5/12から発売した「LAND OF THE TITANS(ランドオブザタイタンズ)」。
地属性を主にテーマとしたMINIBOXである。
今回はこのパックに収録されているSR枠のカード8種類のうち4種類の使い方などについて解説していこうと思う。
鉄の騎士ギア・フリード
☆4/地属性/戦士族/A1800/D1600
・このカードに装備カードが装備された場合に発動する。
・その装備カードを破壊する。
考察
このカードに装備されたカードを破壊する効果はメリット、デメリットの両方に作用する。
メリットといえば、相手からの装備カードによる妨害を受けないことである。
例えば、「呪魂の仮面」による攻撃を封じられることがない点である。
他にもこのカードに「盗人の煙玉」を装備して破壊させれば相手の手札を見て1枚捨てることができちゃうのも魅力である。
また「黒いペンダント」で即座に相手に500ダメージ与えることも可能である。
デメリットといえば、単純に強化するための装備カードが使えない点である。
なのでこのカードを強化するのであれば装備カード以外での強化になる。
フィールド魔法や永続魔法罠の効果による強化などで行うしかない。
素のステータスは別に悪い数値ではないため、十分闘える数値ではある。
装備カードを受け付けない、ちょっと変わったモンスターである。
「剣聖-ネイキッド・ギア・フリード」を特殊召喚するのに必要なカードの1枚となっている。
このカードと「拘束解除」により特殊召喚することはできるのだが、実用性はあまり無いといったところ。
森の聖獣ユニフォリア
☆1/地属性/獣族/A700/D500
・自分の墓地のモンスターが獣族モンスターのみの場合、このカードをリリースして発動できる。
・自分の手札、墓地から「森の聖獣ユニフォリア」以外の獣族モンスター1体を選んで特殊召喚する。
・この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン攻撃できない。
考察
このカード1枚で大きくアドバンテージを取ることができるモンスターである。
自身をリリースするだけで攻撃こそできなくなるデメリットがあるものの、手札か墓地から獣族モンスターを特殊召喚できるため、最上級モンスターをフィールドに出すことができる。
今現在、このカードで特殊召喚できる最大攻撃力モンスターは2700の「ビッグ・コアラ」になる。
しかし、総合的にみた実用性ではイエロー・バブーンやグリーン・バブーンがよく獣族デッキに採用されているため、これらが特殊召喚先になることが多いだろう。
ほかにもライフコストを無視すれば、「レッカーパンダ」と擬似的な無限ループも可能ではある。
このカードでレッカーパンダを特殊召喚し、そのレッカーパンダが相手によって破壊され墓地へ送られれば墓地のこのカードを手札に加えることができる。
強力なループとは言い難いがそのような活用もできる。
制約として墓地に獣族以外がいたら発動することができなくなる。
例え獣族以外が墓地にいたとしても、同じ獣族である「魂を喰らう者バズー」で除外して効果を使えるようにするといったコンボもある。
他種族を採用する際のために覚えておいて損はない。
種族統一の獣族デッキであればかなり使いやすいカードである。
魔獣の懐柔
通常魔法
・自分フィールド上にモンスターが存在しない場合に発動できる。
・カード名が異なる☆2以下の獣族の効果モンスター3体をデッキから特殊召喚する。
・この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズに破壊される。
・このカードの発動後、ターン終了時まで自分は獣族以外のモンスターを特殊召喚できない。
考察
大量展開に優れたカードである。
まずカード名が異なる☆2以下の獣族の3体ということで最低でも3種類のモンスターは採用することになる。
効果モンスターしかデッキから特殊召喚できないため、かなり限られてくる。
このカードで特殊召喚したいモンスターは破壊されることで効果を発動するモンスターやフィールド以外で効果を発動できるモンスターと合わせて使いたい。
エンドフェイズ時に破壊されるため「森の番人グリーン・バブーン」を特殊召喚できるため相性が良い。
また、獣族以外の特殊召喚ができなくなるだけなので、他種族のアドバンス召喚をすることはできる。
なのでリリース要員2体とグリーン・バブーンの特殊召喚するための破壊トリガー1体という使い方もできる。
このカードを採用する際、構築が獣族で低レベル寄りになりがちになるため、バランスを見て採用しよう。
狂植物の氾濫
速攻魔法
・自分フィールド上の全ての植物族モンスターの攻撃力は、ターン終了時まで自分の墓地の植物族モンスターの数×300上昇する。
・このターンのエンドフェイズ時、自分フィールド上の植物族モンスターを全て破壊する。
考察
後半になるほど威力の増すカードである。
枚数に応じて数値が上昇するため、3枚あるだけで900も上昇する。
エンドフェイズ時に自壊効果が発動するため、発動タイミングとしてはトドメに使用したいところ。
自壊を回避するのであれば「桜姫タレイア」と組み合わせることにより自壊するデメリットを回避することができる。
もしくは自壊することで効果が発動する植物族と組み合わせるのもあり。
例えば「シード・オブ・フレイム」は効果破壊されたら同名以外の墓地の☆4以下の植物族を特殊召喚することができるため、フィールドをがら空きにすることなく相手にターンを返すことができる。
ちなみにこの破壊する効果は攻撃力上昇の効果を受けていなくても植物族であれば破壊対象に含まれてしまうので注意。
全体的な考察:専用デッキ向けのラインナップが多い
今回解説した4種類は専用デッキ向けが多い傾向にある。
「鉄の騎士ギア・フリード」はネイキッド・ギア・フリードを出すための必要カードではあるがスタンダードデッキにも十分組み込めるステータスではある。
「森の聖獣ユニフォリア」は獣族専用サポートモンスターである。
「魔獣の懐柔」は低レベル獣族を大量展開するカードである。
「狂植物の氾濫」は植物族専用強化カードである。
MINIBOX自体、汎用性の高いカードより専用デッキを強化するカードの方が多く収録される傾向にある。
そのため、これらの専用デッキを構築するのであればぜひ入手してデッキ構築の参考になれば幸いです。