インド2大神話の1つ『ラーマヤーナ』(もう一方はカルナとアルジュナの出てくるマハーバーラタ)の主人公・コサラの王ラーマ。
今回はFGOにおいて★4のセイバーのクラスに属している彼について語っていこう。
Fate/go本編・第五特異点においてのラーマ
FGOでは第五特異点の物語序盤でクーフーリンと対峙。ちょっと前のイベントでマンション賭博をやらかして師匠にボコられていた人と同一人物だとは思えないほどガチな彼のゲイボルクに心臓を貫かれる。
物語中盤まで半死半生のままナイチンゲールに看護・運搬される非戦闘員ポジションであった。
その後、同時期に召喚されていた彼の妻シーターの文字通りの献身により復活。
以降は主人公のサーヴァント、サポートキャラとして物語の最後まで共に戦ってくれる仲間だ。
戦闘でもその実力を遺憾なく発揮。特にスキルの武の祝福 [A]が強く、スター集中効果とクリティカル威力UP効果でとんでもない瞬間火力を叩きだすことが可能だ。
王道冒険活劇『ラーマヤーナ』
物語中盤でラーマが発言する十の頭と二十の腕というのは…
出典:wikipedia
こいつのことである。
魔王ラーヴァナ。なんだかすっごい絵図であるが『ラーマヤーナ』における最大の敵であり、こいつがさらっていったラーマの妻シーターを取り戻すのが『ラーマヤーナ』の話の中心だ。
もともとラーマはラーヴァナを倒すために生まれた存在で、ラーヴァナの「神仏に負けない」(fateでいう神性特攻?)という特性に対応するためにヴィシュヌ神が人間に生まれ変わった姿なのだとか。
さらわれたヒロインを救出するため神の転生者が魔王に挑む、という王道すぎる王道展開。
ラーマは道中助けた猿の王スグリーヴァから猿軍団を貰い受け、彼らを率いて見事ラーヴァナを撃破。シーターを救出し、故郷に凱旋。新たな王に即位したのであった。めでたしめでたし・・・?
ラーマの妻シータ
そのままめでたしめでたし、というわけにはいかない。
ラーヴァナに捕らわれていたシーターはラーマの国の民によって貞潔についての疑いをかけられ追放されてしまう。
シーターは大地に願い、自らの貞潔を証明を果たしたのち消えていった。といったところで物語は幕を閉じる。
これは猿王スグリーヴァが、もともとの猿の王であるヴァーリンと戦う際、ラーマがスグリーヴァを助けるために後ろから矢を放ったため、スグリーヴァの妻からかけられた呪いのせい。
“貴方はたとえ后を取り戻すことができても、共に喜びを分かち合えることはない”
この呪いのせいでfateにおいても2人が出会うことがなく。二人は同一の存在・英霊として扱われるようになったとか。
アーチャー・シーター
fateでのシーターは操作可能キャラじゃないので詳しくはわからないが、弓を持っていることからアーチャーなのだろう。
しかし『ラーマヤーナ』においてシータが弓を使った描写はなく、むしろラーマがいつも弓を使っている。宝具も投合武器だし。
物語のほとんどの場面で弓で戦っているにもかかわらず、セイバーのクラスに無理矢理なったのはもしかしたらシーターとは別の存在であるということを求めたが故かもしれない。
いつかシーターに再び会うために。……ダッタラステキダナー