーズ 「帝国クロイツの陰謀」
アストロウォーズⅡ バトル イン ギャラクシー 「ダークゾーンの攻防戦」
スーパーゴルフ 「18ホール パー72 5805メートル」
スーパー麻雀 「実戦 二人麻雀」
スーパーベースボール 「一球入魂 好球必打」
パンチボーイ 「モンスター城大活劇」
エレベーターファイト 「ガーシム軍団滅亡の日」
ルパン三世 「バルセロナ洞穴脱出作戦」
ネビュラ 「電撃!要塞惑星攻略戦」
ウィリーレーサー 「爆走!ラリー60000キロ」
バルダーダッシュ 「Boulder DashTM」
マイナー2049er 「Miner 2049erTM」
スーパーサッカー 「格闘技宣言 熱き血のイレブン」
コミックサーカス 「ピエロが家にやって来た!」
ルネ・ヴァン・ールの星占い ミルキープリンセス 「ルネ・ヴァン・ダールの星占い」
ポップ&チップス 「ミラクルワールドは大さわぎ!」
熱血カンフーロード 「中国三千年の武術ここに極まる!!」
スタースピーダー 「3Dスペースレーシングゲーム」
トントンボール 「気分はドキドキリズム」
スーパーサンスーピューター 「TVさんすうトレーナー」
将棋入門 「対局 本将棋」
ドラえもん 「のび太のタイムマシン大冒険」
ベーシック入門
ドラゴンスレイヤー 「前代未聞麻薬的爽快遊戯」
乱闘プロレス 「家庭のTVが四角いジャングルになった!!」
ワイワイモンスターランド 「眠れる森のモンスターたち……」
ドラゴンボール ドラゴン大秘境 「摩訶不思議かっとびアドベンチャー」
マッピー 「追って、追われて……」
スカイキッド 「痛快!大空青春」
ポールポジションⅡ 「予選スタートです」
発売中止3タイトル
ブラックホール 「銀河興亡史FILE0219」
スーパーラグビー
スーパーダービー
スマホで遊べるキャラクターゲーム
銀魂 かぶき町大活劇
『銀魂 かぶき町大活劇』は、漫画「銀魂」を原作とした初のスマホRPG。
銀さんらの万事屋、土方らの真選組はもちろん、(作者が忘れてそうな)マイナーキャラも含めてミニキャラ達が暴れまくる。
バトルはターン制コマンド式で、発動スキルの属性をキャラ同士でつなげると追撃!フルボッコしてコンボを重ねるシステム。
ほぼ全キャラボイス付きで、ストーリーも懐かしの第一話から振り返る。ニヤリとするお馴染み演出の数々も健在!
際どい描写や、「これいる?」ってミニゲーム収録など遊び心も満載で、ファンにはマストなアプリとなってるよ!
ソードアート・オンライン メモリー・デフラグ
「ソードアート・オンライン メモリー・デフラグ」はTVアニメや本作だけのオリジナルストーリーを追体験するアクションRPGだ。
一部のユーザーによるβテストを経て正式サービスが開始された世界初のVRMMORPG「ソードアート・オンライン」。通称SAOと呼ばれるそのゲームにログインした1万人のユーザーは、ゲームマスターである「茅場晶彦」の策略によって仮想現実に閉じ込められてしまう。
この世界での死は現実世界での死を意味し、自発的なログアウトもできない。
脱出する唯一の方法は、最上部の第100層エリアにいるボスを倒すことだけ。絶望的な状況の中、ゲームをクリアすべくひとりの少年「キリト」と少女「アスナ」が動き出す。
クエストモードはそんな原作の物語を追体験しながら進めてゆき、奥行きのある2Dフィールドで戦うことになる。
基本操作は画面をドラッグして移動、タップで攻撃、長押しでガード状態となり、そのまま敵の攻撃に合わせてフリックを行うと「パリィ」が発動して敵が仰け反る。
攻撃によってゲージを溜めれば必殺スキルを出すこともでき、そうして出現する敵を倒しながら物語を進めよう。
ドラゴンボールZ ドッカンバトル
「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」はドラゴンボールに登場する歴代キャラたちを集めて戦うRPGだ。
何者かの策謀によって時代の違うドラゴンボールの世界がひとつになってしまった!?
異変に気づいたプレイヤーは未来からきた戦士「トランクス」と共に原因を調べはじめる。
悟空やクリリン、亀仙人など原作に登場するキャラたちをパーティに編成して様々なランドマーク(クエスト)に挑戦。すごろく形式のマップを進もう。
マップ上で敵と遭遇するとバトルになり、「気」をタッチするとハイスピードな戦闘が展開される。
キャラはバトル後に経験値を得て成長し、この他にも修行(強化合成)や覚醒(進化合成)によって育成が可能。
強力なZ戦士たちを集めて育て上げ、全てを凌駕する超絶バトルに挑んでいこう。
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