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ファイナルファンタジーのことを「えふえふ」と略してたか「ファイファン」と略してたかは、年齢や出身地によってまちまちだ。筆者は前者だ。
最初、DeNAとスクエニが組んだ作品の本作は「また携帯ゲームかよ」という気持ちは少しあった。
が、このグラフィック、BGM。
やはり逆らえない重力のようなものがあった。
植松伸夫の手がけた楽曲はメロディアスで、グラフィック以上に雄弁に情緒を帯びる。
ああ列挙すればきりがない神曲たちよ。
有名どころをあげるとこんな感じか。
「マトーヤの洞窟」(I)
「反乱軍のテーマ」(II)
「悠久の風」(III)
「ゴルベーザ四天王とのバトル」(IV)
「ビッグブリッヂの死闘」(V)「妖星乱舞」(VI)
「片翼の天使」(VII)
「The Man with the Machine Gun」(VIII)
「いつか帰るところ」(IX)
「ザナルカンドにて」(X)
この名曲たちがこれでもかと流れる。
ずるい。
ちなみに筆者はギターやピアノでコピーするくらいFFの音楽ファンである。
ゲームシステムは昨今隆盛のカードバトルRPGに近い。
が、キャラクターはストーリーをすすめたり、イベントに参加することで「ガチャ」にあたる「アイテム召喚」を使わずに仲間にすることが可能だ。
余談だが、FF4のリディアがゲーム序盤、幼少期だけ白魔法を使えて、大人になってから白魔法を使えなくなったのは、スタジオジブリ作品「魔女の宅急便」で、キキが愛猫、ジジの声が聞こえなくなったのと同じ理由だと思っている。
いや…なんでもない。
話を戻そう。
ガチャで手に入るのは武器・防具・アクセサリーである。
アイテムはお金を消費し、合成することで強化、進化が可能。
この辺は昨今隆盛のスマホRPGを踏襲している。旧スクウェア時代のRPGとしての輝きを知っていると、ちょっとだけさみしいけど、時代の流れだ。
俺が大人になったんだ。仕方ないよね。
そしてFF4から導入された「アクティブタイムバトル」を導入。
ザコ戦は最初のほうはオートモードでラクラク進めるが、ボス戦は戦略性を要求される。
原作を知ってると有利になることうけあいだ。
・原作とグラフィック違うじゃねーか!
・ここでこんな敵でねーぞ!
などと憤るのも楽しい。
必殺技も実装している。必殺技は武器によって変わる模様。
いい武器が手に入ればクラウドも「凶斬り」や「超究武神覇斬」なども使えるんだろうな。アルテマウェポンとか。
なお、10/10日までチャレンジイベント「闇を切り裂く光」にて、FF4の試練の山を踏破することで、「暗黒騎士セシル」と(5合目)「パラディンセシル」(山頂まで踏破)が手に入る!
……………………がしかし、
※本記事が公開される頃には、すでにイベントは終了となっているため、読者の皆様は大変恐縮ですが筆者の感想をこれより述べさせていただきたいと思います。
筆者もFF4には愛着ありまくりなので、頑張ってクエストをすすめてみたんだけど!
FF4といえば裏切りものカイン。
二回も裏切るため、ネット上では「ガリ」とも揶揄られる悲劇の主人公である。
でも主人公セシルと、片思いの幼なじみローザのイチャイチャっぷりをずっと見続けてる彼の気持ちこそ、感情移入できる。
FF4のゲームボーイアドバンスで追加された隠しダンジョンではカインの葛藤を深く掘り下げたエピソードがあるし、DS版でもカインの心情はステータス画面の台詞で確認することができる。
さらに余談だがスクウェアの名作「ライブ・ア・ライブ」の「中世編」は、FF4のシナリオ、特にセシルたちの三角関係をオマージュしたものとなっている。
ダークな展開は大人になった今こそ味わえる深みがあるので是非チェックしてみてほしい。リメイクされるって噂だし。
そんなわけで四天王との戦いだ!
ふん!原作通りゾンビ一匹だけ残して攻撃してくれるわ!
あれ?
ゾンビ攻撃力高くね?
サンダー強くね?
あれ?
…。
……。
………。
(。-_-。)
次回!なんと3回目にして最終回!
みんながいっぱい見てくれたら続くかも!
余談 今日の一言「カメェェェッー!」
FF5の悪の親玉、暗黒魔道士エクスデスが大亀の賢者ギードとの一騎打ちの際叫んだ台詞。
大事なのは小さい「ェ」は3つ、「ッ」は1つである。
500年前に封印された賢者ギードとの深い因縁を感じさせる台詞である。
スクウェア・エニックスのスタッフも気にしてたのか近年の作品「ディシディアファイナルファンタジー」でも、エクスデスのシークレットボイスとして収録されている。
相手がカメじゃなくても「カメェェェェッー!」
個人的な感想だが、「ファイナルファンタジー5」は世界で一番ゲームバランスの優れた作品だと思っている。
「ジョブ」と「アビリティ」を駆使し、極めるとレベル1で一人ですらラスボスを倒せるという驚異的なゲームバランスは、今なおコアなユーザーのやりこみ対象となっている。
その後、映画的演出を強化し、パワーアップ、大ヒットしていった「FF」だが、ゲームとしての面白さは、SFCの頃がピークだったのではないか。
おじさんの戯言かもしれないがね。
ともあれ今作でもどのようにこの台詞が出てくるか期待されるところ。
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