5月2日より、運営の超長いアップデート期間を経て、艦隊これくしょんにていよいよ春イベント2016「開設!基地航空隊」がスタート!
今回のイベント報酬ではアメリカの戦艦『Iowa』が手に入るのだとか。
今まで海外艦はドイツ・イタリアの枢軸側の艦のみで、連合側の艦が仲間になるのは今回が初。
Iowa(アイオワ)とはどんな船なのか?史実と艦これ改における性能を交えて紹介していこう。
史実におけるアイオワ
戦艦Iowa(アイオワ)
排水量48,500トン
全長270.43m
全幅32.97m
最大走力31ノット(計画値33ノット)
出典・引用:http://urx.blue/tCU8
アイオワはアメリカ大陸の東側、ニューヨーク海軍造船所で起工され、1942年8月27日に進水した戦艦で、アイオワ級戦艦の1番艦だ。
元々は日本の戦艦に対応するために作られた上、日本の『大和』とシルエットや大きさが近く、1番艦であることなど何かと似ている点が多くあるため、よく大和と比較されることが多い。
パナマ運河を通るために設計された艦
アイオワは大和と比較すると、全長は大和より長いが、幅は大和よりも狭い作りになっている。
これはアイオワがパナマ運河を渡ることを前提として作られたためだ。
出典:https://maps.google.co.jp/
パナマ運河はアメリカ北大陸と南大陸の間、上図の位置に存在する、船舶の通行が可能な運河だ。
太平洋側と大西洋側では水位の差があるので、船舶を通すためには運河に船を入れた後で前後の水門(閘門)を閉め、水を入れたり抜いたりしながら水位を調整する必要があり、通行はかなり面倒な上通行できる船の大きさの上限が決まっている。
アイオワはこの上限に引っかからないために横幅を若干狭くしている。面倒だとは思うけど、太平洋~大西洋間を移動する際にパナマ運河を通れないと、膨大な時間を掛け南アメリカを大回りすることになってしまう。バルチック艦隊が如く。
太平洋~大西洋間を繋ぐパナマ運河の重要性は日本軍も理解していたらしく、パナマ運河攻撃のために伊400型潜水艦を作ったのだとか。
えーっとー、運河とか、ね、運河とか行ってみたいねー…ね?
第二次世界大戦中のアイオワ
アイオワは進水後しばらくは大西洋を中心に活動していたが、1944年に太平洋側に移動。
空母機動部隊の攻撃支援を中心として日本軍と戦っていった。
時代の変化により当初予定されていたメイン戦艦、補助空母の方針が逆転してしまい、メインの空母を支援する立場が多くなってしまったアイオワであるが、戦艦の火力と旗艦の設備を持ちながら最高31ノットの移動で空母に随伴できるアイオワの評価は非常に高いものだった。
アメリカと日本の大部隊同士が衝突したレイテ沖海戦にも参加。アイオワはシブヤン海海戦において栗田艦隊と対峙していた。
栗田艦隊はアメリカの空襲により反転し、戦闘海域を離れたため、アイオワは小沢艦隊に標的を変更。小沢艦隊の元へと移動したが接敵直前に栗田艦隊が再反転したとの情報が。
アイオワは小沢艦隊と栗田艦隊の間を行ったり来たりしているうちにレイテ海戦中はまともな水上戦闘を行うことができなかったとか。
その後の終戦直前では、アイオワは空母による日本の本土空襲支援の他、本土砲撃などを行っている。
終戦後は占領軍として東京湾入りし、降伏調印式の旗艦として参加した。…といったところが日本と関係が深い部分だろうか?ほかにも朝鮮戦争などにも参加したがここでは割愛。
艦これにおけるIowa
出典:http://i.imgur.com/1nF774o.jpg
で、実際『Iowa』は艦これにおいてどんな性能なのか?
ここではIowaが先行実装されている『艦これ改』のステータスを参考に紹介。
他の艦むすのステータスもプラウザ版と艦これ改では変わっていないから、Iowaのステータスも艦これ改準拠なはず、多分!
まず目に付くのが高速戦艦だということ。史実では31ノットと、大和の倍近くのスピードであることからこれは納得。
そして細かなステータスはというと…かなりすごい。長門に火力、装甲、回避とすべての部分で上回り、対空に至っては防空駆逐艦達を上回る120。
終戦後も生き延びたということで運も高め。欠点は燃費が非常に悪いということだろうか。
燃料、弾薬共に消費は長門の約二倍、大和よりマシといった程度。
膨大なステータスを膨大な資源で維持する。まさに高速戦艦版大和といったステータス。
…いずれにせよ、非常に役に立つ艦むすであることは間違いない。
このイベントではぜひとも入手しておきたい艦だ!