Wings of hearts~守護天使と破壊の悪魔~のストーリーまとめ後編です。
ストーリーの紹介になりますので、完全ネタバレになるので復刻まで待つという人などは読まないように注意してください
また、前偏、中編をまだ見ていない人は続きとなっていますので、前偏からみてみてください。
11話・守るということ
下っ端やレインの攻撃が主人公を襲う。
それをルカが守ろうとしたとき、エルゴラムはアイリス、キャトラ、そしてロニーに向かって巨大な魔弾を作り出し放った。
ルカは急いでみんなの元へ助けに向かう。
そこへエルゴラムがルカのスキを狙い攻撃した。
ルカは悲鳴を上げ倒れる。
そこへ主人公が攻撃を仕掛けるものの、レインやエルゴラムの攻撃がやってくる。
しかしルカは自身の治癒魔法により復活し主人公を守った。
レインは疑問に思った。
レイン「なぜ、そこまでして守ろうとする?
それがお前の使命だからか?役割だからか?」
ルカは答えた。
ルカ「それもあります。でも!!やっぱり!!いっちゃんは!!
よく聞けレイン!誰かを守るっつーことはなあ!
生きとし生けるもの全てのしあわせなんじゃーーーい!」
レインはそれでもわからなかった。
アイリス「だめーーーーっ!!」
アイリスの大きな声が聞こえると、ロニーがエルゴラムの近くに寄り「おじさんっ」と呼ぶ。
ロニー「もうがまんできないよ!!早く僕の魂をつかって!
早く、ぼくのお父さんとお母さんを連れ戻して!!」
レインはまだ悩んでいた。
悪魔の自分にはわからない。
エルゴラムはロニーの頭に手を乗せた。
そして呪文を唱え始める。
エルゴラムの手がドロリと溶け、ロニーの中へと侵入していく。
レインはさらに悩む。
(命を奪ってきただけの俺には…)
ロニーは悪魔に魂を抜かれ、そこにはロニーの悲鳴が響いた。
12話・心の翼
ロニー「おなかが、ムズムズする…!にくいにくいにくい…!」
エルゴラムはレインに言った。
「いいかレイン、ガキがいう事聞かねえときはこうすんだよ!」
ロニーはさらに壊れていく。
ロニー「おじさぁん…!こわそう!みんな!ぜんぶ!」
ロニーの憎しみによりエルゴラムは力が沸いてきた。
そしてその憎しみの力をルカたちに放った。
レインはロニーとの会話を思い出していた。
(ロニー「ぼくといっしょに、いてくれるの?」)
エルゴラムの力は強化され、ルカの壁ではもたなくなってきていた。
(ロニー「クソガキじゃないよ!ぼくの名前はロニー!」)
キャトラも必死でロニーを止める。
しかしロニーには届いていない。
(ロニー「…手、にぎってもいい?」)
防御の壁が限界にきていた。
(ロニー「ぼくの…ともだち…」)
レインはエルゴラムに殴りかかった。
エルゴラム「オマエ、何してんの?」
レイン「…わからねぇ」
レイン「さっきから暴れてやがんだ。俺ん中で。…ワケわかんねーモンが。
今まで一度も感じたことのねえ何かが、俺を突き動かしてきやがんだ…。」
レインは訳が分からずムカついていた。
自分が今何をすべきか。
撃滅の刃を向けるべきは誰なのか。
押し寄せる激情の狭間で<心>は咆哮する!
レイン「ロニーを返せぇぇぇ!!」
レインはエルゴラムに再び攻撃した。
エルゴラムはロニーと共にレインを殺そうと攻撃をする。
レインの前にルカが現れ、レインを守った。
レイン「テメー…何してる?」
ルカ「悪魔だろうがなんだろうが、ぜんぶまとめてムンズと守ったるんじゃーーーい!!」
エルゴラムはロニーに言った。
「やっぱりアレだね。得意分野で頑張るしかないね。
今の力ならアイツを呼べるでしょ。」
エルゴラムはロニーに暴獣を召喚するように言った。
エルゴラムの目の前で怪しく光る、巨大な魔法陣。
そこからゆっくりと、暴虐を極めし、悪魔の獣が現れる。
ルカとレインは力を合わせて、ロニーを取り戻すこととなった。
13話・めぐる想い
悪魔の獣を倒したルカとレイン。
残るはエルゴラムだけだった。
ルカはロニーの魂を解放するようにエルゴラムにいう。
するとあっさり承諾した。
もう疲れたしめんどくさいから、と。
そして、レインは<サタニアス>を追放処分となった。
エルゴラムはロニーに魂を返した。
そしてエルゴラムは帰る。
一安心と思ったのもつかの間。
ロニーの様子がおかしかった。
ロニー「ムズムズするよぉ!ああ、さびしいよ!ぼくをひとりぼっちにしないで!」
エルゴラムは最後にロニーの魂をいじり、負の感情だけが永遠に増え続けるようにしていったのだ。
ロニー「きらい、きらい、きらい、みんなみんなだいっきらいだ!」
ルカはすこし考えた後、「自分がなんとかする」とみんなにいった。
守護天使の羽は心が通じ合ったものに<奇跡>を与えることができるのだ。
ルカはロニーの前にひざまずき、彼の頬を両手でやさしく包み込んだ。
しかしロニーの心は開かず奇跡を起こすことができなかった。
このままだとロニーの心が負の感情に耐えられず壊れてしまう。
すると、これまで数多の同族の命を奪ってきた稀代の悪魔は、壊れゆく少年を、静かに抱きしめた。
レイン「…クソ天使。俺の命を使え」
レインの行動がロニーの心を開き始める。
憎しみに歪んでいたロニーの顔が、少しずつ和らいでいく。
ルカはその純白の翼を広げ、二人を包み込んだ。
ロニーの心はかるくなった。
レインはロニーに怒鳴りつけた。
レイン「クソガキィ!悪魔に魂なんか売ってんじゃねぇよこのボケがぁっ!
甘ったれてんじゃねぇ!
誰かがテメーを助けてくれるほど、この世の中は優しくできてねーんだよ!
テメーの人生が気に入らねえなら、テメーで変えるしかねえんだ!
テメーが強くならなきゃいけねえんだっ!!
俺が…そうしたように!!」
ロニー「……!!」
レイン「…強くなれ。そうすりゃオメーは世界だって征服できる。怖いものなんてなにもねぇ。
俺はお前の…ダチなんだろうが。」
悪魔は、自分の胸の中で泣き崩れる少年の頭に、そっと手を置いた。
14話・それぞれの生き方
ロニーは父親と母親と向き合うことに決めた。
これから仕事があるという父親。
眠いから寝かせてほしいという母親。
そんな二人にロニーは初めて「仲直りして欲しい」と伝えた。
もうこれ以上喧嘩しているところを見たくない。
だから、三人でまた仲良く暮らそう。と。
しかしそんなロニーの気持ちを考えず再び夫婦喧嘩がはじまる。
ロニーは必至で二人の喧嘩を止めようとするが、やめる様子がない。
そこへ天使と悪魔が止めに入る。
ルカ「あなた方は…いったい何を見ていたのですか?
何を聞いていたのですか?
いい加減にせんかぁっ!!」
レイン「こいつはな、テメーらに振り向いてもらいたい一心で、悪魔に魂を捧げようとまでしたんだ。」
それを聞き驚く父親。
ルカ「必要なら<お視せ>しましょうか?
ロニー君がどんな想いでいたか…どんなに二人をあいしているか!」
レイン「それとも、悪魔がいかに恐ろしいかを、たっぷりと思い知らせてやろうか?」
ルカ「いいかよく聞けっ!!
お前らはこの子の親だ!
まごうことなき親なんだよっ!!
だったらおのれのタマをガツンと賭けて
死ぬ気で子供を守ったらんかーーーい!!」
両親との話し合いが終わったロニーと天使と悪魔が家から出てきた。
時間がかかるかもしれないけれど、きっともう大丈夫だというルカ。
父親も母親も泣いていた。
二人はやっと子供の気持ちに気づいたようだった。
ロニーも変わっていた。
二人がまたケンカしたら、今度はルカとレインのように自分が説教してやると。
そして別れの時がやってきた。
ロニーはまたレインに会えるか聞いた。
レインは気が向いたらなと答えた。
そんなレインを見てロニーは笑いながら
「すなおじゃないなぁ、レイン。顔にさびしいってかいてあるよ?」といった。
レインは「うるせぇ!!、クソ、俺はもう行くぞ」と行こうとする。
ロニー「ありがとうね、レイン。
ずっとずっと、ぼくらはともだちだからねー!」
レイン「…ふん。またな、ロニー…。」
まとめ:最後まで読んでみて
ルカとレインの話はとてもいいお話で、うまくまとめようにもやはり長くなってしまいました。
最後にルカとレインが仲良く会話する話もありましたが、あくまでストーリー重視として省かせていただきました。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。