出典:http://free-images.gatag.net/tag/nintendo
時は1990年代後半。「ドラクエ」「FF」のヒットに追従しようと、いくつものRPGが世に出ていた時代…
当然ドラクエを模倣するばかりのゲームではなく、その当時独自のシステムを作り、そのゲームならではの特色を出したゲームが多く登場していた。
今回はそんなゲーム達の「システム」を中心に紹介していこう。
アクションポイントを消費して移動&行動「トレジャーハンターG」
引用:http://ur0.pw/tO5l
『トレジャーハンターG』は1996年、スクウェアによってSFCで作られたSRPG。3Dみたいに細かく作られたドット絵が特徴で、下手な初期PSゲームよりも絵が綺麗と言われたほど。
出典:http://ur0.pw/tO5J
システム面での一番の特色はアクションポイント(ACT)を消費して移動、行動を行う点。プレイヤーのキャラのターンが回ってきたらそのキャラのAPが切れるまで何回でも移動、行動を行うことが出来るのだ。
ただし、行動する場所によって消費するACTが異なっており、敵の近く(赤いマス)で移動・行動するとすぐにACTが無くなってしまうという特徴を備えている。
敵の間合いの中では迂闊な行動が出来ない、ということを表現しているのか、遠近両方の立ち回りを考える必要が出てくる、中々戦略的な行動を求められるシステムだ。
こうした「間合い」自体に特別な効果を持たせたゲームは珍く、発展の余地がまだありそうなシステムなので是非続編を出してほしいゲームである。
…残念ながら単発限りの作品で終わってしまっているけど。
魔法を自由に作成可能「ルドラの秘法」
インド神話に関する者や物が多く登場する、これまたスクウェアによるSFC末期のRPG。4つの章に分かれており、各章の主人公たちが最終章に集合してラスボスと戦っていきます。
せっかく育てた主人公以外のキャラがラストで使えない、というのはちょっと残念だけど、言霊(魔法)はどのキャラでも自由に作ることが出来るので戦力的な制約は少ないかも。
出典:http://ur0.pw/tNZu
このゲームの特徴は言霊システム。なんと自分で言霊(魔法)を作ることが出来るのだ。
最大6文字の言葉を自由に入力して設定することにより言霊を作成、作った魔法は入力された文字を参照し、独自の法則により様々な効果を発揮する。
攻撃言霊に装飾語をつけて威力や攻撃範囲を上げたりと、文字数を増やせば強力な言霊を序盤から作れるが、消費MPも上がるのでそのあたりのバランスを考えるのが難しい。
言霊はメニューが開けるならいつでも作成可能。ゲーム中のヒントを集めたり、敵の使う言霊を参考にしたりして独自の言霊を作っていくのがとても楽しいぞ。
ほかのゲームの魔法を入力したらそのままの効果になったりも…筆者はリレイズとバイキルトをよく使っていました。
また、裏ワザで裏ルドラというモードを遊ぶことも出来る。言霊の消費MPが1になり、雑魚敵のエンカウントが無くなるというもの。
強力な言霊が使いたい放題だが稼ぎができないので自分は弱いままボスと戦うことになるので、言霊を完全に使いこなさないとクリアできない、一種のパズル要素も備えているモードだ。
『トレジャーハンターG』と『ルドラの秘法』は両方とも任天堂のVCでダウンロード可能。
両方ともシナリオが一本道で、いわゆる「RPG的」な拡張要素が少ないゲームではあるが、他のゲームではあまり見られない特色を多く持っているので、興味のある人は是非ダウンロードしてみよう。