6/13から発売した「CRIMSON KINGDOM(クリムゾンキングダム)」。
アンデット族や魔法使い族、戦士族を中心に強化されたメインボックスである。
今回はこのパックに収録されているSR枠のカード4種類の使い方などについて解説していこうと思う。
ダーク・ジェネラル・フリード
☆5/闇属性/戦士族/A2300/D1700
・このカードは特殊召喚できない(召喚制限)。
・自分フィールド上に表側表示で存在する闇属性モンスターを対象にする魔法カードの効果を無効にし破壊する(永続効果)。
・このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分のドローフェイズ時に通常のドローを行う代わりに、自分のデッキから☆4闇属性モンスター1体を手札に加える事ができる(誘発効果)。
考察
無敗将軍フリードをダーク化したモンスターである。
まず、特殊召喚ができないため、基本的にアドバンス召喚でフィールドに出すことになる。
そのため、「闇次元の解放」などに対応していないのは残念である。
二つ目の自分のフィールド上の闇属性モンスターを対象にする魔法を無効にする効果はメリットにもデメリットにも動く。
「エネミーコントローラー」や「突撃指令」などといったカードが効かないのは非常に助かる。
半面、装備カードによる強化ができない。
そのため、強化するのであればフィールド魔法などの全体強化による効果しか受けないため、強化がしにくい点がある。
闇属性/☆4限定ドロー効果も、「熟練の赤魔術士」「終焉の精霊」「ツインバレル・ドラゴン」「トランス・デーモン」などが存在する。
そのため、戦況次第で必要なモンスターをサーチすることができるのはメリットである。
しかし、☆4以外をサーチすることができないので注意。
☆5モンスターなのに特殊召喚できないのが非常にネックである。
無敗将軍フリード
☆5/地属性/戦士族/A2300/D1700
・このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、このカードを対象にする魔法カードの効果を無効にし破壊する。
・このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分のドローフェイズ時に通常のドローを行う代わりに、自分のデッキから☆4以下戦士族モンスター1体を手札に加える事ができる。
考察
このカードを対象とする魔法の効果を無効にし破壊するため、こちらも上記の「ダーク・ジェネラル・フリード」と同様である。
しかし、このカードの場合、自身しか魔法の対象を無効にしないため、効果範囲を勘違いしないように。
☆4以下戦士族限定ドローも☆4以下と幅広いため、状況にあったモンスターをサーチしやすい。
また、このカードは特殊召喚することもできるので、ダーク版に比べると少しは扱いやすいといったところだろうか。
スピッド・バード
☆4/風属性/鳥獣族/A1200/D1000
・このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分の墓地に存在する☆2モンスター2体を選択して特殊召喚する事ができる。
・この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
考察
戦闘破壊限定であるが、墓地から☆2モンスター2体を特殊召喚できる。
効果が無効化された状態での特殊召喚であるが、墓地に送られた時などに発動する効果は発動することができる。
あくまでフィールド上にいる間なので、フィールド外で発動する効果モンスターの効果は発動することができる。
なので、例えば「ゴキポン」といった墓地で発動する効果モンスターは使うことができる。
また、このカードはヴィーナスデッキと相性が良い。
これまで神聖なる球体を再利用するにはデッキに戻す必要があったが、このカードによって墓地の神聖なる球体を特殊召喚することができるようになった。
ヴィーナスだけでなく、このカードも神聖なる球体を特殊召喚できるようになったため、よりヴィーナスデッキの幅が広がったのである。
蛮族の狂宴LV5
通常魔法
(1):自分の手札・墓地から☆5/戦士族モンスターを2体まで選んで特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、このターンそのモンスターは攻撃できない。
考察
アドバンテージの観点から出来るだけ墓地からモンスターを特殊召喚したいところ。
効果が無効化されるうえに攻撃も特殊召喚したターンはすることができず、デメリットが大きい。
しかし、☆5/戦士族という縛りがあるものの、2体まで特殊召喚できるのも大きいメリットである。
リリースして最上級モンスターにつなげることもできる。
また、返しの相手ターンを守れば、次のターンから攻撃することは可能なのでフィールドに残しておく選択肢もありである。
今現在、このカードによって特殊召喚できるモンスターで最大攻撃力が2400の「天魔大帝」である。
全体的な考察:アンデット族を中心に強化されたパック
アンデット族や魔法使い族、戦士族などが強化されたパックとなっている。
バスター・ブレイダー関連の追加やレッドアイズ強化も収録されている。
効果の幅やデッキの種類がまた格段と広がった。
今後の環境にどう変化を与えていくのか楽しみである。