「艦これ」聖地巡礼の横須賀編もいよいよ第5回。
最終回の今回は、「軍港めぐり」の後半戦、多くの護衛艦が停泊する中を進むことに!
前回の米艦艇とは違い、日本独特の艦艇も多く大興奮でした。
もしかしたら、この夏休みは横須賀軍港は本当に当たりなのかもしれない!
「軍港めぐり」後編
めぐりめぐって護衛艦祭り!
この二隻は、ちょっと変わった形をした艦艇で、ナンバーは、5104と5105。
海上自衛隊の海洋観測艦である、ふたみ型海洋観測艦の2番艦「わかさ」と、性能向上型「にちなん」。
自衛隊の艦艇のナンバーには3種類あり、この4桁ナンバーは海洋観測艦や練習艦などの直接戦闘に関係のない補助艦艇のナンバー。
3桁ナンバーの艦艇を補助する役割と考えていい。
こちらは、「いずも」程ではないが、やはり大きな船体を持つ艦艇。
ナンバーは、463。
うらが型掃海母艦の1番艦「うらが」。
掃海艇の母艦という役割の艦艇で、海中機雷の撤去を行う艦艇の指揮を行っている。
いまだに日本の近海には、第二次世界大戦時に投棄された機雷が無数に眠っているのを知っているだろうか?
それを撤去し続けるのも自衛隊の仕事の一つ。非常に危険な仕事だ。
中央に見えるのは、ナンバー405。これも珍しい艦艇と言えるだろう。
潜水艦運用には欠かせない艦艇の一つで、潜水艦救難艦と潜水母艦の機能を兼ね備えた新艦種、潜水艦救難母艦「ちよだ」。
潜水艦への補給、接舷しての休息させることができる母艦であり、海中で遭難・浮上不能になった潜水艦の乗員救助の任に当たる艦艇。
ナンバー、2002。こちらは、「輸送艇2号」。
その名の通り、輸送任務に就く艦艇で、横須賀港の自衛隊艦艇への輸送を行っている。
取材時もかなり忙しく港を行き来していたので、動いている自衛隊艦艇としては見る機会も多いんじゃないだろうか。
港の中央に係留されているナンバーの無い艦艇を発見。
こちらは、掃海艇なのだが退役後のもの。
退役した自衛隊艦艇は、ナンバーを塗りつぶされて艦名も自衛隊に返上するコトになる。
この退役した掃海艇は、機雷撤去に携わる為、木造の自衛隊艦艇。
磁気反応で起爆する機雷もある為にこのような木造の艦艇が掃海艇として使われていた。
現状、すでに日本には木造艦艇を造れる技術者が数名で、高齢な方しかいない上、後継者もなく、今後は木造艦艇が作られる事は無いと言う。
非常に残念な事だ。
中央に見えるのがナンバー、303。
やえやま型掃海艦の3番艦「はちじょう」。磁気反応型機雷を避けるためこれも木造の艦艇だ。
ナンバー、606も見える。一番左。
えのしま型掃海艇の3番艇「はつしま」。
隣の303と同じような見た目だが、えのしま型は船体構造を繊維強化プラスチック(FRP)製としたものであり、海自掃海艇初にして日本最大のFRP船だ。
木造艦艇が造れなくなった為、新たな素材で作成されたもの。
遊覧船はターンして、再度「ちよだ」に接近!
ぐっと近づいた。
さっきまで見えなかったけど、奥に見えるのは、ナンバー、604。
えのしま型掃海艇の1番艇「えのしま」。
反対方向から「うらが」にも最接近。
やはりその大きさに驚く。
港の海底を深くする工事を行っている現場の横を通る。
大きな艦船を通りやすくするための工事。
でっかいクレーンゲームみたいで、これまた大迫力だw
狭い水路を通って遊覧船は元の港へ帰っていく。
この水路、爆破掘削で人工的に造ったものだという。
港同士の行き来をしやすくする為に造られたらしいが、人力ってすごいな、と思える水路。
できた当初は、大型船も通れたらしいが、現在では海底が浅くなってしまって小型船限定の水路になってしまったんだとか。
対岸の島は、立ち入り禁止区域。
だが、なにやら基地のような施設があり、一般人は一人も住んでいないという。
何があるのか、やはりゴジラ対策本部なのか、使徒迎撃用の都市が造られているのかは全く分からないw
水路を抜けるとまた、多くの自衛隊艦艇が停泊しているのに出くわす。
手前は、4桁ナンバー、3513。
元はつゆき型護衛艦の12番艦。現在はしまゆき型練習艦の1番艦「しまゆき」。
多くの自衛官たちがこの練習艦で訓練して護衛艦に乗り込むコトになる。
この時、レーダーが起動していたため、出港する直前だったのかもしれない。運が良かった!
「しまゆき」の隣に見えるのが、ナンバー、152。
元やまぎり型練習艦の1番艦。現在はあさぎり型護衛艦の2番艦「やまぎり」。
形状は同系に見える二隻だが、艤装位置などやや違う装備。・・・わかるかな?w
そして、一番左に見えるのが、ナンバー111。
たかなみ型護衛艦の2番艦「やまなみ」。
そして一周して戻ってきたので、前回の第4回でも見えた110「たかなみ」も見えてきた。
その右隣、ナンバー、116。「てるづき」も船体全部が良く見える。
隠れた位置で見えなかった潜水艦2隻も見えた。
やはり、じっくりみても、潜水艦は艦艇の違いがわかりにくいw
そして、最初に米軍基地側に停泊していた潜水艦の横を通って遊覧は終了となる。
この写真では、甲板で作業している人たちが良く見えると思う。
大きさが良くわかるんじゃないだろうか?
さて、こうして回ってきた「軍港めぐり」だが、紹介した以外にも自衛隊艦艇ではない船や、並走してくれた警察艦艇など、いろいろとサービス満点だった。
この夏は、いろいろな船が見れてあたりの年だと思うので、是非夏休みの間に行ってみるコトをおススメしたい。
今回で横須賀編は最終回。機会があれば別の視点で回ってみるかも知れない。
では、またの機会に聖地巡礼をしてみようか。