『バンドリ』バンドストーリーをまとめました。Afterglow編、いよいよ最終の19・20話です。
新曲を完成させ、ガールズバンドの祭典『ガルジャム』に臨む5人。バンド活動に懐疑的だった蘭の父親からは、お祝いの花と、差し入れのドーナツが。
みんなのために、そして父に認めてもらうために作った新曲を引っさげ、本番に挑みます。
第19話 そばにはいつも
ライブ本番、出演を次に控えるAfterglowの5人。会場の熱気は楽屋にまで伝わってきます。
深呼吸をして緊張を抑えようとするつぐみに対し、「お客さんはパンだと思うといいよ」とアドバイスするモカ。カボチャとかジャガイモじゃなくて……?
そうこうしているうちに、直前のバンドの演奏が終了。いよいよ自分たちの出番が回ってきました。
蘭は『いつも通り』の最高の演奏をしようとみんなに言葉をかけます。
ステージは想像以上の熱気。これまで5人が出演してきたイベントはスケールが違います。
ですが、それに気おされることなく、蘭はみんなに発破をかけます。いまこの瞬間から、その熱気を全て自分たちのものにする。ついてきて!
その日の蘭は、これまでの彼女とは比べ物にならないほど、力強い歌声をしていました。迷っていた頃とは別人のように吹っ切れ、さらに観客の熱気でさらにヒートアップしています。
他の4人もまた、蘭の勢いに触発されます。彼女の想いに応えなければ。
数曲演奏したところ、お客さんの反応は上々。
いよいよ次の曲で最後となりました。蘭はMCで、Afterglowに対する想いを語ります。
自分が道に迷った時、そばにいるメンバーたちが支えてくれた。今ここに立っていられるのも同じく、仲間たちのおかげ。
続いてその仲間たちに語りかけます。私はもう迷わない。逃げたりもしない。そして、その気持ちを歌にして届けたい!
ライブ終了後の楽屋。ライブは大盛況で、会場は完全に自分たちのモノになっていたと、巴は興奮しています。
感動のあまり泣いているひまりの様子を写真に収めようとするモカ。最後まで鬼だった。
蘭の演奏は素晴らしく、つぐみは演奏しながら感動したといいます。巴もまた、蘭はここ最近で一番アツかったし、そのお陰で自分たちも最高の演奏ができたと続きます。
それは蘭にとっても同じでした。今日の歌と演奏だけでなく、新曲『True Color』が作れたのもまた、みんなのお陰なのです。
ライブの感動を噛み締めていると、楽屋を蘭の父が訪れます。
父は語ります。高校生が趣味でやっているバンドだと高をくくっていた。でも聴いてみると、情熱的でとても素晴らしい演奏だった。そして、自分が忘れていた、前のめりの感情を思い出したと。
蘭の情熱、思いは、父にしっかりと伝わりました。そして父は「これからも仲間を大切にしなさい」と、蘭のバンド活動を認めます。
蘭にとって、父に認められることが、今回のライブの大きな目的でもありました。一同はほっと胸をなでおろし、蘭もまた、心からのお礼の言葉を口にします。
第20話 『いつも通り』
ガールズバンドの祭典『ガルジャム』が終了。Afterglowの5人は。楽屋を後にします。
ここでなぜか、失くしたはずのお守りが出てきます。ひまりが作ってくれた、よくわからないデザインのお守り。どうやら、パーカーのポケットに入っていたようです。それは気づけww
その帰り道、5人はとある公園を通りがかります。小さい頃によく遊んでいた公園。せっかくなのでちょっと寄っていくことに。
自分たちが遊んでいた頃のままの公園。それが全く変わらないというのは嬉しいものですね。
蘭は心情を語ります。変わらない、変えたくないものが多すぎるあまり”変わること”を恐れていた。将来のことや、みんなとぶつかることからも逃げ、何もかも今のままでいたかった。
でも変化を恐れず、ケンカして、衝突しあったことではじめて、みんなのことを信頼できるようになったといいます。
だからこそ、今日の演奏は本当の意味で、Afterglowが一つになれました。これまでよりもずっと、蘭の感情がみんなに伝わったのです。
今日は、自分たちが変われた日。新しいAfterglowが誕生した日です。
Afterglowは、自分たちが変わらないことの証明であり、同時に変われることを証明するバンドでもある。なにやら禅問答的な蘭の言葉ですが、要はこれからもよろしくと言っています。
生まれ変わったAfterglow。大きな目標を達成したいま「次の目標を決めてみるか?」と巴の提案。
つぐみは、武道館を目指すという巨大なテーマを掲げます。バンドといえば武道館という、シンプルなイメージから出た言葉。
ひまりは「スケールでかすぎ」と笑いますが、奥手に見えて、何かを言い出すのはたいていつぐみの役割です。そもそも、Afterglowを結成したことも、ガルジャムに出たことも。何かが始まる時には常につぐみがいます。
Afterglowに無限の可能性を感じるひまり。みんなの予測のとおり、「えい、えい、おー!」をしようとします。
ですが、やっぱり誰も乗らない。『いつも通り』だったね……(遠い目)
その様子を見て笑い出す巴。それに釣られて、他のメンバーも大笑い。まさに『いつも通り』のAfterglowなのでした。
(まさかのひまりオチだった)