「コットン」萌え系シューティングの走り的作品!移植作品では声優変更されて賛否両論があった伝説のSTGを大特集!いくぽーん!【ゲーム年代史】

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執筆者:編集部

画像出典:http://khex.blog42.fc2.com/blog-date-200607.html

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「萌え系シューティング」の走り的作品。

コミカルなストーリーで、ハードな難易度

それが―――

「コットン」

移植作品では声優変更されて賛否両論があった伝説のSTGを大特集!

いくぽーん! byナタ・デ・コットン

『女の子向け作品』!?

『コットン』は、1991年に第1作がアーケードで可動した横スクロールシューティングゲーム

開発はサクセスが担当し、セガネームで可動していた。

画像出典:http://legendius.web.fc2.com/shooting_games/cotton/cotton.html

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幾つかの続編それに相当するシリーズが存在する魔法少女が主人公のSTG作品の金字塔ともいえる作品。

地形の存在するタイプの2D横スクロールタイプで、一部上下へのスクロールする場面もある。

可動当時は、時代的なこともあり「女の子向け作品」として宣伝していた。

画像出典:http://miutaro99.blog.fc2.com/blog-entry-23.html

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魔法少女=女の子向け、という風潮が残っている時代だったからだ。

しかし、女性ゲームセンターにいくコトが稀な時代でもあり、女の子向けというのは失敗だったと言える。

プラスして、難易度が非常に高く、よけいに女の子が手を出しにくい作品でもあった。

美少女+高難度ゲーム

世界観は、かなりコミカルに描かれていて、主人公のナタ・デ・コットンはとっても食いしんぼの魔法使い。

珍味のWILLOW(ウィロウ)が大好物で、それにつられて魔物退治をしていくというシリアスの欠片も感じないストーリーだ。

画像出典:http://legendius.web.fc2.com/shooting_games/cotton/cotton.html

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そのコミカルさも相まって、現在では「萌え系シューティング」の走り的な存在として認識されている。

その関係もあり、女児ではなく大きなお友達関連に人気が出ていく。

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発売当初のシューティング業界では、SF設定による未来的世界観(メカニカルなイメージ)が多かった為、珍しさも際立っていた。

更に、作品的にシューティングとしての十分な歯ごたえのある難易度は、一部のマゾシューターの心もグッと掴んだ。

90年代に路線としては、美少女+高難度ゲームというものが確立し始めた時期。

画像出典:http://legendius.web.fc2.com/shooting_games/cotton/cotton.html

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以降、同様の路線で女の子ではなく、男性向けとしての美少女系のゲームが乱立する事となる。

数年後にタイトーから発売された「奇々怪界」あたりで、だいぶ浸透していくのだが、それはまた別の話。

移植と声優問題

いくぽーん!

が、印象的なボイスの本作。

そして、ファンの間でも論議になる声優の問題コットンには欠かせない話題だろう。

アーケードゲームとして登場した時、その当時としては珍しく声優CVを当てていた。

『由口貴恵』さんが主人公、コットンの声を当て、なかなかの可愛い系の声を披露してくれていた。

由口さんは、『おもいっきりTV』『スーパーJチャンネル』のナレーションなどで有名。

そして、問題とされているのは移植作品声優が変更されているという点。

PCE版に移植された時、アーケード版からのファンに衝撃が走った!

画像出典:http://www.suruga-ya.jp/product/detail/162000206001

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アーケード版では、STGパートでのみボイスがついていたのが、PCE版ではストーリーもフルボイスとあって、期待も大きかった。

問題のその声は―――

『ちびまる子ちゃん』そのものだったのだ。

そう、声優『TARAKO』雰囲気まる子そのままでフルボイスを演じきっていた。

そのインパクトは絶大!

「まる子じゃねぇか!」とツッコミを入れるファンたち。

アーケード版を遊んだ事のないユーザーは、そういうものとして受け取ったようだが、元からのファンは「やり直しを要求する!」と声を上げる者も多かったようだ。

個人的には、どちらの声も好きなのだが・・・。

こればかりは、制作側の事情一ファンの意見、かみ合わない事もあるのは仕方ない。

それでもPCE版は、ゲームとしての完成度も高く、実はファンの間では評価は高い。

現在では、本家アーケード版もベタ移植されるなどして、遊ぶ機会もある。

もし、興味を持ったのなら、この「萌え系シューティング」の先駆け的作品を遊んでみてはどうだろう。

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執筆者: 編集部