FGOのピックアップは、体感ですが良く仕事をしてくれます。
が、時折、そんなピックアップをすり抜けてしまう輩が存在してしまうのも事実。
今回、ご紹介する「アルジュナ」は、そんな輩の1人。
しかも、せっかくお迎えしても微妙な気分になってしまうサーヴァントでもあります。
「アルジュナ」ってなにもの?
日本での知名度は皆無なインドの大英雄。おそらく、FGOで初めて知った人がほとんどでしょう。以下では、そんな彼を伝承とFGOの両面から見ていきます。
伝承における「アルジュナ」
世界三大叙事詩にも数えられるヒンドゥー教の聖典『マハーバーラタ』の実質的な主人公。
クル王「パーントゥ」とヤドゥ族の王女「クンティー」の3男として誕生した「アルジュナ」は、同時に雷神「インドラ」の息子でもありました。
そんな「アルジュナ」は絶世の美男子にして、性格は円満で健全。
家族や友人だけではなく、神々からも愛される主人公属性のカタマリのような人物として描かれています。
FGOでもお馴染みの「カルナ」は、その「アルジュナ」が唯一認めたライバルにして宿敵。
お互いは異父兄弟の間柄でしたが、お互い別の陣営に立ち、幾度となく構想を繰り返します。
しかし、最後の決着は、お互いにとって不本意なものでした。
単純な技能では「カルナ」に分があったにも関わらず、様々な要因が「アルジュナ」に味方した結果、「アルジュナ」が勝利を収めたのです。
あらゆる人に愛されたうえに、不本意ながらもライバルに勝利。
英雄としてはこれ以上ないほど栄光に彩られた人生でしたが、その最後は風変わり。
なんと今まで築き上げた富も名誉も全て捨て去り、ヒマラヤの奥地で隠遁したと言われています。
FGOにおける「アルジュナ」
身に纏う白衣と、褐色の肌のコントラストが眩しい細身の青年。
伝承通りの誠実さと、大英雄の名に恥じない力量を持つ破格のサーヴァントです。
しかし、その誠実さの裏には、陰険で残忍な側面を隠している節も見受けられます。
ストーリーでは第5章に登場。カルナが主人公についたから、と言う理由でケルトにつく困った男。それでも最後は大英雄にふさわしい立ち回りを見せてくれます。
最終章にもちらりと登場。そこでの「カルナ」とのやり取りで、色々と吹っ切れたらしいです。
「アルジュナ」の性能
設定ではかの「ギルガメッシュ」にも劣らないとされる破格の大英雄。期待高まるその性能を見ていきましょう。
ステータス
クラス:アーチャー レア:星5 所持カード:QAAAB
HP (初期/最大):1940/13230
ATK(初期/最大):1907/12342
スキル
スキル1 「千里眼」 CT:7
自身のスター発生をアップ(3ターン)
<↓強化後↓>
スキル1 「千里眼(射)」 CT:8
自身のスター発生をアップ(3ターン) & 自身に弱体無効状態を付与(5ターン)
スキル2 「授かりの英雄」 CT:12
自身のNPを増やす & 自身に毎ターンHP回復状態を付与(5ターン) & 自身に毎ターンスター獲得状態を付与(5ターン)
スキル3 「魔力放出(炎)」 CT:7
自身のBusterカードの性能をアップ(1ターン) & 自身の宝具威力をアップ(1ターン)
宝具
「破壊神の手翳(パーシュパタ)」 属性:Buster
敵全体に強力な攻撃【Lv.1~】 & 敵全体に低確率で即死 & さらに【神性】特性の相手に対して確率で即死 & 敵全体の防御力ダウン(3ターン)〈オーバーチャージで効果アップ〉
<↓強化後↓>
中確率で即死 + 対【神性】即死確率アップ + 威力アップ
雑感
インド神話屈指の大英雄として、鳴り物入りで参戦した「アルジュナ」。
アーチャー最高のATKから当初は期待されていましたが、現在は緩やかなインフレにさえついていけず、燻っている感は否めません。
単体で見たスキルはどれも強力なのですが、それぞれが微妙に噛み合っておらず、爆発力が無いのが最大の難点です。
強力なスキル「授かりの英雄」もCTが長く、実際は使い辛いです。
「アルジュナ」の運用案
「アルジュナ」のおすすめの運用案をご紹介します。
運用案その① パーティーのアタッカー
アーチャー最高のATKを生かす運用案。
ただ、バフが持続の短い「魔力放出(炎)」しかないので、何とかカバーしたいところ。
幸いにして、スター集中度は高いので、スターを生めるパーティ編成で起用するのがおすすめです。
「授かりの英雄」でNPを獲得できる「アルジュナ」は、装備できる概念礼装の幅が豊富。
クリティカルに活路を見出すなら「熱砂の語らい」や「騎士の矜持」、宝具の威力を高めるなら「黒の聖杯」や「ヘブンズ・フィール」が選択肢です。
運用案その② 周回用アタッカー
スキル「授かりの英雄」でNPを取り出し、即座に宝具で殲滅する運用案。
「授かりの英雄」がスキルレベル問わずNP25獲得固定なので、育成が楽なのがメリットです。
反面、装備できる概念礼装の幅がせまく、初ターンから宝具を解放できるのは「カレイドスコープ」と完凸「虚栄魔術」のみ。
マーリンがいても無凸の「虚数魔術」が精いっぱいです。
まとめ
設定と性能に乖離があり、何とか是正してほしいサーヴァントの1人。
幕間が追加されスキルが強化されましたが、その強化も微妙としか言いようがありません。
せめてクリティカル威力バフがあれば化けると思うのですが。。。