【アプリサミット】第1回 『Minecraft–Pocket Edition』 海外レビューサイトの評価だけ集めてみた

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執筆者:編集部

世界にはいろんなAndroidアプリがある。そして、世界にはいろんなレビューがある!

ということで、Androidゲームアプリをグローバルな視点から取り上げる新コーナーが「アプリサミット」。毎回、一本のゲームに対して様々なレビューサイトから切り込むぞ。


Minecraft – Pocket Editionとは

記念すべき第一回は『Minecraft – Pocket Edition(マインクラフト – ポケットエディション)』を取り上げる。海外のゲームだが、有料アプリのトップランク常連であるため、名前だけでも聞いたことがある人は多いだろう。オリジナルのPC版から、今ではXbox360、iOSやAndroidなどのスマートフォンでも遊べる世界中で大人気のゲームだ。

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Googleが認定するトップデベロッパーMojang


Android版も有料版だけで100万ダウンロードを突破

ゲーム内容は遊んだことがない人にはちょっと伝わりにくいかもしれない。プレイヤーはドット絵のような3Dの世界で建物を作ったり、サバイバルしたりするのだが、何よりもその自由度が素晴らしい。地面から採掘したブロックなどを組み合わせ、様々なものを作ることができる。

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YouTubeで「Minecraft」と検索して、プレイヤーが作った巨大な建築物が見てみるとその凄さが伝わるかもしれない

今では累計ダウンロードが2000万というモンスター級のヒット作品。制作者のNotchは億万長者となった。PCと同じく未完の状態でリリースされ、アップデートを繰り返すことで完成に向かっている。そのため、レビューしているアプリのバージョンが違うことには注意が必要だ。


海外レビューサイトの評価点とコメント

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「Android Rundown」  8.0 (2011年10月10日)
Android Rundownは、iOS向けアプリの大手レビューサイト148AppsのAndroid版。ゲーム以外のアプリも扱っているが、やはりゲームの情報は多い。

スコアは8.0と高評価なAndroid Rundownはその中毒性の高さを指摘している。

『マインクラフト – ポケットエディション』は、Android端末があればどこでもプレイできる縮小版だ。オリジナルとまったく同じ体験ができるわけではないが、作り上げる世界は、想像力で作り出す設計図に以外に縛られるものはない。世界を作り始めると、時間が吸い取られ、こんなゲームに10時間以上も奪われることを身をもって実感するだろう。

想像力は無限大

想像力は無限大!やろうと思えばなんでも作れる!

人にもよるだろうが、モンスターが出てきたり、ダメージを受けて死んだりするサバイバルモードがなくても、ブロック作りに没頭するようだ。


「Life of Android」  7.1 (2011年12月6日)
次はイギリスのAndroidアプリ総合サイトLife of Androidのレビュー。スコアは7.1と少々厳し目だ。

『マインクラフト – ポケットエディション』は、Javaで作られたオリジナルのPC版にあるサバイバル・モードが決定的に欠けている。つまり、多様な色のブロックで楽園を作っても、自己満足以上になんら報酬も目的もない。だから、ノスタルジーに浸りながら、子ども時代のレゴブロックや空想に夢中になるだろう。

家造り

サバイバルモードなくてもシンプルに建築が楽しい

サバイバルモードが実装された現バージョンに対してはどう評価するのか気になるところ。とはいえ、『マインクラフト』とレゴの類似性はよく指摘され、良くも悪くも『マインクラフト』の魅力がブロック遊びにあることは間違いない。逆に言えば、レゴと同様、小さな子どもから大人までを夢中にさせる不思議なゲームなのだ。


「Gamezebo」  7.0 (2011年10月13日)
カジュアルゲーム専門のサイト、Gamezeboも7.0という評価。他のレビューと同様、概ね高評価だが、サバイバルモードがないことよりも、PC版と比べたときの世界の小ささを嘆いている。

PC版の素晴らしいところのひとつは、何時間でも何日でも何ヶ月歩いても、歩き続けることができ、決して同じ風景に二度と出会わない点である。というのも、その世界はランダムに生成され、端的に巨大なのだ。だがAndroid版はメモリー容量の制限のため、世界の端に数分ばかりで到達してしまい、壁にぶつかることによってゲームの没入感を壊してしまう。

スマートフォン版の欠点

スマートフォン版の欠点のひとつ「世界の端」

ゲーム性が高いサバイバル・モードがないことよりも、カジュアルゲームよりなGamezeboにとって、その世界の小ささは没入を妨げるという。確かに、PC版の『マインクラフト』が画期的なのはランダムに生成される無限の世界という果てしなさだ。しかしながら、そのような巨大な世界をゲームで再現するのは、当然、マシンスペックが必要であるため、まだまだAndroid版はオリジナル版に到達していないということになる。


「POCKET GAMER」  7.0 (2011年10月12日)
イギリスの大手携帯ゲームサイトのPOCKET GAMERは7.0と他のサイトに比べると厳しい採点だ。その理由はどこにあるかと言えば、主に操作系についてのものである。

このマインクラフトの開発中バージョンの唯一の欠点は操作性だ。左側の十字キーと視点変更のスワイプの組み合わせは十分な感度であるが、全体の出来栄えは驚くほど野暮ったい。(…)

視点変更は遅すぎるし、現行版にはスピードアップするためのオプションがない。そして、十分キーの真ん中にある「ジャンプ」ボタンの場所は不自然でぎこちない感じがする。この操作の悪さはゲームを台無しにはしていないが、下手なジャンプは大惨事を引き起こすため、高い場所にブロックを組み立てたいプレイヤーは転落するハメになるだろう。

オプション

タッチパネルの感度はオプションから変更可能になったぞ

とは言いつつも、基本的に大絶賛しており、これらの操作性のオプションは現バージョンでは実装されている。実際にプレイしてみると、タッチパネルの感度は慣れると100にしたほうが素早く移動できる(デフォルトは50)。

転落

崖から転落すると結構のダメージが!

ただしジャンプボタンの位置は変わっていないため、操作にはやはり慣れが必要である。特に サバイバルモードで高いところから落ちると、かなりのライフが減ってしまうので悲惨。高いところに上がるには三人称視点に切り替えるのがオススメだぞ。


「アプリ★ゲット」  9.0  (2011年10月14日)
アプリ★ゲットでも『マインクラフト – ポケットエディション』はAndroid版のリリース直後にレビューしている。スコアはアプリ★ゲットでは現状のところ最高点の9.0!

PC版と違ってAndroid版はクリエイトに特化しているので、アイテム収集やアイテム製作の要素は無い。またそれなりのスペックの端末が必要なので、まずはDemo版をプレイする事をお勧めする

最新版

最新版ではアバターの変更まで実装してさらにアップデートの勢いが加速!

サバイバルモードの実装前であるため、クリエイティブモードで自由に建設が楽しめる部分が強調されている。また当時のAndroid端末だと結構動作が厳しいことが指摘されているが、最近の端末なら無理なく動くだろう。ゲーム性が高いサバイバルモードが実装された今なら、最高点の10点をあげてもいいのではないか!

執筆者: 編集部