低レアの盾サーヴァントと言えば、「ゲオルギウス」と「レオニダス」が真っ先に指を折られます。
そして、その後に続くのが、日本が誇る怪僧「武蔵坊弁慶」です。
知名度に反してややレアリティが低い気もしますが、その性能までも低いのでしょうか?
今回は星2レアのランサー「武蔵坊弁慶」についてご紹介します。
「武蔵坊弁慶」ってなにもの?
「内弁慶」や「弁慶の泣き所」など、日常のさまざまな場所に名前を残している弁慶。知名度に関しては、トップクラスでしょう。以下ではそんな彼の人となりを、伝承とFGO両面からまとめました。
伝承における「武蔵坊弁慶」
「源 義経」の郎党の1人。
実在の人物ですが、その経歴は謎に包まれています。
以下は有名な『義経記』で語られた弁慶象です。
元は僧侶崩れの乱暴者だった弁慶は、京都の五条大橋で行なわれた立ち合いに敗れて以降、義経の家来となり、その栄華と没落を共に味わうことになります。
義経が頼朝に追放された後も彼から離れることなく、奥州の平泉まで同行。
平泉で裏切りにあった後も抵抗を続け、最期は多数の矢を受け立ったまま絶命したとされています。
その姿は「弁慶の立ち往生」として後の世にも語り継がれています。
FGOにおける「武蔵坊弁慶」
山伏風のぼろを纏った壮年の男性。
どちらかと言えば線が細く、怪力のイメージの弁慶からはやや離れています。
それもそのはず、彼の正体は「武蔵坊弁慶」ではなく、「常陸坊海尊」と言う別の人間。
史実では、義経の最期の瞬間にたまたま御寺参りをしていたために助かったとされていますが、FGOでは恐れをなして義経最後の戦場から逃げ出したと言う設定です。
弁慶を名乗っているのはそのときの罪滅ぼし。彼の武勇譚を語り継ぐために、弁慶の名をかたっているそうです。
ストーリーでは第7章で登場。生前の主君、牛若丸と再び轡を並べますが、生前と同じく怖気づいて逃げ出してしまいます。
しかし、今度はそれだけでは終わらせませんでした。
「武蔵坊弁慶」の性能
怪力無双ではなかった「武蔵坊弁慶」。その性能を見ていきましょう。
ステータス
クラス:ランサー レア:星2 所持カード:QQAAB
HP (初期/最大):1722/9149
ATK(初期/最大):1029/5801
スキル
スキル1 「怨霊調伏」 CT:7
敵単体を確率でスキル封印状態にする(1ターン)
スキル2 「仁王立ち」 CT:7
自身にターゲット集中状態を付与(1ターン) & 自身の防御力をアップ大(1ターン)
スキル3 「白紙の勧進帳」 CT:10
敵全体に宝具封印状態を付与(1ターン)
宝具
「五百羅漢補陀落渡海(ごひゃくらかんふだらくとかい)」 属性:Arts
敵全体に確率でスタン付与 & 呪い付与(3ターン)【Lv.1~】〈オーバーチャージで効果アップ〉
雑感
低レア帯では3人目となる、タゲ集中持ちのサーヴァント。
フォウくん込みのHPが1万を越え、耐久力は星2でもトップクラスです。
ただし、タゲ集中スキル「仁王立ち」の効果が1ターンしか続かないため、純粋な盾としては「げゲオルギウス」と「レオニダス」に劣ります。
その分、敵を妨害する手段がスキル、宝具ともに豊富にあり、彼らとは違った形で味方の生存力を高めることができます。
「武蔵坊弁慶」の運用案
「武蔵坊弁慶」のおすすめの運用案をご紹介します。
運用案その① 味方の盾
もっともオーソドックスな運用案。
「仁王立ち」を駆使して、史実の弁慶が如く敵の攻撃を受け止めます。
効果中は防御力が大きく上昇するため、ダメージを軽微に抑えることが可能な反面、持続が1ターンしかないため、純粋に盾として起用するのは少し不安が残ります。
概念礼装は、守備力のあがる「アゾット剣」や「鋼の鍛錬」がおすすめ。
「月霊髄液」で無敵を3回付与させるのもアリですが、コストが重くなってしまうのが欠点です。
運用案その② 盾兼ジャマ―
他の盾サーヴァントと差別化した運用案。
盾となり味方を庇いつつ、豊富な妨害スキルで敵の行動を阻害します。
とくにスキル「白紙の勧進帳」と宝具が連続で入れば、2ターンもの間敵の宝具を食い止めることが可能。
「怨霊調伏」のスキル封印もここぞで輝きます。
ただし、どちらのスキルも宝具も、弱体付与成功率は低め。
戦術として組み込むなら概念礼装「レコードホルダー」で成功率の底上げが必須となるでしょう。
まとめ
強力な「ゲオルギウス」と「レオニダス」の影に隠れていますが、「武蔵坊弁慶」は、彼らとは違った役割を担える盾サーヴァントです。
上述のどちらかが十分に育っているならあえて育てる必要性はありませんが、盾サーヴァントではなす術のない全体宝具に、まがいなりにも対抗手段を持っているので、育てておくと戦術の幅は広がります。
とくに第7章の勇姿にグッときた人は、ぜひ育ててみてください。