「Fate/Grand Order」1.5章「亜種特異点Ⅰ 悪性隔絶魔境 新宿 新宿幻霊事件」に登場した「新宿のアサシン」。彼はどんな英霊なのでしょうか?
*本記事使用画像は明記がない限り、ライターのSSから記載
【真名のネタバレ注意】新宿のアサシンってこんな人
その風貌から中国にゆかりのあるサーヴァントというのはわかりやすいのですが、果たして彼はどんな英霊なのでしょうか?
ようやく新宿のアサシンを引き当てたライターである私がまとめてみましたよ!他の新宿サーヴァントの真名は微妙に外しましたが、なんとアオリからアサシンだけは予想が当たっていた嬉しさから執筆してしまいましたよ!元ネタが大好きなのです。
以下スクロールすると真名に関するネタバレを含む記事になっています。ご了承ください!
真名:燕青 プロフィール
中国の奇書とも呼ばれる伝奇小説『水滸伝』からの参戦です。
「梁山泊」と聞けば達人の巣窟として日本でも慣用的に使われる言葉ですよね。実際は義勇軍のような勇士が集まる場所として使われる言葉です。
その「梁山泊」とは『水滸伝』に登場する実在する沼地の名称。
劇中で、その「梁山泊」に隠れ住んでいた108人の勇士の一人が第36位天巧星の生まれ変わりとして有名な【天巧星・浪 燕靑】です。
『三国志演義』などと並んで日本でも様々な作品に影響を与え、ゲーム『幻想水滸伝』などが発売されるほどの作品。
とはいえ既読の読者ですら108星の名前を覚えているのはそういらっしゃらないのではないでしょうか。
「アサシン」というサーヴァントに落ち着いたのも、梁山泊の勇士たちは基本的に仮装変装のオンパレードなわけです。108星はみんなアサシンの素養はあるんじゃないでしょうか。
基本的に聖杯戦争になると「ハサン・サッバーハ」固定な訳ですが。
こと燕青に関しては変装や隠密して活躍する場面が多いですしね。しかし、彼はいくつか他のクラスでも召喚できるのではないでしょうか。
燕青とドッペルゲンガーという関係が『FGO』劇中では重要なネタとして登場しますが、これは彼の経歴に見事にマッチしていると思います。
その108星の中でも、年若く、美男子、全身刺青で芸達者の傾奇者。これだけの要素をてんこ盛りしたキャラとして、昔から人気がありました。
梁山泊第二位である盧俊義に拾われ、彼に絶対の忠誠を誓うという義理堅い人格も相まって、特に女性に人気があったようです。
拳法家としての燕青
中国の河北省で伝わる「秘宗拳」という拳法があります。
又の名を燕青拳とも言います。私、身体がひ弱なもので、子供の頃から中国武術などに憧れていまして。
「新宿のアサシン」のデザインや紹介文、アオリを見てなぜか一発でわかってしまいました。
伝奇小説や任侠小説などの登場人物が開祖とされる武術などは古来から多くあります。『FGO』にも登場する実在する英霊でも、自らは神の子孫だとしているサーヴァントがいるくらいですからね。ちゃんと史実でそう言われています。日本の天皇陛下も同じ類いのものですね。
秘宗拳は日本でも知っている人は知っている拳法なんです。格闘ゲーム『バーチャファイター』の登場人物パイ・チェンの使う流派が燕青拳なんです。
カンフー映画でもよく取り上げられるのでご存知かもしれませんね。
燕青の宝具のモーションは多少その特徴を捉えたものになっていて、擒拿術と呼ばれる、経穴などの人体急所を狙う型を得意とする武術です。
話題になっている「ゴッドフィンガー」も打撃などではなく「殺す技術」です。
攻撃モーションもよく研究されていると思います。本家とは多少の差異はありますが。
「新宿のアサシン」ファンアート
新宿のアサシン来てください
#FGO pic.twitter.com/IHnGxCa7Zk— ひばかり (@hbkr777) 2017年2月28日
まさにイメージ通り!原典ではもう少し真面目な性格ですが、サーヴァントとしてみるとちゃんと燕青だとわかりますよね。
ダメ彼氏と四畳半のボロアパートで同棲してるときの新宿アサシンくん pic.twitter.com/gVgBcrh54m
— みよし (@smnigzr) 2017年2月26日
現代ならばこうなりますよね、そうですよね。うん。だって昔の読者もこうなったらしいですよ(マジで)
日本にも紫式部という偉大すぎる変態な先達がいますし。
手に入れた方は是非とも『水滸伝』を読破して見てはどうでしょう?かなり長いですが…。それでも現代の厨二病展開の元祖とも言える設定は、胸を熱くさせてくれることうけあいです。