FGOにも数多くのサーヴァントが参戦している『Fate/Apocrypha』。
その『Fate/Apocrypha』が、今夏アニメ化され、テレビ放映されます。
そこで『Fate/Apocrypha』アニメ化にちなみ、その登場サーヴァントを紹介します。
今回、俎上にあげるのは、赤陣営のバーサーカー「スパルタクス」。
FGOにおいては最低レアのサーヴァントですが、実は有用なスパルタクスの実力を見ていきましょう。
スパルタクスとは何者か?
世界史でも著名なスパルタクス。史実での活躍と、Fateでの活躍を同時に勉強しましょう。
史実におけるスパルタクス
紀元前一世紀のローマの剣闘士。
当時の剣闘士は、興行師の意向によって猛獣とも戦わせられる過酷な奴隷でした。
それに不満を爆発させ、反乱を起こした剣闘士の指導者がスパルタクスです。
反乱軍は、はじめは少ない人数でしたが、幾度となく派遣される討伐隊を撃退する度に規模は拡大。
近隣の奴隷を取り込み、最終的には数万人にも及んだと言われています。
スパルタクスの最期は、反乱軍を遥かに上回る軍を派遣したローマの前に、奮闘むなしく敗死。反乱軍も鎮圧されました。
しかし、権力者の抑圧から解放を求めたその生きざまは、現代でも社会的不平等に立ち向かう人々の象徴として語り継がれています。
『Fate/Apocrypha』におけるスパルタクス
筋骨隆々のいかつい巨体でありながら、常に微笑みを浮かべる不気味な男。
戦闘中においても笑みを絶やさないため、味方の赤陣営のサーヴァントからも若干距離を取られていました。
その思考は、「常に最も困難な選択」をする生粋の反逆者。そのため、言葉は通じるのに話は通じない困ったサーヴァントです。
作中でもその困ったちゃんぶりを遺憾なく発揮し、赤陣営の手を離れた暴走を見せてくれます。
FGOにおけるスパルタクス
ゲーム最低レアリティ星1レアのバーサーカー。設定は、ほぼ『Fate/Apocrypha』準拠です。
ストーリーでは第2章に、主人公と共闘するネロ軍の客将として登場。
反逆者のスパルタクスが暴君と名高いネロ軍に従っているのは、敵対勢力がネロ以上の暴君の集まりだったこと、ネロ陣営にスパルタクスと相性の良いサーヴァントがいたことなど偶然が重なった結果であり、極めて異例なことのようです。
スパルタクスの性能
獲得手段はフレンドポイント召喚のみ。一見すると弱そうですが、その性能はどうなのでしょうか?
ステータス
クラス:バーサーカー レア:星1 所持カード:QABBB
HP (初期/最大):1544/7722
ATK(初期/最大):922/5073
スキル
スキル1 「被虐の誉れ」 CT:9
自身に毎ターンHP回復状態を付与(5ターン)
スキル2 「不屈の意思」 CT:9
自身にガッツ状態を付与(5ターン)&自身のNPを増やす
スキル3 「剣の凱旋」 CT:8
自身のBusterカード性能をアップ(1ターン)&自身のHPを回復
宝具
「疵獣の咆吼(クライング・ウォーモンガー)」 属性:Buster
敵全体に強力な防御無視攻撃【Lv.1~】+自身のHPを大回復〈オーバーチャージで効果アップ〉
雑感
ステータスはHPが高くATKの低い耐久型。高火力が求められるバーサーカーにはやや不利な配分です。
スキルや宝具も自身の耐久を補強する効果がついているのが特徴。
とくにスキルは、どれも自身の耐久力と何かしらのシナジーがあるものが揃っています。
バーサーカーにしては場持ちがよく、NP獲得スキルとカードバフも揃っているので、使いやすいサーヴァントと言えるでしょう。
スパルタクスの運用案
スパルタクスの運用案をいくつかご紹介します。
場持ちの良いアタッカー
耐久型のステータスとスキル、宝具を駆使してアタッカーとして長く場に君臨させる運用方。
HP回復手段がてんこ盛りなので、戦闘不能にさえならなければ、幾らでもリカバリー可能です。
また、バーサーカーにはありがちのクリティカル事故も、「不屈の意思」のガッツ効果である程度保険を掛けることができるのもポイント。
ただし、素の攻撃力の低さが足を引っ張るので、おすすめはしません。
周回用アタッカー
あらゆるクラスの弱点をつけるクラス特性と、全体宝具の利点を生かす運用案。もっともおすすめの運用案でもあります。
バーサーカー特有のNP効率の悪さからくる初速の遅さは「不屈の意思」のNP獲得効果で、低レアリティゆえの素の攻撃力の低さもBusterバフスキル「剣の凱旋」で、それぞれカバー可能。
育ち切ったスパルタクスは相手を選ばない汎用性の高さで、周回編成から外れることはないでしょう。
まとめ
最低レアと言えど、蔑ろにするのは勿体ないのがスパルタクス。
とくに周回性能は、かのアーラシュに匹敵するほどの高さを誇ります。
時折、ATKの低さがたたって仕留めきれないこともあるのが玉に瑕。
プレイスタイルによっては、聖杯を使ってATKの底上げを行うのも良いでしょう。