原作『西遊記』における一行の旅は、牛魔王を倒した時点で全行程の半分ちょいぐらいしか進んでおらず、この後も様々な試練に遭遇するわけだけど…このお話ではバッサリカット。次が最終目的地の天竺です。
カットされたエピソードには、悟空・悟能・悟浄が武芸の弟子を取ったり、三蔵が現地の姫と結婚させられそうになったり…牛魔王より前だけど八戒と三蔵が変な川の水を飲んで男なのに妊娠したりと笑えるエピソードもちらほら。時間と興味があるなら読んでみよう。
…三蔵ちゃんやダビデが妊娠するエピソードは見てみたいかも。
とにかくFGOの期間限定イベント「星の三蔵ちゃん、天竺へ行く」プレイ日記、今回で最終回です。
最終巻「天竺」・前編
お前ら仲いいな!?
前々回通った火焔山がチベットの西あたり。天竺の位置は今でいうインドやパキスタンあたりだからほぼ南下する道中になっています。前回西へ…!と盛り上がったのはなんだったのか。
直線距離で1500~2000kmぐらい?だけど
とくに問題なく聖なる川・ガンジス川に到着!…旅の終わりが見えてまいりました。
…なんかいる。
そりゃこの方たちヒンドゥーですから。原作なんぞ知るかと言わんばかりにタッグを組んでこっちに敵意をむき出しております。
ツインテチャイナ…哪吒も現れて伏線が収縮していきます。
彼の二人は別に『マハーバーラタ』から殴り込みをかけてきた物語の住人というわけではなく…「史実」でも『西遊記』でもない三蔵ちゃんが旅をするこの世界の根幹にかかわる存在みたいなもの。
…玄奘三蔵は以前カルデアにサーヴァントと呼ばれた際にその要請を拒んだことがあったらしい。
…つまり人理焼却ですら関与すべきではないとする「仏」としての玄奘三蔵と、人類史を救いたいとする「人」としての三蔵ちゃんの食い違いがこの世界を作ったのだと?
と、いうことは外の世界への恐怖の具現であるあの二人を倒せば三蔵ちゃんをカルデアに招待できるということですね。
結局この世界は三蔵ちゃんの世界で天竺に行っても御仏そのものに出会うことはできず…旅をすること自体に意義が有る的な…?
内心、最後に戦うのはセイヴァーなんじゃないか?と思っていたんで、カルナ達が相手で安心したような落胆したような…。
…まあよくよく考えればFATE世界のセイヴァーは個人(トワイス)の心のためだけに力を貸している前例もあるし、御仏の意に反するからといって明確に敵対するわけないわな。
牛魔王の件で旅を止めようとしたのは、三蔵ちゃんの自問自答の手助けをするため…と考えるとしっくりくるかな?
とにかく次で最終戦、後編に続く。