6/13から発売した「CRIMSON KINGDOM(クリムゾンキングダム)」。
アンデット族や魔法使い族、戦士族を中心に強化されたメインボックスである。
今回はこのパックに収録されているSR枠のカード4種類の使い方などについて解説していこうと思う。
魔法都市エンディミオン
フィールド魔法
・自分または相手が魔法カードを発動する度に、このカードに魔力カウンターを1つ置く。
・魔力カウンターが乗っているカードが破壊された場合、破壊されたカードに乗っていた魔力カウンターと同じ数の魔力カウンターをこのカードに置く。
・1ターンに1度、自分フィールド上に存在する魔力カウンターを取り除いて自分のカードの効果を発動する場合、代わりにこのカードに乗っている魔力カウンターを取り除く事ができる。
・このカードが破壊される場合、代わりにこのカードに乗っている魔力カウンターを1つ取り除く事ができる。
考察
魔力カウンターを使うデッキならほぼほぼどのデッキとも相性が良い。
魔力カウンターの発動コストの代わりにこのカードの魔力カウンターを使えるのであって、移すことはできないのが欠点ではある。
「魔法の操り人形」や「ブラッド・マジシャン-煉獄の魔術師-」など破壊効果を繰り返し使うこともできる。
他にも「対抗魔術」とも相性が良い。
逆に「魔導獣ケルべロス」や「ゲイシャドウ」など魔力カウンターが乗っていることで効果を発揮するモンスターとは相性がイマイチではある。
バウンスなどされない限り、非常に場持ちの良いフィールド魔法である。
「神聖魔導王エンディミオン」と合わせて使いたい。
なるべく早く引くためにはもちろんのこと、手札で被ってしまっても、神聖魔導王エンディミオンのコストなどに使えるため、複数枚採用したいところである。
魔力カウンターを扱うデッキにはかなり優秀である。
ただ、このカード自身、魔力カウンターの補充や維持といったことしかできない。
単体では機能しないため、過信は禁物といったところである。
神剣-フェニックスブレード
装備魔法
・戦士族モンスターにのみ装備可能。
・装備モンスターの攻撃力は300ポイントアップする。
・自分のメインフェイズ時、自分の墓地に存在する戦士族モンスター2体をゲームから除外する事で、このカードを自分の墓地から手札に加える。
考察
戦士族のみ装備できるカードである。
そのうえ上昇値も300と少し物足りなさを感じてしまう。
しかし、このカードの強みは何といっても自身の効果で墓地から手札に戻すことができることである。
単純にハンドアドバンテージを稼ぐことができる。
しかもこの手札に戻る効果に使用回数の制限も無い。
装備カードとして運用するのではなく、コスト用としても使いまわすことができるため、優秀な装備カードである。
戦士族デッキにはぜひ採用したい一枚である。
戦士の生還
通常魔法
・自分の墓地の戦士族モンスター1体を対象として発動できる。
・その戦士族モンスターを手札に加える。
考察
戦士族だったらどんなモンスターでも墓地から回収できる万能カード。
回収対象が種族指定のみの数少ないカードでもある。
墓地から特殊召喚できないモンスターやアドバンス召喚することで効果が発動するモンスターなどを主に回収した方が良いだろう。
例えば、条件次第で特殊召喚することができる「紅蓮魔闘士」やリリース無しで召喚することもできる「疾風の暗黒騎士ガイア」、特殊召喚できない「ダーク・ジェネラルフリード」などが挙げられる。
対象が広いため、臨機応変に使いやすいカードである。
鼓舞
通常罠
・自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
・そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで700アップする。
考察
「援軍」の上位互換となっているカードである。
ほぼ同じ効果で上昇値があちらよりも200ポイント高いため、採用するのであれば間違いなくこちらを採用した方が良い。
700という上昇値も決して悪くない。
罠なため、相手への返り討ちに使いたいところである。
しかし、こういった戦闘に関する罠カードはライバルも多い。
「銀幕の鏡壁」や「メタル化・魔法反射装甲」など他にも有用な罠が多いのも現状である。
「銀幕の鏡壁」は相手へのカウンターやLP調整、「メタル化・魔法反射装甲」は装備カードゆえに破壊されない限り使い続けることができるうえにこちらからモンスターに攻撃するとき無類の強さを発揮する。
こういったそれぞれの役割の特徴をしっかり捉え、デッキの戦闘スタイルなどに合わせて採用するカードを選ぶと良い。
全体的な考察:アンデット族を中心に強化されたパック
アンデット族や魔法使い族、戦士族などが強化されたパックとなっている。
バスター・ブレイダー関連の追加やレッドアイズ強化も収録されている。
効果の幅やデッキの種類がまた格段と広がった。
今後の環境にどう変化を与えていくのか楽しみである。