嫌がらせデッキの一つとして名が挙がる「デッキ破壊デッキ」。
相手の攻撃をひたすらロックし、相手のデッキをどんどん減らしていく。
デュエルリンクスでは最低デッキ枚数が20枚からなので削りやすいのも特徴である。
今回は相手にドローさせたりデッキかた直接墓地に送るなどで削る短期型のデッキ破壊デッキについて解説する。
デッキ破壊デッキのコンセプト
相手の残りデッキ枚数を0枚にしてカードを引けなくさせ、それにより勝利するデッキである。
相手にたくさんドローさせたり、デッキから直接墓地に送らせたりする短期型。
ひたすら攻撃を耐えて、じわじわと相手のデッキがなくなるのを待つ長期型。
どちらとも合わせた複合型などいろいろなタイプがある。
嫌がらせデッキとして呼び名の高いデッキの一つ。
ウォーム・ワーム
☆3/炎属性/昆虫族/A600/D1400
・このカードが破壊された場合、相手のデッキの上からカードを3枚墓地へ送る(誘発効果)。
破壊されるだけで相手のデッキを3枚削れるため、デッキ破壊デッキに使いやすい。
ステータスの低さも破壊を前提としているので特に問題ない。
自爆特攻による破壊も可能なため、相手のデッキ枚数が残りわずかの時はその選択肢もできるので覚えておこう。
また、変わった破壊方法として「連鎖破壊」によって、デッキのウォーム・ワームを破壊して相手のデッキを削るといったやり方も可能ではある。
3枚採用が望ましい。
カップ・オブ・エース
通常魔法
・コイントスを1回行う。
・表が出た場合、自分はデッキからカードを2枚ドローする。
・裏が出た場合、相手はデッキからカードを2枚ドローする。
コイントスの結果によりどちらがドローするか決めるカードである。
普通に使った場合、メリットとデメリットどちらかになるが、デッキ破壊の場合は違う。
自分がドローしたらもちろんメリットである。
逆に相手がドローしたとしても、結果的にデッキを2枚削ったことになるため、むしろメリットとなる。
どちらに転んでもメリットにつながるため、このカードはぜひ採用しよう。
3枚採用がおすすめである。
悪魔の偵察者
☆2/闇属性/悪魔族/A650/D500
・リバース(誘発効果)
・相手はデッキからカードを3枚ドローする。
・この効果でドローしたカードをお互いに確認し、その中から魔法カードを全て捨てる。
リバース効果なため、速効性に欠けるものの相手のデッキを3枚削ることができる。
削り方がドローなため、場合によってはアドバンテージを与えかねない。
しかし、魔法が含まれていれば捨てさせることができますし、ピーピングも行うことができる。
なので全部魔法でしたら3枚とも墓地に送ることができるが、運次第なので捨てさせる枚数はあまりあてにしないほうが良い。
こちらも3枚採用がおすすめである。
DNA定期検診
通常罠
・自分フィールド上の裏側表示モンスター1体を選択して発動できる。
・相手はモンスターの属性を2つ宣言する。
・選択したモンスターをめくって確認し宣言された属性だった場合、相手はデッキからカードを2枚ドローする。
・違った場合、自分はデッキからカードを2枚ドローする。
自分フィールド上に裏側表示モンスターがいることが条件ではあるが、お互いのどちらかがドローする効果となっている。
デッキ破壊は相手のデッキ枚数を減らすことが目的なため、こちらもどちらに転んでもメリットとなる。
しかし、デメリットを挙げるのなら、相手に裏側表示のモンスターがばれてしまうことである。
例えば、破壊をトリガーとするモンスターであれば相手がわざわざ攻撃してくるとは考えにくい。
なので、相手の攻撃宣言に合わせて発動するなどタイミングに注意して発動したい。
本陣強襲
通常罠
・自分フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。
・選択したカードを破壊する。
・その後、相手のデッキの上からカードを2枚墓地へ送る。
自分のモンスター1体を破壊して発動するため、この破壊する自分のモンスターは、使い終わったリバースモンスターや破壊をトリガーとするモンスターに使いたい。
罠なため、速効性に欠けるうえに自分のモンスターを破壊するため、そうなんども安全に発動できる機会も多くはない。
ただ闇雲に発動せず、試合展開を予測しながら発動するタイミングを見極めたい。
徴兵令
通常罠
・相手のデッキの一番上のカードをめくる。
・めくったカードが通常召喚可能なモンスターだった場合、自分フィールド上に特殊召喚する。
・それ以外のカードだった場合、そのカードを相手の手札に加える。
相手依存の運次第のカードである。
例えば、最上級モンスターをめくれればかなりのアドバンテージだし、通常召喚できるモンスター以外だったらただ相手にドローさせたことになる。
確かにデッキを1枚削れたことにはなる。
しかし、1枚というリターンの少なさがひっかかる。
リスクとリターンが微妙に嚙み合わさっていない。
デッキ破壊デッキへの採用率の高いカード
上記以外に採用率の高いカードをピックアップ。
浅すぎた墓穴
お互いに墓地からモンスターをそれぞれ裏側表示で出すため、ウォーム・ワームや悪魔の偵察者を使いまわすことができる。
なのでより削る速度を速めることができる。
リグレット・リボーン
戦闘破壊されたときしか発動することができないが、戦闘破壊されたモンスターを特殊召喚することができる。
しかも、自分のエンドフェイズに破壊されるため、ウォーム・ワームと相性がとても良い。
欠点として発動条件があるものの、戦闘破壊はよく見かけるのであまり問題はないだろう。
デッキ破壊デッキの弱点や対策
まず、デッキ破壊なため、デッキ枚数を30枚にされると削り切れずにこちらが息切れをして負けてしまうこともある。
ランク戦において上位にいけばいくほど20枚構築が増えてくるが、シルバー帯などは30枚構築を見かけることがあるので逆に闘いにくいかも。
あとは防御カードが引けず、押し切られてしまうこともある。
デッキ破壊を相手にしたときはなるべく短期決戦で決着をつけるように心がけよう。
考察:嫌がらせデッキの代表格
相手のデッキをひたすら削っていくため、嫌がらせとよく言われる。
コンボデッキには強いが1枚1枚のカードパワーがあるスタンダード寄りには弱い傾向がある。
また、デッキ枚数が多いデッキに弱いのも特徴である。
基本的に常勝できるほどのデッキパワーはない。
まだ上位帯ほどの強さはないが、デッキを削る関連のカードが増えたらまた変わってくるかもしれない。