アプリ★ゲット編集部は、8月10日から8月12日に行われたコミックマーケット82の2日目の取材を行ってきた。主に、西ホールの「同人ソフト」を取材をメインで行いつつ、コミケの熱気を存分に味わってきたぞ。
目次
晴天に恵まれた2日目
午前中の雲行きは怪しいながらも、午後からは晴天に恵まれたコミックマーケット82の2日目。2日目の主なジャンルは、東地区では少年漫画や東方Project、西地区では同人ソフトや少女漫画、青年漫画だ。
編集部メンバーは、正午に東ホールに現地集合した。予想通り会場が混雑していたが、13時ころにはなんとかメンバーが集合。東地区1、2、3ホールから会場を取材を行った。
少年漫画や東方Projectを中心とした東地区
東地区では少年漫画や東方Project関連の同人誌がメインとなり賑わっていた。編集部では、コミケ初体験のアンドロイドールの藤川さんが、主に「ジョジョの奇妙な冒険」の同人誌に大興奮し、同人誌を早速購入。
また元ネタをまったく知らないと言いながらも東方本も数冊購入していた。 東方関連のサークルブースには、コスプレイヤーさんも数多く集まっており、大変な賑わいだ。
その後は東地区4、5、6側に周り、東方Projectの上海アリス幻樂団のZUN氏のインタビューを敢行。突然の取材申し込みでありながらも、ZUN氏には快くインタビューに応じていただいた(その模様はこちらの記事を参照 https://appget.com/c/news/7407/project-interview/)。
「デジタル(その他)」ではAndroid開発の技術書やコミケカタログブラウザなどが
次に編集部メンバーは西地区に移動。「同人ソフト」や「デジタル(その他)」のサークルブースで個人や同人で制作したゲームを発表している方々にお話をうかがってきた。
「デジタル(その他)」では、ハードウェアやソフトウェアに関する技術書、VOCALOIDを用いた同人音楽に混ざり、AndroidやiOS関係の創作物を公開するサークルさんを発見した。
ゲーム開発のハウツー本を販売したり、AndroidとWindowsMobile用のコミケカタログブラウザを公開するなど、単なる制作物の発表だけではなく、コミケはゲーム開発の技術やノウハウの交換の場として機能していることを実感。
スマートフォンへの関心は高い!同人ゲーム制作者たち
「同人ソフト」では、主にPC向けの同人ゲームが数多く公開されている。同人ゲーム制作者は年々数も増加しており、商業作品と遜色ない高レベルのものや、個性的で同人ゲームらしい作品などバリエーションも様々。
基本的にはWindowsのPC向けのゲームがほとんどだが、iOSやAndroid向けのゲーム制作についてお聞きしたところ、どのサークルさんもスマートフォン向けのゲーム開発には関心が高かった。
実際にUnityなどのマルチプラットフォーム向けのゲームエンジンでの開発を行なうサークルさんなども参加しており、今後の同人ゲーム制作者がスマートフォンプラットフォームに挑戦する可能性は大いに期待できそうだ。
またシューティングと共に同人ゲームでは人気ジャンルのノベルゲーム。多くのノベルゲームのサークルの方々もスマートフォンでのリリースには非常に関心が高かった。今後、彼らが使用しているノベルゲームエンジンがスマートフォンに対応することで、iPhoneやAndroid端末で遊べるノベルゲームも増加すると思われる。
同人ゲームのレベルの高さとコミュニティの盛り上がりを実感
アプリ★ゲットの連載コラムで紹介してきた通り、海外ではインディーゲームの勢いが非常に活発だ。だが、日本の個人制作者たちも技術的な面でも決して劣っておらず、コミックマーケットでのファンとの交流からはコミュニティの盛り上がりも実感できた。
実際に、同人ゲームのサークルの方々は取材に対しても非常に積極的に対応してくれた。今後の活動もPCゲームにとどまらず、コンシューマ向けのダウンロード販売やスマートフォンなど新たなプラットフォームへの挑戦を語ってくれた。
またサークル参加者だけではなく、一般参加者もこれまで以上に同人ゲームへの興味が強いように感じた。単なる有名なアニメやマンガの二次創作作品と捉えるのではなく、個人や小規模なグループによる自由なゲーム制作の場として同人ゲームを認識している一般参加者がこれまで以上に増え、活発な交流が生まれている。
熱気に包まれた会場も4時には無事終了
参加者の拍手で包まれながら、サークルブースは4時に無事終了。アプリ★ゲットの編集部メンバーもヘトヘトながらも無事に取材を終えた。戦利品をチェックする藤川さんはコミケ初体験とは思えない雰囲気を醸し出していた。
取材とはいえ、私も存分に楽しませていただいたコミックマーケット82の2日目。これだけ大規模なイベントがボランティア中心で回っていることには、本当に驚かされる。取材に協力していただいたサークル参加者や一般参加者はもちろん、運営に携わった全スタッフに感謝の気持ちを申し上げて、このレポートを終えたいと思う。本当にお疲れ様でした!