今夏放送予定のテレビアニメ『Fate/Apocrypha』。
原作小説の作者がFGOのシナリオライターのひとりのためか、多くのサーヴァントが『Fate/Apocrypha』からFGOに参戦しています。今回、ご紹介する「モードレッド」もそのひとり。
『Fate/Apocrypha』では赤陣営のセイバーとして、FGOでは星5レアのセイバーとして登場するモードレッドを詳しく見ていきましょう。
モードレッドとは何者か?
日本では決して知名度は高くないモードレッド。彼はいったいどのような英雄なのでしょうか?ざっくりと紹介します。
史実におけるモードレッド
モードレッドは、イギリスに古くから伝わる「アーサー王伝説」の登場人物。かの円卓の騎士にも名を連ねる、高名な騎士のひとりです。
父は偉大なるアーサー王。一方、母はアーサー王の姉モルガン。すなわち近親相姦の果てに産まれた不義の子でした。
原典における彼の役どころは、偉大なるアーサー王伝説の幕引き。ランスロットが引き金を引いた円卓の崩壊を、叛乱という形で決定的にした人物です。その最期は、カムランの丘でのアーサー王との一騎打ちの末の敗死。
ただし、アーサー王にも致命傷を与えているので、実質的には相討ちでしょう。こうして深手を負ったアーサー王が湖の精霊に聖剣エクスカリバーを返却したことで、アーサー王伝説は終焉を迎えます。
『Fate/Apocrypha』におけるモードレッド
アーサー王が女性のため、この世界のモードレッドはアーサー王の実子ではなく、モルガンが自身の野望のために造り出したホムンクルス。
言うなれば、アーサー王のクローンとでも言うべき存在です。そのため、素顔はアーサー王と瓜二つ。ただし、その性格は粗野で好戦的なため、アーサー王とは異なる印象を受けるでしょう。
『Fate/Apocrypha』では赤陣営のセイバーとして召喚。まとまりの無い赤陣営の問題児として、史実同様の役割を担うことになります。
FGOにおけるモードレッド
『Fate/stay naight』では男性でしたが、FGOのモードレッドは『Fate/Apocrypha』の設定を踏襲する女性としての登場になります。
ストーリーでの初出は、第4章。魔霧に覆われたロンドンを救うために行動しており、目的が同じ主人公にも手を貸してくれます。言葉遣いこそ粗野で乱暴ながら、思いやりの感じられる人柄でした。
しかし、後の第6章に登場した彼女は完全な別人。獅子王につき「暴走」のギフトを頂いた彼女は悪逆非道な人物に成り下がり、幾度となく主人公の前に立ち塞がることになります。
モードレッドの性能
叛逆の騎士モードレットの性能を見ていきましょう。
ステータス
クラス:セイバー レア:星5 所持カード:QAABB
HP (初期/最大):2153/14680
ATK(初期/最大):1811/11723
スキル
スキル1 「魔力放出」 CT:7
自身のBusterカード性能をアップ(1ターン)
スキル2 「直感」 CT:7
スターを大量獲得
スキル3 「不貞隠しの兜」 CT:8
自身の弱体状態を解除&自身の防御力大アップ(3ターン)&自身のNPを増やす
宝具
「我が麗しき父への叛逆(クラレント・ブラッドアーサー)」 属性:Buster
敵全体に強力な【アーサー】特攻攻撃【Lv.1~】〈オーバーチャージで特攻威力アップ〉+自身のNPを少しリチャージする〈オーバーチャージで効果アップ〉
雑感
同レアの父(?)アルトリアと良く似たスキル、宝具を持つセイバー。ただし、ステータスはアルトリアより攻撃寄りの配分がなされています。
スキルに目を向けると、オリジナルスキル「不貞隠しの兜」が強力無比。最大までスキルレベルを上げれば獲得NPは30に達し、防御バフも相手の攻撃を半減するほどにまで高まります。
宝具も基本的な性能はアルトリアと同様ですが、【アーサー】特攻が相違点。これにより、相手がアーサーの場合の火力はクラス相性すら超える強力な数値を叩き出します。範囲が狭いのが欠点ですが、FGOにアーサーはいっぱいいるので、意外なところで役立ちます。
モードレッドの運用案
モードレッドの具体的な運用法を提案します。
対アーサー決戦兵器
宝具のアーサー特攻をフル活用する運用方。限定的に感じますが、上述の通りFGOにはアーサーがいっぱいいる上、イベントでもほぼ引っ張りだこなので、役立つ場面は多いです。とくにストーリー第6章終盤では鬼のように暴れ回ってくれます。
周回のお供
「不貞隠しの兜」のNP獲得効果を活用する運用方。ライバルは他の全体宝具持ちセイバーになりますが、モードレッドはNP獲得スキルを持っているので使い勝手では上回ります。
まとめ
全体宝具持ちのセイバーの中でも、格段に宝具を開放させやすいのがモードレッドの強み。とくに本人がライバル視するアルトリアと比べて、この点は確実に上回っています。
アルトリアより優先的に育ててあげると喜んでくれるかもしれません。