【Fate/Grand Order】無課金勢の強い味方(?)『クー・フーリン』のFeteに関係ありそうな神話エピソードを紹介

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執筆者:編集部

Screenshot_2016-05-05-03-52-40Fateにおける人気キャラ、クー・フーリンケルト神話・アルスター神話における英雄で、西洋圏ではアーサー王に負けないほどの知名度を持つ人物なのだとか。

よくよく調べると、今の時代じゃ積載量過多とか言われそうなぐらい属性てんこ盛り・エピソード豊富な主人公だ。

今回はクー・フーリンのエピソードでFateに関係ありそうなものを選んで紹介していこう。

生まれと少年期

幼名はセタンタ。同じケルト神話に登場する太陽神ルーの息子であり、その影響か黒髪に赤と金が混じった3色の髪を持ち、額の周りには常に光輪が光っている。

ちなみにランサーのマスターであるバゼットの持つ宝具『フラガラッハ』は元々は太陽神ルーの持つ魔法の剣だったらしい。Screenshot_2016-05-05-06-30-24セタンタは少年期に鍛冶師クランの家を訪れた際その家の番犬を殺してしまう。その責任を取るため番犬の仔が大きくなるまで自分が番犬となることを誓ったことから『クランの猟犬(クー・フーリン)』と呼ばれるようになった。

「クー」は猟犬を意味する言葉だが、アイルランドにおける犬は勇敢さと美しさを表現する象徴なのだとか。

影の国での修行

クー・フーリンがまだ若いころ、エマーという女性に惚れ込んで彼女に求婚した。彼女の父親は結婚を許したくないため、クー・フーリンを影の国への修行へ追いやった。

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影の国にはいくつもの障害があり、それで死んでくれることを父親は期待したのだろうが、クー・フーリンは無事に突破し、スカサハの館にたどり着いた。

そこでスカサハに弟子入りをしたわけだが、修行中クーフーリンはスカサハの娘ウタアハの恋人になったり、影の国に攻めてきた女戦士オイフェと戦後に結ばれて一人息子のコンラが出来たりと恋多き英雄として書かれている。節操ねえなこいつ

もちろん修行の方もしっかりやっており、特に槍の腕前は師匠に必殺の槍であるゲイ・ボルグを与えられるほどであった。

刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルグ)

Screenshot_2016-04-05-18-47-49海獣の骨で作られたゲイ・ボルグは、投げれば30に分かれて敵全員を貫くだとか、突けば奇妙な軌道で突き刺さり必ず心臓を貫くだとか、とにかくすごい槍だとして書かれている。

そのため普段は使われることは少なく、普段は恐槍ドゥヴシェフとかドゥバッハとかいう槍を使っている。

Screenshot_2016-05-05-03-54-07若いころのクー・フーリン(プロトランサー)が再臨前に持っている緑の槍がその槍なのだろうか?

決闘において同格の相手にしか使わなかったというゲイ・ボルグが神話中で貫いた人物で有名なのは主に3名。クーフーリンの息子であるコンラ、影の国での同門で親友のフェルディア、そしてクーフーリン本人である。この槍呪われてるんじゃねえの?

クーリーの牛争い

アルスター神話で最も有名なエピソードであるクーリーの牛争い。ことの始まりは女王メイヴが夫に自慢するためにアルスター王国の宝である赤い牡牛ドウンを奪おうと仕掛けた戦争である。

Screenshot_2016-04-05-04-03-00丁度その頃アルスターでは、国王が当時妊婦だった女神マッハを怒らせたがために国中の男全員が女の出産時と同じ苦痛を味わう呪いがかけられており、戦えるのがクー・フーリンただ一人だったという。

大軍を一人で相手にするクー・フーリン。禁忌(ゲッシュ)を相手の軍にかけて進軍を遅らせ、一騎打ちを繰り返すことで足止めを行うことに成功する。

女神マッハの呪いが解けるまで願った結果、戦争はアルスターの勝利となる。が、この戦いがきっかけで女王メイヴの恨みを買うことに。

クー・フーリンの最後

槍の扱いはもちろんのこと、クルージーン・カサド・ヒャンという光の剣や投石器、戦車を使いこなし、ゲッシュやルーン魔術を修め、祝福によって傷を治すことも出来る。

激しい怒りにとらわれたときは前身の筋肉が膨張して頭の光輪が激しく輝き、太陽神ルーの祖父バロールの影響なのか片方の目が頭にめり込む異形の姿に変身して敵を皆殺しにする。

ぶっちゃけアサシン以外全部のクラスになれるんじゃないか?ってなぐらいいろんな力を持っている万能主人公クー・フーリンはメイヴの策略によって死亡することになる。

メイヴはクー・フーリンにゲッシュを破らせるように仕向けた。そもそもゲッシュとはケルト神話の人間が自分に課したり他人から与えられたりする制約のことであり、守っているうちは大きな力が得られるが破ったら大きな呪いが降りかかる禁忌のことである。

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出典:http://kojikiryokou.blog.jp/archives/1024629887.html

簡単に言うとハンター×ハンターの「制約と誓約」みたいなもんである。

クーフーリンのゲッシュは「犬肉を食べない」「施しは必ず受ける」になっており、戦場に赴く途中に老婆から「犬肉を施される」という「詰み」の状況に追い込まれてしまう。

結局犬肉を食べてしまったクー・フーリンは左半身が動けなくなり、その後の戦いで相手にゲイボルグを奪われ貫かれてしまう。

クー・フーリンは自分の体を岩とを結びつけ立ったまま絶命したという。

Fate/Goにおけるクー・フーリン

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Fate/Goにおいてのクー・フーリンは基本のランサーの場合★3つの、フレンドガチャでもでるので比較的宝具レベルマックスが狙いやすい、無課金プレイヤーに優しい英霊だ。

★3とはいえ、原典の粘り強さが影響されたのか「ガッツ」「矢除けの加護」「仕切り直し」とどれも継戦能力に優れたスキルでそろっている。

Screenshot_2016-05-05-13-37-07特にたった一人での殿においての粘り強さは素晴らしい。攻撃回避とブレイブチェーンでNPを稼ぎ続け、一人で何ターンも戦闘を持たせることが可能だ。

Screenshot_2016-05-05-13-37-40そして粘れば粘るほど即死効果突きのレベルマックス宝具で1発逆転のチャンスだ。そうでなくても5~7ターン耐えれば再びスキルが使用できるのでさらに粘る時間が増える。

どうしようもないピンチを何とか持たせてくれる頼もしい兄貴である。

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