6/13から発売した「CRIMSON KINGDOM(クリムゾンキングダム)」。
アンデット族や魔法使い族、戦士族を中心に強化されたメインボックスである。
今回はこのパックに収録されているSR枠のカード4種類の使い方などについて解説していこうと思う。
破壊剣の使い手-バスター・ブレイダー
☆7/地属性/戦士族/A2600/D2300
(1):このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り「バスター・ブレイダー」として扱う(ルール効果)。
(2):相手フィールドのモンスターが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた場合、破壊されたそのモンスター1体を対象として発動できる(誘発効果)。
そのモンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する。
(3):1ターンに1度、このカードが装備しているモンスター1枚を墓地へ送って発動できる(起動効果)。
墓地へ送ったそのモンスターカードと同じ種族の相手フィールドのモンスターを全て破壊する。
考察
一つ目のルール効果は、フィールドと墓地でしか「バスター・ブレイダー」にならないため、「竜破壊の証」によるデッキからのサーチができないので注意。
二つ目、三つ目の効果は対種族統一デッキにはかなり有効となる。
種族がばらばらで効果を活かしきれない場合、ただ魔法罠ゾーンの圧迫になりかねない。
もしくは装備カード扱いにする点を活かして「拘束解放波」とのコンボで相手のセットされている魔法罠を除去しにいくこともできる。
神聖魔導王エンディミオン
☆7/闇属性/魔法使い族/A2700/D1700
・このカードは自分フィールド上に存在する「魔法都市エンディミオン」に乗っている魔力カウンターを6つ取り除き、自分の手札または墓地から特殊召喚する事ができる(召喚ルール効果)。
・この方法で特殊召喚に成功した時、自分の墓地に存在する魔法カード1枚を手札に加える(誘発効果)。
・1ターンに1度、手札から魔法カード1枚を捨てる事で、フィールド上に存在するカード1枚を破壊する(起動効果)。
考察
一つ目の魔法都市エンディミオンに乗っている魔力カウンターを6個取り除くことで手札か墓地から特殊召喚できる。
特殊召喚できる効果を持ちながら、自身に召喚制限がないため、扱いやすいのも魅力である。
そのため、最上級モンスターのわりには召喚しやすい部類のモンスターである。
また、この方法で特殊召喚したら魔法を回収することができるのでかなりアドバンテージを稼ぐことができる。
フィールドのカード1枚破壊する効果も、この効果によって回収したカードや腐った魔法をコストに破壊することができるため、かなり強い。
魔法を確実に手札に加えるためにも「マジック・ブラスト」とのコンボもできる。
最上級モンスターのわりには召喚のしやすやや性能などかなり使いやすいモンスターである。
真紅眼の不死竜
☆7/闇属性/アンデット族/A2400/D2000
・このカードはアンデット族1体をリリースして表側攻撃表示でアドバンス召喚することができる(召喚ルール効果)。
・このカードが戦闘によってアンデット族を破壊し墓地へ送った時、そのモンスターを自分フィールド上に特殊召喚することができる(誘発効果)。
考察
最上級モンスターでありながらリリース数1体でアドバンス召喚することもできるため、デッキ内をアンデット族寄りにしておきたい。
また、戦闘によってアンデット族を破壊し墓地に送ったら、そのモンスターを奪うこともできる。
なので、対アンデット族に有効である。
相手がアンデット族を採用していない場合、単なるリリース1体で召喚できるモンスターであるため、メリットがあまりない。
なので効果を活かすのであれば、相手に送りつけるか、種族を変更させるといった方法になる。
「紅玉の宝札」の対象であるため、構築次第ではどちらも採用することもあり。
イラストだが、真紅眼の黒竜を不死化したイラストではない。
真紅眼の闇竜(未実装)を不死化したイラストとなっている。
怨念の魂業火
☆6/炎属性/アンデット族/A2200/D1900
・自分フィールド上に炎属性が存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる(召喚ルール効果)。
・この方法で特殊召喚に成功した時、自分フィールド上の炎属性1体を選択して破壊する(誘発効果)。
・自分のスタンバイフェイズ時、自分フィールド上に「火の玉トークン☆1/炎属性/炎族/A100/D100」1体を守備表示で特殊召喚する(誘発効果)。
・また、このカード以外の自分フィールド上の炎属性1体をリリースして発動できる(起動効果)。
・このカードの攻撃力はエンドフェイズまで500アップする。
考察
特殊召喚する際、どちらにせよ1体を破壊するため、アドバンス召喚と同じディスアドにはなる。
しかし、下級炎属性を通常召喚したあと、このカードを特殊召喚することができるため、同じディスアドでもフィールドに出せる早さが違う。
また、破壊であるため、破壊をトリガーとした炎属性と相性が良い。
なので「火口に潜む者」とのコンボでさらに炎属性を展開することができる。
スタンバイフェイズに使用制限のないトークンを生成することができる。
リリースしてアドバンス召喚につなげるのも良し、エネミーコントローラーのコストやこのカードの自己強化コストにするのも良いので使い勝手が良いトークンである。
全体的な考察:アンデット族を中心に強化されたパック
アンデット族や魔法使い族、戦士族などが強化されたパックとなっている。
バスター・ブレイダー関連の追加やレッドアイズ強化も収録されている。
効果の幅やデッキの種類がまた格段と広がった。
今後の環境にどう変化を与えていくのか楽しみである。