4/12から発売した「CHAOTIC COMPLIANCE(カオス・コンプライアンス)」によって強化されたデュアルシリーズ。
今までファンデッキどまりだったデュアルデッキだが新カードにより上位に入る可能性を感じられるようになってきた。
今回はワンキルを視野に入れた融合軸デュアルデッキについての解説をしていこうと思う。
ワンキル型融合軸デュアルデッキのコンセプト
新パック「カオス・コンプライアンス」によって一気にデュアルが強化された。
融合モンスターである「超合魔獣ラプテノス」をはじめ、大型モンスターの「フェニックス・ギア・フリード」や「ダークストーム・ドラゴン」の登場により、ワンキルまでも可能になった。
「炎妖蝶ウィルプス」の墓地入れ替え先に選択肢が増えただけでなく、優秀な特殊召喚先が出てきたことにより大きく動き出したデュアルデッキ。
注目度も高いデュアルデッキを解説していこうと思う。
「超合魔獣ラプテノス」+融合系必須
☆8/光属性/ドラゴン族/A2200/D2200/融合
・デュアルモンスター×2
・このカードがモンスターゾーンに存在する限り、フィールドのデュアルモンスターは全て、再度召喚された状態として扱う(永続効果)。
このカードが無ければ、ワンキル型を構築するのは難しい。
最低でも1枚あればワンキル型を構築することはできる。
この効果でありながらデュアルモンスター2体が融合素材とこのデッキにおいて非常に緩い召喚条件である。
デュアルモンスターを再度召喚された状態にするため、即座に「炎妖蝶ウィルプス」や「ダークストーム・ドラゴン」などの効果を使用できるようにする効果は大きい。
このカード自身ほぼほぼバニラなため、破壊されないようにしていきたいところ。
このカードがフィールドから離れた場合、元々通常モンスター状態だったデュアルモンスターは再度召喚された状態が解除される。
元々デュアル状態だったモンスターはそのまま再度召喚された状態で残る。
CHAOTIC COMPLIANCEのSR枠として入手できる。
大型デュアルモンスター必須
「フェニックス・ギア・フリード」
☆8/炎属性/戦士族/A2800/D2200/デュアル
・相手が魔法を発動した場合、自分の墓地に存在するデュアルモンスター1体を特殊召喚することができる(誘発効果)。
・自分フィールド上に表側表示で存在する装備カード1枚墓地に送ることで、フィールド上に存在するモンスターを対象にする魔法罠カードの発動を無効にし破壊する(誘発即時効果)。
・CHAOTIC COMPLIANCEのUR枠として入手できる。
「ダークストーム・ドラゴン」
☆8/闇属性/ドラゴン族/A2700/D2500/デュアル
・1ターン1度、自分フィールドの表側表示の魔法罠1枚を墓地へ送って発動する(起動効果)。
・フィールドの魔法罠を全て破壊する。
・CHAOTIC COMPLIANCEのSR枠として入手できる。
ワンキルにおいてやはり必要なのが打点の高さである。
この2種類の運用方法に関しては通常召喚するより融合素材にして墓地に送り、炎妖蝶ウィルプスの効果で特殊召喚してフィールドに出す流れが理想である。
フェニックス・ギア・フリードは安定性かつ制圧力に長けている。
ダークストーム・ドラゴンはコストこそ必要ではあるが魔法罠全体除去能力がやはり強力である。
状況により特殊召喚先を選んでいくといいだろう。
「炎妖蝶ウィルプス」必須
☆4/炎属性/昆虫族/A1500/D1500/デュアル
・このカードをリリースして発動。
・「炎妖蝶ウィルプス」以外の自分の墓地のデュアルモンスター1体を特殊召喚する。
・この効果で特殊召喚したデュアルモンスターは再度召喚された状態になる。
このデッキにおいて基本的に超合魔獣ラプテノスが存在する状況で召喚し、即座に効果を発動して大型デュアルモンスターと入れ替わる動きが理想である。
「樹海の射手」の効果でサーチしてくることが可能であるため、比較的手札に持ってきやすいモンスターである。
カードトレーダーで交換することができる。
このデッキへの採用率の高いカード
入れ替え候補や採用率が高いカードをピックアップ。
「樹海の射手」
☆3/地属性/獣戦士族/A1400/D1300
・このカードは通常召喚できない。
・自分の墓地に通常モンスターが2体以上存在する場合のみ特殊召喚できる。
・このカードをリリースしてデッキからデュアルモンスター1体を手札に加える。
基本的にサーチ先が炎妖蝶ウィルプスなため4枚目以降という考えでデッキに採用していきたい。
条件はあるものの、召喚権を行使することなくサーチできるためすぐに召喚へつなげることができる。
成功確率を上げるためにも3枚採用をしていきたい。
カードトレーダーで交換することができる。
理想は装備カードもしくは永続魔法
「ダークストーム・ドラゴン」のコストとして採用する。
理想は墓地に送られることで効果の発揮する「ビッグバン・シュート」や「黒いペンダント」といったところだろうか。
「ビッグバン・シュート」相手モンスターも除去できるため、より大きなダメージを与えにいくことができる。
「黒いペンダント」は相手にモンスターがいない状況に使用できるのがメリットである。
追加で500ダメージも侮れなく、広い場面で活用できる。
可能な限り高打点デュアルモンスター
フェニックス・ギア・フリードやダークストーム・ドラゴンを所持していない場合の入れ替え候補として「ヴァリュアブル・アーマー」や「巨人ゴーグル」「竜影魚レイ・ブロント」などが挙げられる。
妥協案なため事故率は下がるかもしれないが、一気に制圧力が低くなるうえに爆発力も乏しくなるためこれらを採用する場合は型自体を変えるのもありかもしれない。
動かし方
ワンキルの流れとして。
1.融合素材に大型デュアルモンスターを含ませ「超合魔獣ラプテノス」を融合召喚する。
2.「炎妖蝶ウィルプス」を通常召喚しこのカードをリリースして効果を起動。
3.墓地の大型デュアルモンスターを特殊召喚。
これにより攻撃力合計が4000を超えるため攻撃が全て通れば削りきることが可能である。
しかし、相手フィールドになにも対策カードがないといった状況は実際少ない。
例えば、相手のモンスターと魔法罠を除去したいのであればダークストーム・ドラゴンを特殊召喚し、相手モンスターにビッグバン・シュートを装備して、そのビッグバン・シュートをコストにすることで相手モンスター1体と魔法罠全て除去するといった動きもできる。
炎妖蝶ウィルプスがいてこそ大型モンスターを並べることができるため、樹海の射手によってその確率を少しでも上げていきたい。
仮にワンキルできなくても大型モンスターが並ぶため、殴り負けすることはあまりない。
このデッキの弱点や対策カード
コンボデッキであるためこのデッキの弱点として挙げられるのがやはり手札事故である。
大型モンスターを採用していて下級モンスターも単体で優秀なモンスターがいないため、初期手札次第ではなにもできずに終わってしまうことも。
また、超合魔獣ラプテノスがフィールドに存在することが動き出すきっかけでもあるので、フリーチェーンの除去カードに除去されると次の動きができずに止まってしまう。
そもそも融合召喚自体妨害されてしまうと厳しい状況になってしまう。
採用率の高さから魔法を妨害できる「マジック・ドレイン」やフリーチェーン除去の「お家おとりつぶし」などが厄介である。
考察:一気に制圧する力は高いが構築難易度も高い
一気に強化されたデュアルデッキ。
制圧力や展開力とコンボデッキとして注目度の高いデッキである。
しかし、構築難易度もまた高い。
採用されているほとんどがSR以上なうえにカードトレーダー限定もあるため、すぐに構築できない場合もある。
使っていて回ったときはコンボデッキなので楽しさも感じられると思う。
構築するのが容易ではないが、ぜひ構築してみてはいかがでしょうか?