1980年代のシューティングブームの一角を担うタイトル。
皆が競ってスコアアタックしたSTG。
それが―――
「スターフォース」
社長の厳命一言から生まれた第1回キャラバン公式ソフトを大特集!
単純なスカッとするやつを作れ! by社長
「スターフォース」って?
「スターフォース」は、1984年にテーカン(後のテクモ)からリリースされたアーケード用縦スクロールシューティングゲーム。
当時はナムコからリリースされた『ゼビウス』が大ヒットしていた。
その『ゼビウス』との明確な差別化と、ヒットしていた要素の取り入れが成功した為、1980年代のシューティングゲームブームの一角を担うヒット作品となっていく。
地上・空中双方をメインショットのみで攻撃でき、ショットの連射、左右への幅のあるスクロール、隠し要素などなど様々な要素が『爽快』なプレイ感覚を産み出していた。
この制作には、当時のテーカン社長からの厳命が大きく絡んでいた。
前年に同社からリリースしていた「SENJYO」は、疑似3D視点のシューティングゲームで、非常に人気がなくゲームセンターからテーカンに苦情が寄せられる程だった。
ターゲットカーソルの移動は遅く、ショット間隔も1秒1発程度、移動する敵にターゲットを合わせている間に逃げられる、などなどストレスが溜まるゲームではあった。
そこで厳命が下る。
「『SENJYO』と同じ基板を使って単純なスカッとするやつを作れ」
そう、単純でスカッとするやつ。
これが重要だった。
アーケードでは「SENJYO」の改造用交換ロムの為、テーカンの収入は多くは無かったようだが、家庭用・PC版への移植などでロイヤリティー収入、そして続編の発売が大きく飛躍する鍵となった。
特にファミコン用にハドソンから販売されたヴァージョンは、ハドソンの全国キャラバンの第1回公式ソフトとなり、当時の子供のほとんどが遊んだといっても過言ではない程の人気ソフトであった。
ハドソン全国キャラバン
「ハドソン全国キャラバン」は、ハドソンが1985年から行ったゲーム大会。
北海道から沖縄まで全国各地を巡業し、会場が最も多かった第2回大会では65会場もあった。
シューティングブームとあって、その公式ソフトのほとんどはシューティングゲームだった。
「公式ソフト」
1985年:スターフォース
1986年:スターソルジャー
1987年:ヘクター’87
1988年:パワーリーグ
1989年:ガンヘッド
1990年:スーパースターソルジャー
1991年:ファイナルソルジャー
1992年:ソルジャーブレイド
ラインナップされているゲームのほとんどがシューターの間では名作と呼ばれる程のタイトルで、その中でも初代キャラバン公式ソフトである「スターフォース」は特別なものとなっている。
後に受け継がれるシンプルながら奥深い、それでいて『爽快』なゲームシステムは当時、他社のシューティングにも影響を与える程。
ファミコン版「スターフォース」は、アーケードからのベタ移植ではなく、ハードの制限から敵の数や弾の数が減ってはいるものの、バランス調整が絶妙でかなりスコアアタックに向いた難易度になっていた。
また、キャラバン用にハドソンから「ハドソンスティック」が発売されるなど、かなり力の入った展開だった。
まぁ、使いにくいという評判ではあったのだが―――w
そして連射速度を競うようなブームも同時に引き起こし、高橋名人というスターを産み出していった。
こうして、スターフォースから始まるブームは、当時の子供たちの間で数年間も続くシューティング熱となって、毎年キャラバンを熱くさせていくのだった。
スマホで遊べるSTG
ゴシックは魔法乙女
プレイヤーは「真少年」となって、様々な力を持つ「乙女」たちと契約し、彼女らを「使い魔」として憑依させ、襲い来る魔物たちを撃退する!
真少年の攻撃は、選択した使い魔によって変化。ステージや敵ごとに有利な属性やショットスタイルを選び、敵を撃墜していこう。
クエストの難易度は4段階あり、EASYダンジョンでストーリーはサクサク進められるので、シューティングが苦手でもバッチリ楽しめる!
己の指先と使い魔の乙女たちを鍛えて、魔物に覆われてしまったジルバラードを救い出そう!
メタル戦記
科学技術の飛躍的な進歩により人類が宇宙空間に進出した遠い未来に、宇宙移民と「地球連邦」の対立を背景に、美少女、そして巨大メカが大活躍するSF巨編だ。
全世界で累計ダウンロード数2億を突破したという触れ込みも伊達じゃなく、シューティングゲームとしても、キャラクターやグラフィックだけに頼らない堅実な完成度となっているぞ。
スペースシューター: Galaxy attack
ビジュアルこそアニメのセル画調でユニーク。ただ、ゲームシステムは、敵や敵の弾を避けながらショットで敵を倒していく…という縦スクロールシューティングの王道だ。
だが本作がスゴいのは、縦スクロールシューティングのクオリティとは何か?に徹底してこだわっている点!
たとえば、指の動きで画面が見えなくなることのないよう、指を置くべき場所には武器選択メニューが表示されている。
また、シューティングゲームでは自機がダメージを受ける場所は、実は自機の中央だけ。本作ではこのことがよくわかる色分けになっていてダメージを受けにくいし、たとえダメージを受けても自分が悪かったと納得できる。
同じ王道縦スクロールシューティングでも、完成度スーパーな縦スクロールシューティングなのだ!
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