絶賛クライマックス中の「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」から「HG 1/144 グレイズアイン」が、「太田垣康男」さんによる漫画作品「機動戦士ガンダム サンダーボルト」から「HG 1/144 フルアーマー・ガンダム(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)」の発売が発表。
「ガンプラEXPO in UTSUNOMIYA」が宇都宮パルコにて3月18日より開催中と、ファンの心を熱くし続けてくれるガンプラの世界。
最近では、アニメ「ガンダムビルドファイターズ」シリーズとしてガンプラ自体を作品に取り上げたものもあり、その人気は衰えることがない。
そんなガンプラやガンダム造型をいろんな視点から特集してみたいと思う。では、いってみよう!
ガンプラは自由だ!by三代目メイジン・カワグチ
ガンプラとは?
ガンプラとは、「ガンダムのプラモデル」の略称。
アニメ「機動戦士ガンダム」をはじめとするガンダムシリーズのモビルスーツ、モビルアーマー等のロボットや宇宙戦艦・その他メカニックを立体化したプラスチックモデルのコト。
1980年発売の「1/144 ガンダム」からはじまり、これまでに4億個以上販売されている超ヒット商品。
ガンプラは「ホビーのまち静岡」にある「バンダイホビーセンター」で企画・開発・生産が全て国内で行われている。
日本のプラモデル史上でも最大のヒット作であるガンプラは、バンダイを模型業界のトップへ押し上げる原動力になった商品でもある。
最新ガンプラ
「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」から「HG 1/144 グレイズアイン」が3/22に発表された。
クライマックスで主人公MS「ガンダムバルバトス」の前に立ちはだかる強敵として登場した<阿頼耶識システム>搭載の、<ギャラルホルン>の研究機関で開発されたモビルスーツ。
1/144スケールでありながら、原作の巨大さから他のMSの1/100スケール並みの巨躯。稼動域も通常の1/144ガンプラの非ではない。
最後までアインの乗る機体は「グレイズ」であった点、そしてガンダムの前に立ちはだかる強敵が「ガンダムではなくグレイズ」だった点は、最近のガンダム飽和状態の中では珍しいのではないだろうか。
初代のガンダムで言うところの「ザクⅡ」のパワーアップ版が、最終決戦で「ガンダム」と戦うみたいな展開じゃないかな。
アニメ化もされた「太田垣康男」さんによる漫画作品「機動戦士ガンダム サンダーボルト」から「HG 1/144 フルアーマー・ガンダム(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)」の発売が3/23に発表された。
「フルアーマーガンダム」は、発祥はMSV(モビルスーツバリエーション)企画の一つ。とされるが、実はとある漫画が起源になっている。こちらは後述で詳しく書こう。
作品が初代ガンダムの「一年戦争」の時代を舞台とし、MSは元のデザインから大きくリファインされており独自のメカに仕上がっている。
この点は、ガンプラを改造するというオリジナルガンプラ(オラザクなど)に通じるようなリファインのされ方をしていて、造型的にも自由なガンダムになっている。
様々なガンダム造型・原点となる作品とは?
ガンプラを取り扱ったアニメ作品としては、この「ガンダムビルドファイターズ」シリーズがある。
作中はガンプラがある世界観で、ガンプラをプラフスキー粒子で動かして戦う「ガンプラバトル」が存在し、オリジナルのガンプラが多数登場。キット化された。
通常のガンプラだけでなく「ベアッガイⅢ」のようなファンシーなリファインされたものや、続編「ビルドファイターズトライ」では、SDガンダムの「ウイニングガンダム」「スターウイニングガンダム」なども登場し、ファン層を深めた。
また、特殊な作品としては、劇中のあるキャラクターのリビドーの結晶である「すーぱーふみな」というものがある。
これは、「MS少女」というガンダムカテゴリのオマージュ。
また、他の作品からのオマージュとしては「ガンダムアメイジングレッドウォーリア」という、ビルドファイターズの原典「プラモ狂四郎」からのガンプラもある。
MS少女って?
「MS少女」とは、美少女にアーマーのようにモビルスーツのパーツを装着させたカテゴリで、現在も続く人気シリーズ。
有名なのはメカニックデザイナー「明貴美加」さんの描くMS少女。明貴美加さんといえば、「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」の「ガーベラテトラ」のデザインが有名。
現在もシリーズは、「アーマーガールプロジェクト」のシリーズとして継続中だ。
古い作品からのリファインだけでなく、新作で登場していて「機動戦士ガンダムUC」からの作品も多数販売中。
プラモ狂四郎って?
「プラモ狂四郎」とは、「クラフト団」と「やまと虹一」さんによるコミックボンボンに掲載(1982年~1986年)のプラモバトル漫画。
ロボットアニメのプラモが大好きな少年・プラモ狂四郎こと「京田四郎」が、プラモデルを本物のように戦わせるコトが可能な「プラモシミュレーションマシン」でライバルたちと仮想空間で戦うというもの。
おわかりと思うがまさにビルドファイターズシリーズの原典であり、ここからのオマージュも多い。
前述したフルアーマーガンダムもこの作品発祥の「パーフェクトガンダム」からのフィードバックでMSVの「フルアーマーガンダム」が誕生し、逆輸入的に漫画でも登場するという離れ業も!
これが、ビルドファイターズの最終話で登場した「パーフェクトガンダム」の原作登場シーン。
当時熱狂的なファンは、1/144ガンダムのプラモを改造して作ったりした。後々キット化もされ、何度かリファインもされている人気のガンダム。
そしてこれが「パーフェクトガンダムマークⅢ」、通称「レッドウォーリア」だ。
ビルドファイターズトライで登場していたアメイジングレッドウォーリアと比べてもらえばわかると思うが、スタイリッシュになっているが原型はほぼそのまま。
これほどの完成されたデザインが1980年代に漫画で登場していたとは、かなり驚愕だ。