過去の英雄に突飛な設定がつけられるのは、FGOに限らず英雄が登場するあらゆるメディアで頻繁に見受けられます。
が、黒髭こと「エドワード・ティーチ」のキャラ設定ほどぶっ飛んだものも無いでしょう。
彼の初登場シーンに驚いた人も多いはずです。
見た目も言動もネタキャラと化してしまった黒髭ですが、肝心の性能いかほどなのか?
あまり期待できない気もしますが、見ていきましょう。
「エドワード・ティーチ」ってなにもの?
世界有数の大海賊。某海賊漫画でも彼をモチーフにしたキャラが登場しているので知っている人も多いでしょう。そんな彼を史実とFGOの両面から見ていきます。
史実における「エドワード・ティーチ」
18世紀の初頭に、大西洋とカリブ海を荒らしまわった伝説の大海賊。
通称は、その豊かに蓄えた髭に由来する「黒髭」。略奪した貿易船「クイーン・アンズ・リベンジ( 「アン女王の復讐号」)」を旗艦に大船団を作り上げ、カリブ海の事実上の王として君臨しました。
残忍な行為を海で繰り返した黒髭でしたがその悪行も長くは続かず、欧州各国が海賊に対抗する政策を打ち立てはじめると次第に追い詰められ、最期は母国イギリス軍の奇襲にあい船団は壊滅します。
黒髭は25回以上の刀傷と銃傷を負いながらも奮闘しましたが力尽き、最期は首を切り落とされ処刑されました。
切り離された胴体は海へと投げ捨てられ、三日三晩首を探して泳ぎ回ったと言う往生際の悪い逸話が残されています。
FGOにおける「エドワード・ティーチ」
異名の由来となった豊かな黒髭と、筋肉質とは言い難い微妙な半裸が特徴的な男性。
酒と金と女と暴力を愛する海賊らしい海賊とされています。
が、ひとたび口を開くと、ネットスラングを乱用する真正のオタク。
あまりの事態に言葉を失った人も多いことでしょう。まさに、どうしてこうなった・・・。
もっとも、大海賊としての器量は失っていないようで、「ヘクトール」からはバカの振りした天才と称賛されていました。
ストーリーでは第3章に初登場。その強烈すぎるキャラクターに、登場する女性サーヴァントほぼ全員に嫌悪感を抱かれていました。
「エドワード・ティーチ」の性能
一見するとただのイロモノ「エドワード・ティーチ」。その性能を見ていきましょう。
ステータス
クラス:ライダー レア:星2 所持カード:QAABB
HP (初期/最大):1488/7907
ATK(初期/最大):1097/6188
スキル
スキル1 「嵐の航海者」 CT:7
味方全体の宝具威力アップ(1ターン) & 味方全体の攻撃力アップ(1ターン)
スキル2 「海賊の誉れ」 CT:7
自身の攻撃力をアップ(3ターン) & 自身にガッツ状態を付与
スキル3 「紳士的な愛」 CT:8
味方全体のHPを回復 & 自身を除く味方全体の【女性】のHPを回復
宝具
「アン女王の復讐(クイーンアンズ・リベンジ)」 属性:Buster
敵全体に強力な攻撃【Lv.1~】 & 低確率でチャージ減少〈オーバーチャージで確率アップ〉 + スター獲得
雑感
同レアリティの「ゲオルギウス」比べるとかなり攻撃的なスキルを取り揃えたライダー。強化クエスト後にはヒーラーにもなるとても便利なサーヴァントです。
「嵐の航海者」は全体の攻撃力と宝具威力を上げるシンプルなスキル。シンプルだからこそ使いやすく、あらゆる局面で効果を発揮します。
史実での往生際の悪さが反映された「海賊の誉れ」もかなり強力。なにしろ、他のガッツ付与スキルと違って、効果が発動するまで永続するのです。初ターンに使用すれば、2回目が間に合うこともザラで、かなりしぶとく戦えます。
そして極めつけが、強化クエストを経て習得する「紳士的な愛」。スキルレベル最大で味方全体のHPを2000回復し、加えて対象が女性なら更に2000回復させる最高峰の回復スキルです。これによりヒーラーとしての役割も可能になり、かなり幅広いパーティーで活躍が期待できます。
「エドワード・ティーチ」の運用案
「エドワード・ティーチ」のおすすめの運用案をご紹介します。
運用案その① パーティーのサブアタッカー
もっともスタンダートな運用案。攻撃バフが2種類あるため、火力の発揮が容易。
また、彼独特の永続ガッツのおかげでしぶとく戦うこともできます。
スターを吸いやすいので、安定的にスターを出せるならクリティカルアップ系の礼装をつけてメインアタッカーとして起用することも不可能ではありません。
運用案その② 女性パーティーのヒーラー
「紳士的な愛」の強力な回復効果に目を付け、ヒーラーとして活用する運用案。
ヒーラーの絶対数が足りないFGOにおいて、全体を大回復できる黒髭の存在は希少。
とくに長期戦を強いられる高難易度クエストでは、この回復量がモノを言うこともしばしばです。
まとめ
どこからどう見てもイロモノな黒髭ですが、その性能は大海賊に恥じない立派なもの。
あまりに強烈すぎるキャラクター故に、育成を敬遠している人もいらっしゃるかと思われますが、文句なしに強力です。
とくに回復役がおらず、ひーひー言っている人には自信をもっておすすめできます。
生理的嫌悪を乗り越え、ぜひ育ててみてください。