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RPGのようなゲームでありながら、小説やノベルのような余韻を残す、
「彼女は最後にそう言った」
今回、広い待宵村の全体マップを、アプリゲット編集部のワタナベさんが夜を徹してつくってくれたぞ!ワーイ!
そんなわけで、第三章をややノベルタッチで攻略してみよう。
前回(第二章)までのあらすじ
数年前、同級生のナナミの死から、心を閉ざしていた主人公、シンタロー。
死んだはずのナナミから、不思議な手紙が届いてから、どういうわけか祭の夜を何度も繰り返してしまう。
祭りの夜が、ループしている。
家族や同級生たちは、ビデオを再生するように、同じ言葉を繰り返していく。
シンタローは、ループする夜の中で、恩師、ミクリヤ先生の言葉に心動かされ、決意する。
謎が多く、事故死として扱われてしまった、ナナミの死の真相を、たとえ傷つくとしても、確かめようと。
第三章
忘れてしまった記憶を取り戻すため、シンタローは廃校になった待宵中学校へ向かう。
かつての母校は、村の南東にあった。
夜の校舎、窓ガラスを壊してまわるわけにもいかない。
ミクリヤ先生に教えてもらった番号で、南京錠の鍵をあける。
廃校の中に散りばめられた「キオクのカケラ」をひろい、シンタローは少しずつ思い出していく。
夏期講習の時、ミクリヤ先生が教えてくれた言葉を。
ナナミが、事件の当日、
「八百屋に行く」
と言っていたことを。
そして、
シンタローたち、同級生6人以外にも、
宵待中学校の生徒がいたことを。
ナナミと交換日記をしていた女の子、サナちゃん。
そして、村を愛する、直情型のヤンキー、センゴク。
学校を探索するシンタローの前に、再び、謎の「天狗」が現れる。
天狗の面をかぶった人物は、いったい誰なのか?
ナナミは本当に天狗にさらわれたとでも言うのだろうか?
村の伝承が頭をよぎる。
それでも、もう足取りに迷いはなかった。
まだ忘れていたことが、思い出せそうな気がする。
校庭の左側にあるキオクのカケラ。
それは、ナナミとシンタローの淡いエピソード。
歩みをとめるわけにはいかない。
ナナミと、交換日記をやっていたサナちゃんに会わなくちゃいけない。
そういえば…。
ナナミの家と、ゲンアンさんの家にある建物は…いったい誰の家なんだ?
そう、ここはサナちゃんの家だ。
シンタローは再会したサナちゃんに、自分の気持ちを告げる。
ナナミが死んだ日に、本当は何があったのか調べていると。
どうして湖に行く必要があったのかわからないままだと。
真実を知るてがかりに、ナナミとしていた交換日記を見せてほしいと。
だが、サナちゃんの気持ちは固く、クビを縦にふることはなかった。
シンタローは納得し、違う方面から調べてみる、と伝え、部屋を去ろうとすると、サナちゃんはシンタローを引き止める。
どうしてこんな祭の日に、ナナミの死を調べているのかと。
シンタローは、ナナミから手紙が届いていることを話した。
うたかた祭の夜をループしていることは、さすがに言えなかったが。
そして、手紙を見せた瞬間…。
サナちゃんの表情がみるみる変わった。
なんでも、交換日記をしていた「しゃかいぐま」のノートは、当時大人気だった超レア商品で、手に入らないものだったと。
そして、この手紙はそのレアなノートの切れ端で、手紙の文字は、ナナミの文字にそっくりだと。
…。
謎ばかり増える。
だが、真相にだって、近づいてるはずだ。
シンタローは八百屋に行くことにした。
八百屋は、屋台のはじ、社や天明寺の入り口にある。
八百屋の主人、マツダイラは事件のことを、多忙で忘れていた。
だが、世間話をすることで…。新鮮な野菜について語るうちに思い出してくれた。
事件の前日、確かにナナミが八百屋にきて、激務を手伝ってくれたことを。
また、お礼に野菜を少しもらい、社の方に向かったことを。
社は、八百屋の東にある。
鐘の音が、午前0時を告げる。
社の前で、怪しげな少年を見かけた。
少年は、シンタローを見かけるやいなや、猛スピードで逃げてしまった。
少年が向かった先はいきどまりだったが、
こどもならなんとかくぐり抜けられそうな小さな穴があいている。
壁の穴は、隣の天明寺に繋がっているようだ。
だが、壁の向こうは鍵がかかっている。
住職に話を聞くと、そこはあかずの間になっているという。
あかずの間の鍵は、この寺の人間しか知らない。
天明寺の住職は、サクラバ シュウトク。
そう、
同級生の1人、優しいバカ、サクラバの父だ。
つまり、アイツもあかずの間の鍵の場所を知っているということだ。
お願いすると、愚痴りつつも、快諾してくれるサクラバ。
サクラバと同行し、天明寺の蔵の左上にある、アカズの間のカギを手に入れることに成功する。
アカズの間の先には、少年と、ナナミが世話していたうさぎ、ミミスケがいた。
ナナミは少年と、シュウトクとともに、ケガをしたウサギを、ひっそりと世話していた。
家でウサギを飼えない少年、ソウスケに、ナナミは事件の前日、野菜を届けに来たのだった。
ウサギは、ケガが治っても、森に帰らない。
もしかして、ナナミが帰ってくるのをずっと待ってるのかもしれない。
少年、ソウスケもまた、ナナミを慕い、ずっと待っていた。
ソウスケの話によると、ナナミは「花を用意する」と言って消えたという。
花…???
そういえば、花屋の娘…
チヅル………!
チヅルは…、何かを隠している…?
考えもまとまらぬうちに…。
夜が明けるころ…。
またシンタローの意識は、濁流に飲まれていった。
4回目の、8月14日がはじまろうとしていた。
第4回公開予定日:5月30日(土)11:00!
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