バイク大好きなアプリゲット編集部員が「ばくおん!!」をAmazonプライムビデオで鑑賞、バイク乗りの視点で解説させていただく本記事。
前回の記事では、部室に転がるNSRのパーツやシュワンツ&レイニーのポスター、SIMPSONなどについて紹介しました。
前回の記事:
バイク乗りしか分からん!部室にNSRのパーツ、シュワンツのポスターなど現役バイク乗りが気になる「ばくおん!!」第一話のマニアックすぎる見どころ5つ+α
さあ、今回は「ばくおん!!」の第2話を鑑賞しました。現役バイク乗りが注目した見どころを5つ+α、ご紹介していきます!
目次
【1】名作バイクマンガをオマージュした台詞「キリンはなかない」
凛の「キリンさんはどんな声でなくの?」に対して、凛パパの「キリンさんは滅多なことじゃなかないんだよ。」
このシーンをみて「ニヤリ」とした人はほぼ100%バイク乗りですね。
実はこの台詞、バイク乗りに熱狂的なファンを持つマンガ、その名も「キリン」へのオマージュです。作者は東本昌平さん。
出典:http://www.amazon.co.jp/dp/B00QGMDA3U
「キリン」の主人公の名はキリンで、彼がキリンと呼ばれる理由はその口癖「キリンはなかない」から。
「キリン」で描かれるのは反社会的かつ弱者としてのバイク乗り。そんなバイク乗りをキリンになぞらえ、ライオンに我が子を喰われても立ち向かっていくキリン、なかないキリンが車(ライオン)に立ち向かっていく物語が、初期の「キリン」のエピソードだ。
もちろん主人公キリンの愛車は「カタナ」。凛パパの愛車1135Rなどではなく、どノーマルのGSX1100S(カタナ)。
パパもいう通り、名前(鈴乃木凛・すずのきりん)の中に「キ・リ・ン」の文字が入っている凛。愛車がカタナで納得。
【2】凛パパよく手に入れたな!愛車ヨシムラ「KATANA1135R」
バイクで事故った凛パパが一度は乗りたいと言ったヨシムラのKATANA 1135R。なぜ入手するために作文が必要なのか?そのあたりを少し解説したい。
出典:https://www.yoshimura-jp.com
ヨシムラがフルカスタムして、2001年に販売したこのバイクは、ノーマルの馬力が95psだったところ150ps、重量は250kgがおよそ200kgと、別次元の作りになっていた。値段は358万円と安いものではなかったが、加えられた改造・加工の内容や、性能からすると決して高くはない。
そして、販売台数は5台のみだったため、販売の選考の過程で論文の提出を求められたようだ。
そんなわけで凛が作文を書き、そのおかげでどうやら凛パパは1135Rを購入できたらしい。凛パパ、結構お金持ち!
【3】三ノ輪 聖がつぶやいたひとことはあの俳優の言葉。
凛と恩紗がケンカする部室の前で聖がつぶやいた「永遠に生きるがごとく夢見よ 今死ぬがごとく生きよ」。
この言葉は「理由なき反抗」などで知られるアメリカの俳優「ジェームス・ディーン」のものだ。
ちなみに、元の言葉はこちら。
Dream as if you’ll live forever. Live as if you’ll die today.
ワル(?)に憧れる聖お嬢様は、どうやらジェームス・ディーンにご執心のようで、この後のシーンで勝負をつける方法として、どっかの映画でみたようなチキンレースを提案する。(今時のバイク乗りはそんなことしない。。)
ちなみにジェームス・ディーンは24歳という若さで愛車のポルシェの運転中に事故で亡くなっている。
【4】三ノ輪 聖のバイク渋い。「Ducati 750SS」(通称イモラレプリカ)
執事・早川が駆る、聖の愛車と言っていいのかわからないが「Ducati 750SS」。このバイクは1970年代のライダー「ポール・スマート」のレーサーをモチーフにしたものだ。イタリアのバイクメーカーDucatiがこの車両を販売し始めたのも1970年代と、クラッシックカーだ。
リアルな車両はこんな感じ。
渋さを感じ取っていただけただろうか。
【5】卒検での応援は、案外理にかなっていた。
羽音が教習所の卒業検定でフラフラ走っているのを見て、みんなが応援するこのシーン。
こんな応援でいいんかよ!って感じもするが、実はこれが理にかなっている。
バイクでフラつかずまっすぐ走るコツは「遠くを見る」なのだ。曲がるときも「曲がる方を見る」がコツだったりする。
要はバイクは、見た方に向かって走っていく乗り物なのだ。
というわけで免許ない聖の応援で、無事羽音が免許取得して一安心!
番外編:さようならバイ太!
羽音の教習をサポートし続けてきたバイ太。
井上喜久子さんのセクシーな声があてられているのに男性名とはこれいかに!?と思っていたが、今回の話でその謎が解けた。というか、ダブルミーニングになっていた!
1)教習用であるCB400SF(バイ太)は、スピードが出過ぎないように調整されている。その調整がバイ太曰く「去勢」で、本来男の子なのに、今は女の子になっているということだそうだ。
2)これは推測というか、きっとそういうことなんだよなー、というレベルだが、整備士曰く「お前の武勇伝はもう聞き飽きたよ、このバイ太(売女)め」と。多数の教習生の相手をした、ということのようだ。
というわけで、ナイスキャラのお姉さんだったのに、バイ太はもう出てこないのだろうか!?案外、羽音のバイクになったりして。。
おわりに:キリンへのオマージュが嬉しかった第2話
個人的にも大好きだった「キリン」が出てきたのが嬉しかった第2話。今回の話で羽音がバイクの免許を取ったから、次の話では全員が晴れてバイク乗りになるのかな。
ん〜楽しみです。
また第3話の振り返りでお会いしましょ!
バイク乗りが語る「ばくおん!!」のマニアックな見どころシリーズ!
第1話:バイク乗りしか分からん!部室にNSRのパーツ、シュワンツのポスターなど現役バイク乗りが気になる「ばくおん!!」第一話のマニアックすぎる見どころ5つ+α