2月27日から3月6日まで行われたKCカップにおいて、上位を占めていたスリカエサクリデッキ。
プレイングが簡単なデッキではないが非常に対応力が高い。
今回はこのスリカエサクリデッキの運用方法や解説などをしていきたいと思う。
スリカエサクリデッキのコンセプト
「サンダー・ドラゴン」や「ソニックバード」「センジュ・ゴッド」などでデッキ圧縮を行いつつ、サクリファイスによるアドを取っていくデッキである。
また、スキル「スリカエ」によってサンダー・ドラゴンなどを戻してキーカードを揃えていく流れである。
スキル「スリカエ」必須
デュエル中2回までの使用だが、自分の手札1枚をデッキに戻し1枚ドローするスキルである。
これによって手札事故やダブったサーチ対象カードを戻しつつ、キーカードを揃えてえていく。
バンデッド・キースのレベルアップ報酬Lv.4で貰える。
「サンダー・ドラゴン」3枚必須
このカードを捨てることでデッキからサンダー・ドラゴンを2枚までサーチできる。
デッキ圧縮やコストとして使用されている。
カードトレーダーでSR宝玉×3、光の石×15、ゴールド×3万で交換できる。
ペガサスイベント限定「サクリファイス」必須
相手モンスターを処理できてしまううえにステータスも奪ってしまうこのデッキのメインカード。
しかしこのカードは過去2回開催されたペガサスイベント「トゥーンワールドへの招待」でのみ入手可能であった。
なのでイベントに参加できていなかった場合、いま現在入手不可であるため、次回開催まで待つことになる。
儀式系サーチカード
THE ULTIMATE RISINGに収録された「ソニックバード」。
NEO-IMPACTに収録された「センジュ・ゴッド」。
これらはそれぞれソニックバードは儀式魔法を、センジュ・ゴッドは儀式モンスターをデッキからサーチする効果を持っている。
デッキ圧縮を行いつつ、モンスターもフィールドに召喚できる。
しかし、どちらもUR枠として収録されているので複数枚集めるとそれなりにジェムを消費してしまう。
このデッキへの採用率の高いカード
ある程度型が決まっている傾向ではあるが使用率の高いカードを紹介する。
亜空間物質転送装置
自分フィールド上も表側表示モンスター1体をそのターンのエンドフェイズまで除外させるカードである。
使った効果をリセットやサクリファイス・エスケープなど、攻めや守りにも使えるカードである。
クリボール
単純に戦闘から守れるだけでなく、墓地のこのカードを除外することで儀式召喚のリリースコストにもなれる。
サクリファイスは☆1なため、墓地のクリボール1体を除外するだけでリリースコストが賄える、まさに一石二鳥である。
動かし方
基本的な動きはあまり変わらないが、儀式召喚などを行うタイミングを見極める必要はある。
サンダー・ドラゴンをスリカエやコストとして
手札の「サンダー・ドラゴン」を捨てることでデッキから2枚までサンダー・ドラゴンを加えることができるため、手札の枚数は+1枚されたことになる。
そのため、純粋に手札コストとしても機能するが、スリカエとも相性が良い。
加えたサンダー・ドラゴン2枚のどちらかをスリカエでデッキに戻す。
そのあと、手札に残ったサンダー・ドラゴンの効果を使用し、さきほどデッキに戻したサンダー・ドラゴンを再び手札に加える。
こうすることで結果、デッキからサンダー・ドラゴン2枚圧縮したうえにプラス実質1枚ドローしたことになる。
なので先に2枚引いてしまってもスリカエでデッキに戻してからサンダー・ドラゴンの効果を使用することで結果的に同じ動きができる。
儀式サーチカードで圧縮
「ソニックバード」「センジュ・ゴッド」で儀式関連のカードをサーチして手札補充とデッキ圧縮の両方を担える。
サーチ先をもうすでに手札に引いてしまっている場合などは、召喚する前にスリカエでデッキに戻してから召喚すれば無駄なく効果を使うことができる。
効果は強力だがステータスが心もとないので戦闘する際はサポートが必要である。
サクリファイスを亜空間へ飛ばす
発動したターンのエンドフェイズに場にモンスターを戻らせる亜空間物質転送装置。
これによってサクリファイスの装備カードを剥がし、次の自分のターンでまた相手モンスターを吸収するといった動きができる。
このデッキへの対策
このデッキはサクリファイスへの依存度が高い。
なのでサクリファイスを潰すことが少しでも勝利に繋がっていく。
サクリファイスは☆1なため、「死霊の巣」によって簡単に破壊することができる。
「迎撃準備」で裏表示にさせることで効果を使わせなくしたり、装備を剥がして安全に戦闘破壊するといった動きもできる。
効果モンスターが起点でもあるので「エンジェルO7」や「天罰」といった効果モンスターを封じて動きを止めていきたい。
基本打点もそこまで高くはないのでそこも突いていきたいところではある。
考察:対応力が非常に高い故に大きな弱点もあまりない
強いモンスターにはサクリファイスで、それ以外には魔法罠でも対応できてしまうため、トップクラスのデッキである。
もちろん弱点がないわけではないのでそこを狙い撃ちすれば対処していくこともできる。
環境によってデッキ内容をある程度変えることはできるため、今後も活躍していくデッキのひとつになるだろう。