漫画雑誌業界の闇ともいえるべきか。
編集者や担当によって大きく待遇が変わるこの業界。
時折、漫画描くのが嫌になっちゃってそのままフェードアウトしていく漫画家さんがいる…。
そしてそれは意外にも、人気があったり才能のある人に限って起こることなのだ。
今回はそれのまとめ。
突然いやになっちゃった訳がきになる漫画たち
星のカービィ デデデでプププなものがたり
月刊コロコロコミックで1994年度から連載開始のひかわ博一による漫画『星のカービィ デデデでプププなものがたり』。
『星のカービィ』を題材としており、単行本は全25巻、連載は12年も続く人気となった。
が、自称アシスタントのブログによると、連載終了の3年前から本人のやる気がなくなってしまったとのこと。
背景などが簡略化されていってしまっている…。
単行本23巻のコメントでは意味深に、なんか疲れちゃった感じのコメントを残している。
23巻の作者コメント全文
ふだん仕事ばっかりしていると、外に出て空を見上げるということがありません。
たまに見る機会があったりすると、うわー空ってこんなに青かったかなーって思ったりします。
子供のころは、よく空を見ていたんですけどね。
大人になると下ばかり向いて、空を見上げる余裕がなくなるみたいです。
皆さんが大人になったとき、ああそういえば、星のカービィっていう漫画があったなーと思い出してくれれば幸せです。
少年誌の闇だろうか、やる気がなくなった理由は以下ではないかとウワサされている…。
雷句誠先生による小学館提訴の問題に便乗した垂れ込みによる情報が、
ひかわ氏のことではないかと噂されていた。「丸々編集の悪行で一番許せないのはH先生かな。
あるメディアミックス作品を連載してた人。
人格者で、ファンレターの返事もまめに出す先生だった。
漫画も初期の頃は結構成功してたんだけどね、後期は落ち込んでた。
その後期……というか、打ち切るか打ち切られるかの瀬戸際で相当言われたらしく、
「ガキごときの心も騙せないお前みたいなクソ漫画家なんぞが続ける事自体、
漫画の神様が許さんわ」って怒鳴られたりしてた。
元々親交のあったんだけど、H先生泣いてたよ。
当時打ち切りで重なり、イニシャルがHだったのがひかわ博一先生だけだったので、こういうウワサが広がっていったようだ。
雷句誠先生といえば「金色のガッシュ!!」でお馴染みの。
なるほど、これは小学館の闇ですか…ちなみに当時の編集者は解雇されたようです。
マカロニほうれん荘
1977年に少年チャンピオンで連載された鴨川つばめによるギャグ漫画「マカロニほうれん荘」。今の中年世代に流行った作品である。
テンポのいいギャグ感と時事ネタを取り入れたりしたリアルな作画で人気を博した少年漫画。
当時若干20歳にして描き上げたマカロニほうれん荘は瞬く間に大ヒット。
そのおかげで週刊連載を5本抱え込む人気漫画家となったのだが…。
アシスタントを一切使わず、妥協を許さないスタイルで連載をを続けていた鴨川先生だが、食事もまともに取れない上連日徹夜が続き、体力の限界がきた鴨川先生は連載をやめさせてもらうよう編集部に抗議するも売れっ子を会社が手放すわけもなく。
最後は強行手段として、抗議する形でマジックインキで適当に描きなぐって、1979年連載終了。
まさに嵐のようにやってきて、嵐のように去っていった漫画なのでした…。
少年探偵Q
赤マルジャンプにてホップ☆ステップ賞を獲得した「鬼が来たりて」でデビュー。
その後に連載したのが「少年探偵Q」名前くらいなら知っている人も多いはずだ。
しかし精神からの苦痛で拒食症になり2002年に逝去。
ここからジャンプでは「原稿より健康」という方針を掲げるようになった。
『HUNTER×HUNTER』の冨樫先生もここから休み休み描けるように…。
人柄の良い作家さん、「天才」と呼ばれる作家さん、いずれも真面目に一人で抱え込んで自分で自分を窮地に追いやってしまう傾向があるみたい。
モノ作りに苦悩するくらいなら一旦やめちゃってもいいのよ…。