スキル「歌う」をもち、仲間ユニットを再行動させることができる「アクア」のスキル構成を考えます。この記事では「救援の航路」と「遠距離反撃」をおすすめしています。
前提としてアクアLV.40のときのステータス傾向を「踊る」スキルを持ち同じく再行動ユニットのオリヴィエやニニアンと比べると、
・攻撃が高い(兵種「マムクート」のニニアンより高い)
・守備が低い(原作再現)
他の差は余りありません。
あくまでもサポートユニットですから、数値だけをみれば前線でエースになれる性能ではありません。
今回のスキル構成は「歌う」のサポートを活かしつつ、アクアの戦闘力自体にも手を加えるものです。
闘技場頻出!「救援の行路」搭載型アクア
最近の闘技場では、突然ワープしてくるアクアを大量に見かけます。スキル「救援の行路」の効果で、距離を無視して敵ユニットを再行動させています。
再行動を可能にするユニットがいるときに、一番気をつけるのは「救援の行路」のスキルをセットしているかどうかです。
「救援の行路」の効果
「HPが50%以下の味方の隣のマスへ移動できる」(スキルレベル3のとき)
というものです。「闘技場の理想は一回で敵を倒すこと」とされる理由のひとつです。
これをつけたアクアがいるときに敵ユニットをちょっと小突くと、すぐ飛んできて「歌う」からの再行動で敵ユニットの攻撃の餌食になります。
当然自分のアクアに搭載してもうまく働きます。このスキルをセットする場合は、移動先で攻撃を受けないことを確認しましょう。
ワープした先で魔法系ユニットの存在は要注意です。射程範囲の広い敵がいるときは注意しましょう。
苦手な色の緑色飛行ユニットのバニー・カミラや、同色ユニットながら騎馬のラインハルトも面倒な相手です。
「救援の行路」を搭載するなら、スキルのC欄は「~の紋章」も選択肢になります。本来アクアは「~鼓舞」が使いやすいです。
しかし、「救援の行路」+「~紋章」のスキルを用いた、ピンチのユニットの元へワープ+再行動+即時ステータスアップは魅力的です。
隣接状態を保つ必要があるので、常に使える手段ではないのが残念です。
スキルの効果を持つアイテム「聖印」の追加以来、紋章や鼓舞の効果を持つ聖印も増えています。「アクア+救援の行路」はこれからさらに便利になるでしょう。
戦闘でも活躍か!?「遠距離反撃」と「蒼海の槍+」の攻撃型アクア
現在排出されている星5アクアは初期から「蒼海の槍+」の武器を所持しています。これは、
3すくみ有利だと、さらに攻撃+20%
3すくみ不利だと、さらに攻撃-20%
というスキル「相性激化」と同じ効果が内蔵されています。
緑色にさらに弱くなり、赤色にさらに強くなるスキルです。20%は馬鹿になりません。相手の色に気をつければ、殴りにいけるキャラにもなります。
他の踊り子たちは戦闘を十分に行おうとすると、相性激化のスキルか相性激化スキル付きの武器が改めて必要です。
一方でアクアは最初から戦う体勢が整っていると言えます。また、相性激化は重服しないので、A欄スキルが自由に選べます。
おすすめは「遠距離反撃」です。「遠距離反撃」は間接攻撃に反撃できるようになるスキルです。
「獅子奮迅」を候補にあげる人もいるかもしれません。「獅子奮迅」は最大レベルで各ステータス(HPを除く)が+3になるスキルです。ただし戦闘後に6のダメージがあります。
正直アクアで敵から攻撃を受けるような事態は、赤色相手のとき以外では避けたいところです。「蒼海の槍+」の効果以前に緑色ユニットとは戦えません。
同色対戦をアクアに任せる必要を感じません。青色は現在、アクアでは相手にならないラインハルトやリンダ、エルフィが主流です。
有利色以外と戦わないのであれば、「獅子奮迅」より「相性激化」のほうがリスクもなく、さらに赤色と戦う機会を増やすなら「遠距離反撃」をつけたいところです。
闘技場でよく見る赤色剣士、アイクやリョウマとは元からある程度は戦えるアクアですが、さらにセリカやリリーナなどの赤色魔法系ユニットも相手にできるようになります。
過去作も含めてアクアの個性を考える
アクアは過去作「ファイアーエムブレム if」からの登場です。彼女は物語のキーマン・ヒロインとしてストーリーの中核を成しました。
イメージイラスト通り、神秘的で儚げで……。そして力持ちでアグレッシブなキャラでした……。ファイアーエムブレムに現れた新しいヒロイン像を持ったキャラです。
ユニットとしては「歌う」でサポートするユニットながら、力の成長率が驚きの50%!十分に戦える性能でした。
踊り子・歌姫の再行動三人娘の中で一番力が強い
反対にアクアはHPと守備が壊滅的でした。三人娘の中で一番守備力が低いのも同時に納得です。
ストーリー中でも儚げではあるものの、頼りなさは感じさせず、むしろ凛々しい印象を受けます。
複数の敵に襲われながらも「こっちは片付いたわ」というセリフはネット上のネタですが、実際のセリフも「私のほうも、何とか片付いたわ」で大差ありません。
主人公に提言する作戦は基本的に実力行使に近いです。自軍で誰よりも本当の事情に詳しいので、仕方ありませんが……。
主人公のカムイを叱咤激励し真実へと導いていく姿は、儚さなどよりも、ともに運命に抗う戦友としての力強さと逞しさに満ちていました。
お姫様のように後ろで守られることを選ばない姿は、常に味方のために前線に飛んでくる「救援の行路」が似合います。
サポートユニットながらも戦うことができ、前線の仲間の下に(飛んで)駆けつける「救援の行路」+「遠距離反撃」+「蒼海の槍+」のスキルセットは過去作「if」のアクア像にもぴったりです。
最後に誤解のないように書き添えますが、アクアはしっかり「if」で神秘的なヒロインをやり遂げています。
過去作「if」、「FEH」を通して人気キャラクターであり優秀な戦力なので、今後も下火にはならないでしょう。