PCのブラウザゲームとして大ヒットし、2015年冬には待望のスマホ版(Android)が配信予定の、擬人化された軍用艦のシミュレーションゲーム「艦隊これくしょん -艦これ-」。
その成功の立役者であるエグゼクティブプロデューサーの岡宮道生さんをご存知ですか?
岡宮道生さん。画像は岡宮さんのツイッターアイコンから引用
岡宮道生さんは元スクウェア・エニックスだった。しかも、植松伸夫さんとバンドを組んでいた!
Wikipediaによる来歴はこちら。
1964年6月6日生まれ。東京都出身。 ゲームプロデューサー、ギタリスト、アレンジャー/コンポーザー。 スクウェア・エニックス、AQインタラクティブの元社員で植松伸夫率いるEARTHBOUND PAPAS(旧THE BLACK MAGES)のメンバー(通称:ミッチー)でもある。
wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/岡宮道生)より引用
もう少し詳しく見ていきましょう。
スクウェア・エニックスの宣伝部に所属し、『ファイナルファンタジーXII』宣伝プロデューサーなどとして活動などをしていた。
集英社のゲーム情報誌「Vジャンプ」の読者には『ロマンシング サ・ガ2』や『ロマンシング サ・ガ3』の特集ページに登場した謎のキャラ「ジェラール岡宮」(イラスト・石塚裕子)の本体としても知られる(ジェラールは『ロマンシングサ・ガ2』に出てくる登場人物)。
『FFXII』発売時では、イベント時にアンジェラ・アキの横にいた。
2006年3月末をもってスクウェア・エニックスを退社。
スクエニ退社後の行方は一時期不明であったが植松伸夫の有限会社SMILEPLEASEの日記上にてAQインタラクティブ(企業)に就職をしていたことが明らかになった。
同社では執行役員兼宣伝企画部門担当兼宣伝企画部長を務めて、またプロデューサーとしてニンテンドーDSソフト「KORG DS-10」をリリースしたが、2010年退社。
2010年に光田康典、佐野信義とともに株式会社DETUNEを設立。同社の代表取締役社長を務め、株式会社KORGとの共同開発であるKORG iMS-20、KORG M-01をリリースする。
DETUNE社長退任後、2013年4月にエグゼクティブプロデューサーおよび作曲家としてDMM.comよりPCブラウザゲーム「艦隊これくしょん -艦これ-」をオープンさせる。
植松伸夫率いるEARTHBOUND PAPAS(旧:TBM)のなかでは、ギターを担当をする。
wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/岡宮道生)より引用
まとめると、こうなります。
- スクウェア・エニックスで、ファイナルファンタジーXIIの宣伝プロデューサー
- AQインタラクティブで、執行役員兼宣伝企画部門担当兼宣伝企画部長
- 株式会社DETUNEを設立し、代表取締役社長
- 株式会社DMMで、「艦これ」をプロデュース(作曲も)
- 植松伸夫さんのバンド「The Black Mages」「EARTHBOUND PAPAS」でギタリスト
多彩な才能に驚きます。
マーケティングやプロモーション、iPad向けのシンセサイザーの開発や、ゲームのプロデュース、はたまた、ステージ上ではギタリスト。マルチに大活躍です。
EARTHBOUND PAPASで活躍するギタリストとしての顔
岡宮さんがメンバーとなっているEARTHBOUND PAPASの公式PVを見つけたのでご覧ください。岡宮さんのギターが聴けます。
DETUNE時代に、KORGと共同で開発したシンセサイザーは、それぞれiPad、Nintendo3DSで動作
いずれも画像はKORG(http://www.korg.co.jp/Product/Synthesizer/)から引用
艦これ誕生の経緯をインタビューからたどってみる
以下、岡宮さんのインタビュー記事から。(以下のインタビュー記事はライブドアニュース(http://news.livedoor.com/article/detail/9651383/)からの引用です)
――そもそも、『艦これ』の企画自体はどのように立ち上がったのでしょうか。
岡宮 DMM.comの亀山会長が、新しい事業を立ち上げる人材を募集していらっしゃって。僕は元々ゲームに関わっていましたから、「DMMでもゲームを始めてはどうでしょう」と事業の提案をしたんです。
とはいえ具体的に何を創って提供するか、というところで、付き合いの長い角川ゲームスの田中謙介プロデューサーに話をしたのが最初ですね。酒を呑みながらなんか面白いものいっしょに作りましょうと。その後、改めてシラフと呑みを混ぜつつ何度か会議して。(田中氏とは)お互いにシミュレーションゲームが好きなので、その方向で骨子を詰めていって。……というのが『艦これ』の原型です。
――まさかの艦船擬人化ですね。
岡宮 最初に企画概要が出来上がってきたとき、第一印象から「これは……イイ! 突き抜けてるな!」と。思わずニヤニヤしちゃいましたね。
――それがここまでヒットするとは、想定されていましたか?
岡宮 ないです(笑)。できればヒットして欲しいなぁという野心はありましたが、ここまで大きいタイトルになるとはまったく思っていませんでした。一応、プロジェクトとして採算は取れるように動かしてはいましたけれども、あまりこちらからターゲットを絞らず、こういうゲームが好きな方がやっていただいて、まずはそれで回せれば充分かなと。
仲間と0から作り上げた作品だったのですね。さらに、インタビューに、興味深い話がありました。
エグゼクティブな雑用係
――岡宮さんの役職、『艦これ』における立場や役割などをお聞かせください。
岡宮 『艦これ』で言うと一応エグゼクティブプロデューサーという肩書きになっていますが、基本、雑用係です(笑)。
――エグゼクティブプロデューサーなのにですか?
岡宮 まあ、そういうものですよ。諸々の座組や予算の調整など、バックエンドのほうで色々用意するのが僕の主な役目です。あ、でも1曲だけ、ゲーム内の音楽で僕の作ったものがあります。「夜戦!」なんですけれど。「曲が足りないから書いてくれ」と注文を受けて……。
――雑用の幅が広い気がします。
岡宮 雑用の幅、広いでしょう(笑)。お陰様で好評をいただいてるようで、大越さん(大越香里氏)がアレンジしてくださったバージョンもあるんですよ。『艦これ』は、ほかの曲もいいですよね、音楽がすごくいい。他人事みたいに言ってしまいますが!
なんと!夜戦の曲は岡宮さん作!!
岡宮道生さんのこれからの活躍に期待!
画像はライブドアニュース(http://news.livedoor.com/article/image_detail/9651383/?img_id=7758280)から引用