『バンドリ』より、バンドストーリーまとめ。今回はPoppin’ Party 17・18話をお送りします。
曲作りのため、有咲の家で合宿をした5人。その甲斐あって、お祭りでお披露目する曲をなんとか完成させることができました。
お祭りと、ストーリーのエンディングに向かってスパートが掛かる、と思いきや……?
第17話 押してだめなら、もっと押す!
お祭りの前にやっておくべきことが、あと1つだけ残っていました。
それは区役所職員を説得すること。お祭りに予算を回すよりも、駅ビルを作ったほうがよほど有意義だと言い張っている人です。
有咲は「お役所仕事の権化みたいな奴」と表現します。何かを頼んでも「勤務時間外ですぅ~」としか言わなさそう、だとか
(実際のところ、役所の忙しさは部署や時期によります。帰れないところはマジで帰れないし、土日もないところはないです……)
その時は、もっと頑張ってお願いする、押してダメならもっと押すという香澄らしい作戦です。慣れない頭を使うよりは力押しのほうがかえっていいでしょうね。
5人は意気込んで、組合事務所へ向かいます。
組合事務所では、いつものおじさんが出迎えてくれました。
区役所の人、もとい、地域活性化担当の係長は、奥の方で相談中。祭りが成功すれば、来年の予算を再検討してくれるそうです。
係長は相変わらず5人を煙たがっていますが、香澄は正面から切り込んでいきます。お祭りの当日には係長にも来てほしいとのお願いです。
ですが係長は、駅ビルの件で詰めなければならないことがあるとか。いや、そこは流石に5分でもいいから来てやればええがな……。
有咲はやや強硬に出ます。お祭りを続けるかどうか判断する責任がある人が来ないでどうするんだと。
係長は、来場者数や売上のデータで判断するといいます。まあ、なんというか、確かに合理的ではありますね。
でもやっぱり、数字では計れない価値が、お祭りにはあります。実際に見てからじゃないと、その魅力は伝わりません。香澄はそういって食い下がります。
それでも係長は、市政を担っている立場である以上、中立で客観的な判断を下す義務があるといって引き下がりません。
お互い一歩も譲らず、話は平行線。埒が明きません。
係長はその場を立ち去ろうとしますが、商店街のおじさんからも頼んでくれました。お祭りには顔だけでも出してほしいと。
5人が一生懸命、商店街やお祭りのことを考えてくれている。そして商店街の人たちも、その熱意に動かされている。
それに、実際にお祭りを存続させるかどうかはさておき、若い子たちの気持ちに大人が応えてあげなくてどうするんでしょうか。
係長ははじめて言葉に詰まりました。
りみ、香澄がもうひと押しすると、係長はついに根負けしたのか、顔くらいは出すことを約束しました。
「後で文句を言われるのも嫌なので」とやっぱり鼻につく物言いですが、来てくれるだけ良しとしましょう。
係長が立ち去ると、香澄は商店街のおじさんにお礼を言います。おじさんはポピパの新曲という言葉を聞き、その熱意にますます感心します。
お祭りの準備は、思っていた以上にみんながやる気になっているそうです。
飴細工屋も出店すると聞き、大喜びの香澄。ますます意欲が高まります。
第18話 一本のクレーム
(待って。なにこのタイトル。不穏すぎない?)
お祭り当日の商店街。香澄は張り切っています。張り切りすぎています。
お祭りは多くの人で賑わっているようで、さっき組合事務所に寄った沙綾によれば、来場者は例年の2倍以上。
露店の数は例年よりもむしろ少ないのですが、やっぱり、なくなるはずだったお祭りを自腹で復活させたいという熱意が、あちこちに伝わったのでしょう。
お祭りが最後かもしれないからというのも、もちろんあるかもしれません。ですがそれ以上に、みんなお祭りになくなってほしくないんでしょうね。
そんな話をしていると、いつの間にか香澄が消えていました。犬か。
香澄は、輪投げ、スーパーボールすくいと、露店で大はしゃぎしていました。犬だな。
まあ、自分たちの出番はまだ先だから、もっと楽しんでいこうという沙綾。たえは露店を全部制覇するそうです。
それにしても、よく考えたら何の変哲もない屋台の食べ物を、どうして食べたくなるんだろう? 有咲はぼんやり問いかけます。
やっぱり、お祭りの空気感がなんとなくそうさせるんでしょう。ライブと同じかもしれませんね。
そこで偶然、『Afterglow』のドラム・巴と出会います。巴はポピパがお祭りを復活させた立役者だということを聞いていました。
りみは謙遜しますが、実際に復活させたのは商店街の人たちであっても、ポピパが最初に声を挙げなければ、何も起こらなかったわけですからね。
香澄は巴に、このあとライブをするということを伝えます。巴は蘭たちも呼んで、みんなで見に行くと張り切っています。
そうこうしているうちに、出演の時間が迫ってきました。お祭りに夢中になりすぎましたね。
ライブ会場に向かおうとする5人ですが、たえは飴細工屋さんが出ていることに気づきました。子供がたくさんいて、大人気なようです。
飴細工屋さんが露店を出してくれて安堵する5人。でも自分たちには、まだ最後の仕事が残っています。そして自分たちの仕事が、お祭りの存続を左右するのです。
ライブ会場へ到着。5人はスタンバイしようとしますが、商店街のおじさんは困り果てています。
(あと、この時点でもうBGMが不穏です)
5人が事情を聞こうとすると、そこへ例の係長が割って入ってきました。
実は、区のほうにクレームが入ったそうです。商店街の騒音が我慢ならないというのです。
係長は続けます。区民の快適な生活を守るのが区役所の仕事。そして、大きな音の出る行為、つまりバンドの演奏はさせられないと。
なんという胸糞展開。ですが、残りの2話でスパッと解決すると信じています。