ほとんどゲリラ的に復刻された水着サーヴァントピックアップ召喚。
その中での目玉は、何と言っても唯一の星5「玉藻の前(槍)」でしょう。
実装時は色々な意味で賛否両論だった彼女についてざっくりとまとめました。
「玉藻の前(槍)」ってなにもの?
水着に着替えて驚異の玉藻力をゲットした「玉藻の前(槍)」。まずは、そんな「玉藻の前」の人物像について、伝承とFGOの両面から迫っていきます。
伝承における「玉藻の前(槍)」
平安時代の末期に存在したとされる伝説の悪女にして、その正体は日本三大妖怪の一角「九尾の狐」。
わすか18歳で宮中に上がり、その知識と美貌から瞬く間に「鳥羽上皇」の寵愛を受けました。
同時に、このころから上皇の体調が安定しなくなります。
あらゆる手段でその原因は探らせますが、原因は掴めず困り果てていたところ、とある陰陽師(安倍晴明とも)がその原因が「玉藻の前」にあることを看破。
正体が掴まれただけではなく変身まで解かれた「玉藻の前」は、いずこかへ逃走したとされています。
各地を逃げ回った「玉藻の前」ですが、やがて那須野に追い詰められます。
朝廷の大軍に善戦しますが、最期は対策を練った朝廷軍に敗れ惨殺の憂き目に。
そして、その亡骸は「殺生石」と呼ばれる毒石に変化したとされています。
FGOにおける「玉藻の前(槍)」
頭に生えた狐耳がチャームポイントの半獣半人の女性。
普段は青を基調とした和服ですが、今回は海を満喫するために水着に着替えています。
水着に着替えた彼女は、当然のようにストーリーに登場することは無く、期間限定イベントとヴァレンタインイベントにのみ登場。
キャスターの彼女とはやや立ち振る舞いが異なり、主人公に好意をほのめかすような言動を見せることも。
なお、とあるエイプリルフール企画によると、男性サーヴァントによる被害者の会が近々結成されるそうです。
「玉藻の前(槍)」の性能
期間限定で復刻した「玉藻の前(槍)」。その性能を見ていきましょう。
ステータス
クラス:ランサー レア:星5 所持カード:QQABB
HP (初期/最大):2221/15147
ATK(初期/最大):1657/10726
スキル
スキル1 「ビーチフラワー」 CT:7
味方全体の攻撃力をアップ(3ターン) & 味方全体の【男性】のスター発生率をアップ(3ターン)
スキル2 「真夏の呪術」 CT:9
敵単体に魅了状態を付与(1ターン) & 敵単体の防御力をダウン(3ターン) & 敵単体に呪い状態を付与(5ターン) & 敵単体のチャージを1増やす【デメリット】
スキル3 「女神変生」 CT:8
自身に無敵状態を付与(1ターン) & 自身のクリティカル威力をアップ(1ターン) & 自身のスター発生率をアップ(1ターン) & 自身のNP獲得量をアップ(1ターン) & 自身の弱体耐性をアップ(1ターン) & 自身の回復量をアップ & 1ターン後に自身にスタン状態を付与【デメリット】
宝具
「常夏日光・日除傘寵愛一神(とこなつにっこう・ひよけがさちょうあいいっしん)」 属性:Buster
敵単体に超強力な【男性】特攻攻撃【Lv.1~】〈オーバーチャージで特攻アップ〉
雑感
ステータスは耐久寄りの配分。
クラススキルとカード性能のシナジーでNP効率もスター発生率も上々なのですが、スキルにかなり癖があります。
と言うのも、スキル3種のうち2種がデメリットつき。
とくに「女神変性」のスタンは、かなり強烈です。
魅了の成功率が高いのが救いですが、「真夏の呪術」のチャージ増加のデメリットも地味に辛いところ。
ただし、デメリットが強烈な分、効果は破格です。
宝具はシンプルな単体宝具。特攻の対象も広く、使い勝手も良好です。
総じて、スキルを使いこなせれば強いですが、逆に使いこなせないと味方を不利な立場に貶めてしまう諸刃の剣のようなサーヴァント。
評価が2分されるのもこの辺りに原因があると言えます。
「玉藻の前(槍)」の運用案
適当に運用すると、その性能を十分に発揮できない「玉藻の前(槍)」。そんな彼女を活かすための、おすすめの運用案をご紹介します。
運用案その① パーティーのサブアタッカー
高いカード性能でごりごり殴りに行くアタッカーとしての運用。
メインを張れるポテンシャルを有していますが、「女神変生」のスタンが強烈なのでサブ火力を推奨します。
メインを張らせるなら、スタン対策を忘れずに。
おすすめの礼装は、サブアタッカーとしてなら火力を底上げ可能な「打ち上げオーダー」が適性。
敵によってはダメージソースにもなる宝具火力を上げる「黒の聖杯」や「ヘブンズ・フィール」なども選択肢に入ります。
スタン対策の「聖者の依代」も悪くありません。
運用案その② パーティのサポーター
優秀なスキル「ビーチフラワー」と「真夏の呪術」を駆使してサポートに回る運用案。
攻撃バフに敵単体防御デバフ、魅了などで幅広く味方のサポートが可能ですが、デメリットには要注意です。
使いどころを間違えた結果、味方ではなく敵をサポートしてしまった、なんて事もあるのでスキルの運用は計画的に。
まとめ
スキルの癖が強く、かなりの熟練が要求されるサーヴァント。
その分、使いこなせたときの強さは折り紙付きです。
運よく引けた人は、何度も起用し慣れていきましょう。