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画像出典:http://kannkore.com/strategy/post-15548/
旧日本海軍の期待を背負った雪級の一番艦。
列強海軍を驚愕させた性能を持つ。
それが―――
駆逐艦「吹雪」
重武装で凌波性に優れた特型駆逐艦ネームシップの結末を語ろう。
嫌…! いやだよぉ…… by吹雪
駆逐艦「吹雪」
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画像出典:http://wikiwiki.jp/kancolle/?%BF%E1%C0%E3
吹雪は、旧日本海軍の特型駆逐艦のネームシップにして雪級の一番艦。
砲塔式12.7cm連装砲3基と61センチ3連装魚雷発射管を中心に配備し9本の予備魚雷も搭載した重武装、凌波性に優れている特型駆逐艦の出現は列強海軍に大きな衝撃をあたえることとなった。
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駆逐艦というカテゴリを大きく躍進させた名鑑として有名。
マレー沖海戦
エンドウ沖海戦
シンガポール方面掃蕩
スラバヤ沖海戦
バタビア沖海戦
ガダルカナル島の戦い
数々の戦場で戦い、特型駆逐艦としての性能を見せつけたのだが、太平洋戦争で戦ったのはほんの1年足らずだった・・・。
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その最後―――
吹雪は、1942年8月7日以降のガダルカナル島の戦いに参戦していた。
10月1日、吹雪は、白雪、初雪、叢雲と共に、陸軍青葉支隊司令部80名と糧食を搭載して出撃。
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画像出典:http://romanship.web.fc2.com/kuchiku/fubuki.html
はじめは初雪が指令駆逐艦であったが、空襲回避の最中に初雪の舵が故障、白雪が指令を引き継ぐこととなった。
トラブルはあったものの白雪、吹雪、叢雲による揚陸作戦は成功。
10月4日、時雨を指令駆逐艦とする白雪、吹雪、叢雲、綾波はガ島輸送を実施。
10月7日、水上機母艦、日進と秋月、時雨、吹雪、白雪、叢雲、綾波はショートランド泊地を出撃。
だが、この日は天候が悪く警戒機を手配できなかった。
その為、やむなく日進、秋月はショートランド泊地へ帰投、時雨以下の輸送隊はそのままガ島へ向かう事―――
零式水上観測機小数機の援護を受けつつ揚陸に成功した。
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画像出典:http://www.geocities.jp/harunask17/kantei/fubuki.htm
そして運命の1942年10月11日―――
サボ島沖海戦
12時、吹雪、初雪の第11駆逐隊第2小隊は、第六戦隊の青葉、古鷹、衣笠と共にショートランド泊地を出撃。
ガ島のヘンダーソン飛行場砲撃へと向かった。
従来の輸送任務で米艦隊の反撃が限定的だったこと。
11日昼間の航空偵察で敵艦影を見なかったこと。
3時間前にガダルカナル島に到着した日進、千歳、秋月、綾波、白雪、叢雲、朝雲、夏雲が反撃なく揚陸に成功したこと。
それを受け、『敵の大兵力水上部隊を以てする反撃等は無い』と判断。
しかし、対する米軍側は、増援部隊(陸兵約3000名)輸送船団から重巡洋艦サンフランシスコ・ソルトレイクシティー、軽巡洋艦ボイシ・ヘレナ、駆逐艦5隻の艦隊を護衛任務から引き抜き、アイアンボトム・サウンドに派遣して待ち構えていたのだ。
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16時過ぎ、第六戦隊は速力30ノットを保ち青葉、古鷹、衣笠が単縦陣となり、旗艦青葉の右前方に吹雪、左前方に初雪という布陣で航行していた。
日進隊は先行し、ガダルカナル島揚陸成功との報告を受けていた。
この時点で、第六戦隊はヘンダーソン飛行場砲撃を決意。
夕方以降、スコールにより視界が塞がれてしまう。
スコールを抜けた21時43分、第六戦隊左前方のサボ島方向に艦影を認める。
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画像出典:http://www.ms-plus.com/3484
遡ること21時25分、米軍側は既に軽巡ヘレナが改良型レーダーで敵影(第六戦隊)を確認していたという。
第六戦隊司令部は、前方の艦影が日進隊なのか迷っていた。
識別信号を発信し、敵味方識別を実施している中、その艦影からの砲撃が開始された。
米艦隊は第六戦隊に対して、丁字戦法で迎撃する格好になっていたが、これは偶然だったとされる。
最初の砲撃で、前方にいた吹雪が被弾。
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画像出典:http://kannkore.com/strategy/post-15548/
艦中央部へ命中し、吹雪は爆発炎上した。
それと同時に青葉も艦橋に被弾、五藤司令官が致命傷を負い、通信装置も破壊されてしまう。
青葉は煙幕を展開し、面舵をとって右へ旋回し戦線離脱を図る。
この時、取舵で左旋回した古鷹は、青葉の面舵変針と被弾炎上を確認、青葉を追うように針路を反転させた。
これにより、青葉と米艦隊の間に割り込んでしまった古鷹は集中砲火を受ける。
その後、搭載していた酸素魚雷の誘爆で航行不能となってしまった。
衣笠、初雪は逆方向の左旋回しつつ、米艦隊への砲撃を続け、巡洋艦ボイシ、ソルトレイクシティーに損害を与えつつ戦線離脱に成功。
吹雪は、炎上しつつも青葉に同行するように右旋回を行っていた。
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画像出典:http://blog.livedoor.jp/irootoko_jr/archives/975182.html
だが、その転進の先は米重巡サンフランシスコ以下の砲火の中だった。
燃え上がる船体では思うようにいかず、夜空を無数に射貫く砲火を回避することはできなかったのだ。
集中砲火が吹雪に襲い掛かる。
最後に見た光景は、降り注ぐ流星の如き砲撃の雨―――
21時53分、吹雪は爆発―――海上から姿を消していった。
第六戦隊戦闘詳報では、爆発の音響を聞き間もなく沈没を認める・・・としている。
山下駆逐艦長以下220名が戦死、日本側が救助できた生存者は僅か8名であった。
大海に還った魂に敬礼―――
スマホで遊べる軍艦ゲーム
【戦艦】Warship Saga ウォーシップサーガ
「【戦艦】Warship Saga ウォーシップサーガ」は、リアルなグラフィックの艦隊で戦う架空戦記ストラテジー。
第二次世界大戦を舞台としているので、登場する艦船はもちろん「艦これ」同様に人気のものばかり。
システム的には、入手した設計図から造り出した軍艦で艦隊を結成し、敵国と戦っていくというもの。
艦のカスタムに重点を置いたやり込み要素が豊富で、好きな艦をとことん強くしていくコトができる。
また、艦のグラフィックがとびぬけていて、ウェザリング(汚し)まで再現しているこだわりようがスゴイ。
戦艦帝国
戦艦帝国は、戦艦を集めて艦隊を作り、他の艦隊と戦っていくシミュレーションゲームだ。
戦艦のグラフィックは非常にリアルで精密に描かれており、これならミリタリーマニアも満足できるのではないかという出来だ。
基本的には、戦艦を集めて装備をパワーアップさせて艦隊を編成。
海域を選んで他の艦隊と戦っていく。
海域等の構成は、第二次世界大戦から採用されている模様。
…つまりこれは、リアル版「艦隊これくしょん」といっていいゲーム。
「白露型」駆逐艦を入手した場合、艦名を「白露」「時雨」「村雨」「夕立」「春雨」「五月雨」「海風」「山風」「江風」「涼風」などから選ぶ事もできる。
ただもちろん、あの「艦これ」とは全く別物。
美女は登場するが美少女ではなく、グラマラスで大人な雰囲気。しかも音声がカタコトでSiriみたい…なので「艦これ」を期待してしまうと、「コレジャナイ!」と叫びたくなるだろう。
だが、リアルな戦艦が好きな人なら、必ずやその出来に満足できるゲームだ!